矢野経済研究所、2028年ロサンゼルスオリンピック採用競技に関する消費者アンケート調査、新規採用・復活競技への興味は低い

矢野経済研究所は、2028年のロサンゼルスオリンピック採用の49競技に関する消費者アンケート調査を実施し、2024年のパリオリンピックの各競技の観戦状況や視聴経験などから消費者動向を分析し、ロサンゼルスオリンピックの視聴意向を考察した。その結果、2028年のロサンゼルスオリンピック採用競技において、野球、サッカー、バレーボールへの注目度が高い一方、新規採用および復活競技への興味は低いことが明らかになった。

同アンケート調査は2024年のパリオリンピックの各競技に対し、何らかの競技を観戦もしくは視聴したと回答した層(少なくとも各競技の名称を知っている層)を対象に、2025年4月から5月にかけて全国在住の10代から60代以上の男女2000名(男性1000名、女性1000名、年代は均等割)に対し、2028年ロサンゼルスオリンピックでの採用が決定した49競技について、消費者アンケート調査を実施し、その観戦状況や視聴経験などからロサンゼルスオリンピックの視聴意向を考察した。

ロサンゼルスオリンピック対象競技に対する興味を測るため、対象の49競技について「できるだけリアルタイムで試合を観たい」「録画でも良いので試合を見たい」「ニュースもしくはハイライトであれば観たい」「現時点ではとくに観たいと思わない」「何ともいえない」の5つの選択肢を設定し、単数回答を得た。ここでは「できるだけリアルタイムで試合を観たい」の回答比率の多い順に上位20競技の結果を示す。

特に興味が大きいことを示す「できるだけリアルタイムで試合を観たい」という回答比率の最も高い競技は「野球・ソフトボール」で38.9%となった。アメリカのメジャーリーグで活躍し、老若男女を問わず絶大な人気を誇る大谷翔平選手の出場への期待という観点が大きいものと推察されるため、同選手の参加有無によって今後興味が大きく変わる可能性もある。次いで、「サッカー」(34.5%)、「バレーボール」(30.7%)、「柔道」(29.9%)、「卓球」(27.1%)と続く。

同アンケート調査結果について、「2021年開催の東京オリンピック・パラリンピックまでの採用はあったもののパリオリンピックでは実施されずロサンゼルスオリンピックで復活する競技」および「ロサンゼルスオリンピックで初めて採用される競技」という視点で見ると、上述の通り野球・ソフトボールは大きな興味を持たれているものの、そのほかの球技競技のうち、「フラッグフットボール」は8.6%、「スカッシュ」と「ラクロス」は6.0%、「クリケット」は5.4%と「できるだけリアルタイムで試合を観たい」の回答比率が低く、同調査結果からは高い興味を示されているとは言い難いことが示唆される。

世界的なスポーツの祭典であるオリンピックはメジャーとはいえないスポーツが注目を集めるための最も大きなチャンスであり、これらの競技の中央団体等においてはいかに人々の関心を高め、着目されるようにするための基盤づくり(ブランディング、認知拡大の取り組み等)が急務といえる。

[調査要綱]
調査期間:4月~6月
調査対象:全国在住の10代から60代以上の男女2000名(男性1000名、女性1000名、年代は均等割)
調査方法:インターネット消費者アンケート調査

矢野経済研究所=https://www.yano.co.jp


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