- Hobby&Culture2025/12/22 18:45
矢野経済研究所、「オタク」に関する消費者アンケート、国内のオタクで最も人数が多いのは「アニメ」オタク

矢野経済研究所は、国内の「オタク」に関する消費者アンケート調査を実施し、オタク人口の推計のほか分野別(31分野)の「オタク」層の属性(特性)や活動状況などを分析した。ここでは分析結果の一部を公表する。その結果、国内のオタクで最も人数が多いのは「アニメ」オタクで、「推し」がいるオタクは64.2%にのぼることがわかった。
2025年7月に日本国内在住の15歳から69歳までの男女10,000名に消費者アンケート調査を実施し、「オタク」を自認する、もしくは第三者から「オタク」と認知されていると回答した回答者数(複数回答)をもとに各分野の「オタク」の人数を拡大推計したところ、「アニメ」オタクの人数が約549万人となり本調査対象の31分野の中で最も多い結果となった。次いで「漫画」オタクが約510万人、「アイドル」オタクが約355万人、「スマートフォンゲーム」オタクが約275万人、「家庭用・コンシューマーゲーム」オタクが約232万人であった。
また、オタクを自認する分野に対する1年間の消費金額については1万円から5万円未満と回答した人が最も多く、全体の31.3%となった。同調査対象の31分野における一人当たりの年間平均消費金額は5万472円(0円と回答した人を含む集計)であった。なお、回答者数(n数)が少ないことから一部参考値となる分野もある。
回答者全員に「推し」(同アンケート調査では、推しを「好きで応援している、他人にも魅力を知ってもらいたい対象」、推し活を「推しを応援し、楽しみ愛でるため自発的に行動をすること」とし、さらに推しの対象としては「人物、団体、作品、キャラクター、施設等」が挙げられることを事前に明示した上でアンケート回答者に質問している)について尋ねた結果、「推しがいる」(「現在推し活をしている」「推しはいるが、推し活はしていない」の合計値)と回答した人をオタク層と非オタク層で比較すると、オタク層は64.2%、非オタク層は21.5%となり、オタク層の方が圧倒的に高い結果となった。「推し」がいる(いた)人(「オタク」層と「非オタク」層の推し活状況につき、「今まで推しがいたことがない」とした回答者を除く、オタク層1865名、非オタク層2323名が集計対象である)に、その対象について尋ねたところ、オタク層は「日本のアイドル」が22.9%、次いで「アニメ・漫画等のキャラクター」が16.9%、「音楽系アーティスト」が13.9%という順であった。一方で、非オタク層は「音楽系アーティスト」が22.9%で最も高く、次いで「日本のアイドル」が21.4%、「アニメ・漫画等のキャラクター」が9.3%となった。オタク層と非オタク層では、順位は異なるものの、推しの対象とする上位3項目に変わりはなかった。中でも「日本のアイドル」はオタク層と非オタク層ともに20%以上と高い結果となった。
[調査要綱]
調査期間:7月
調査対象:日本国内在住の15歳から69歳までの男女1万名(このうち「オタク」を自認する、もしくは第三者から「オタク」と認知されていると回答した層につき、「オタク」と定義し、詳細な調査対象とする)
調査方法:インターネットアンケート調査
矢野経済研究所=https://www.yano.co.jp
















