- Hobby&Culture2025/12/04 22:50
PR TIMES、「Public of The Year 2025」授賞式を開催、2025年に社会を動かした人物と行動を讃え10組の受賞者を発表

PR TIMESは、社会を動かした人物とその行動を、その年の象徴として讃える「Public of The Year 2025」授賞式を12月2日に開催した。今回の授賞式では、メインMCを俳優の江口洋介さん、司会進行をフリーアナウンサーの中川安奈さんが務め、「芸能・スポーツ」「学術・文化」「企業・事業」の3部門から10組の受賞者を発表した。

「Public of the Year」は、その年を象徴する人物と、その行動を振り返り、讃えることで、世の中を動かしているのは一人ひとりの行動であると、誰もが体感できる社会を目指し、PR TIMESが立ち上げたアワード。第2回目の開催となる今年の審査員を務めたのは、「企業・事業」部門が、日本経済団体連合会 副会長・事務総長の久保田政一氏、朝日新聞東京本社 ゼネラルエディター 兼 東京本社編集局長の春日芳晃氏、読売新聞東京本社 執行役員 メディア局長の滝田恭子氏、「学術・文化」部門が、国立科学博物館 館長の篠田謙一氏、毎日新聞社 執行役員 編集担当の坂口佳代氏、マガジンハウス 執行役員 BRUTUS編集長の田島朗氏、「芸能・スポーツ」部門が、日本スポーツ協会 副会長の三宮恵利子氏、文藝春秋 執行役員Number編集局長 兼 ライフスタイル編集局長の松井一晃氏、朝日新聞出版 AERAブランドプロデューサーの木村恵子氏、未来のテレビを考える会 代表理事 兼 静岡新聞社・静岡放送 CCIOの西田二郎氏の計10名。

受賞者の発表に先立ち、PR TIMES 取締役の三島映択氏が挨拶。「私たちの生活は、誰かの行動によって支えられている。また、誰かの活躍から勇気をもらっている。そうした誰かの行動や活躍に目を向けることで、私たちはよりよい明日を描くことができると考えている。当社は、ニュースのヘッドラインを誰かの行動や活躍で一杯にし、ポジティブな循環で社会を前に進めていくべく事業を展開している。その中で今回の『Public of the Year』は、行動によって社会を動かす象徴たる存在を讃えるアワードとなる。今年報道された約1万5000件のニュースに目を通し、その出来事の裏側にある行動に着目し、600組以上の候補者から厳正なる審査を経て、10組の受賞者を決定した」と、同社がアワードを開催する趣旨を述べた。

そして、江口洋介さんがメインMCを務め、中川安奈さんの司会進行で「Public of the Year 2025」の受賞者が発表された。まず「企業・事業」部門では、建築家、藤本壮介建築設計事務所 代表取締役の藤本壮介氏、高知銀行 取締役頭取の河合祐子氏、あすには 代表理事の井田奈穂氏の3名が受賞した。大阪・関西万博の大屋根リングを設計した建築家の藤本氏は、「私は大阪・関西万博の会場デザインと大屋根リングの設計を手掛けたが、ここまで万博が盛り上がり、成功したのは多くの人の力だと感じている。また、万博に来場して、あの会場を体感した若者や子どもたちが、これから先の日本と世界の未来をつくっていくことになるが、その原動力の一つになれたと思っている」と、受賞のコメントを語った。

全国で初めての地方銀行の女性頭取に就任した高知銀行の河合氏は、「高知銀行の頭取になってまだ日が浅く、他の受賞者に比べて大きな実績は残せていないが、このアワードを受賞できたことを光栄に思う。高知県は人口減少が著しい地域である一方で、豊かな自然を背景に、人々が幸せに暮らせる環境が整っていると自負している。今回の受賞をきっかけに、地域の一員である高知銀行の経営者として、これからさらに実績を積み重ねていきたい」と、地方の社会問題を改善するべく積極的に行動していくと意欲を見せた。

「選択的夫婦別姓」の実現に向けた活動をリードしている、あすにはの井田氏は、「私は過去に自分の名字を2回変えたことがあるが、その時に非常につらい思いをした。そして、このことが基本的人権の中の人格権であると気付き行動を開始した。現在は、全国にいる2000人を超えるメンバーと共に、法改正を目指している。今回のアワード受賞を通じて、選択的夫婦別姓問題についてもっと多くの人が知り、考えるきっかけになってもらればうれしい」と、受賞の喜びを述べた。

「学術・文化」部門では、動物言語学者の鈴木俊貴氏、作家の王谷晶氏、再審無罪を実現した元死刑囚・袴田巖氏の姉である袴田ひで子氏の3名が受賞した。シジュウカラの言語能力の証明という衝撃的な発見を成し遂げた動物言語学者の鈴木氏は、「今から20年前、シジュウカラという野鳥がいろいろな鳴き声をしていることに興味を持ち、研究を開始した。毎日、朝から夕方まで森に通い、様々な実験を繰り返していく中で、誰も知らない鳥たちの言葉の世界が見えてきた。この研究の集大成として今年、『僕には鳥の言葉がわかる』という書籍を刊行した。今後は誰もが当たり前のように鳥の言葉がわかる世界を目指し、研究を続けていきたい」と、引き続き動物言語学の研究を突き詰めていく考えを示した。

58年前の一家4人殺害事件で死刑が確定していた弟、巖氏の無実を信じて潔白を訴え続け、昨年10月に再審無罪を実現した袴田ひで子氏は、「私の弟は、死刑囚として47年7ヵ月、拘置所に収監されていた。今まで多くの人の応援のおかげで、弟を救い出すことができ、本当に感謝している。しかし、私の活動はこれで終わりではない。今後は、弟と同様に冤罪で苦しんでいる多くの人たちを救っていく必要があると思っている」と、これからも再審無罪を支援する活動を続けていくと決意を語った。
作家の王谷氏は、小説「ババヤガの夜」で、世界最高峰のミステリー文学賞である英国推理作家協会賞(ダガー賞)翻訳部門を日本人として初めて受賞するという快挙を成し遂げた。当日は、王谷氏から届いたメッセージレターを江口さんが代読。「作家業は思考をすることが大切な仕事だが、考える前にまず見聞をよくすることを心がけている。世の中にはまだ自分の知らないことや、理解の浅いことが山のようにある。己が何も知らないということを自覚し、まずはまっさらの気持ちで見聞き読むこと、というのがものを書いていくうえで大切なのかなと思っている。今後もほどよくなまけつつ、いろいろなもの見聞きしていきたい」と、受賞のメッセージを伝えてくれた。

「芸能・スポーツ」部門では、ガールズグループのHANA、プロサッカーの遠藤航選手、陸上男子110mハードルの村竹ラシッド選手、大阪・関西万博公式キャラクターのミャクミャク&デザイナー・絵本作家の山下浩平氏の4組が受賞した。HANAは、多様な個性の尊重やルッキズムへの提言、そして「ありのままの自分を愛する」というメッセージを活動を通じて届けてきた。デビュー後もヒットを連発し、特に若い世代の価値観に大きな影響を与えている。当日はビデオメッセージを通じて、「私たちは『No No Girls』オーディションから誕生したが、その中で、ありのままの自分を受け入れて愛すること、仲間をリスペクトすること、信じて弱さを見せることなど、様々な考えを学び、人として成長できたと考えている。デビュー後は多くの人に私たちの楽曲を聞いてもらい、驚くほどの反響があり、とてもうれしく思っている。これからも、まず自分自身がありのままを愛し続けられるよう自分と向き合う時間を大切にしていく。そして、自分を愛する人が一人でも増えるよう、誠実な行動を積み重ねていきたい」と、人々の心を動かす楽曲を届けていきたいと話していた。

遠藤選手は、サッカー日本代表主将として、世界最速でW杯出場権を獲得するとともに、所属する世界トップのクラブ・リヴァプールでは研鑽を重ね続け、クローザーという新たな形で、プレミアリーグ優勝を果たしたチームに大きく貢献した。当日はビデオメッセージを通じて、「今年は、日本代表では世界最速でW杯出場権を獲得し、リヴァプールではプレミアリーグ優勝に貢献することができた。これによって、僕自身の挑戦し続ける姿勢を体現できたのではないかと感じている。自分の行動が、これから何かを始めようとする人や、一歩踏み出す勇気を探している人にとって、力強い後押しになってくれればうれしい。今回のアワード受賞を励みに、今後も世界で戦い続けていく」と力強く語った。

村竹選手は、2025年東京世界陸上の男子110mハードルで、世界の表彰台に0.06秒差まで肉薄した走りを見せ、日本中に大きな興奮をもたらした。また、レース直後に感情があふれ出す姿が感動を呼び、「今年」のスポーツを彩る一つの象徴的なシーンとなった。当日はビデオメッセージを通じて、「今年は、8月に12秒92の日本新記録を樹立することができた。9月に開催された東京世界陸上では、満足のいく結果が出せなかったが、多くの人に国立競技場に足を運んでもらい、陸上競技に注目が集まったことはうれしく思っている。今後は、2028年のロスオリンピックでのメダル獲得を目指していく」と、メダル獲得に向けて努力を続けていくと話していた。

大阪・関西万博公式キャラクターのミャクミャクは、当初の「賛否両論」や批判を乗り越え、議論を巻き起こしながらも、結果的に今年の象徴的な出来事である大阪・関西万博の「顔」となる歴史的な存在となった。ステージ上に登場したミャクミャクは、「大阪・関西万博の会場には、世界中から2900万人が来場し、毎日多くの人がミャクミャクに会いに来てくれた。写真を撮ったり、ハイタッチをしたり、いろんな出会いワクワクして、毎日とても楽しかった。この経験や感動を世代を超えてつないでいくことが、命輝く未来社会を作り上げていく始まりだと思っている。これからも、明るい未来に向けて一緒に歩んでいきたい。今回の授賞式で、江口さんとも友だちになれたのでうれしい」と、喜びメッセージを送ってくれた。
PR TIMES=https://prtimes.jp/
Public of The Year 2025特設サイト=https://prtimes.jp/public-of-the-year/
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