龍角散とニューロン製菓、「龍角散ののどすっきり飴」の安定供給に向けた戦略的連携を開始

左から:龍角散 藤井隆太社長、ニューロン製菓 矢澤孝樹社長

龍角散は、ニューロン製菓と、「龍角散ののどすっきり飴」の安定供給に向けた戦略的連携を開始する。4月26日に甲府商工会議所で行われた発表会では、龍角散から設備投資を中心とした最大10億円程度の資金投入を行う他、ニューロン製菓のリクルーティングをサポートすることで、「龍角散ののどすっきり飴」の安定供給につなげていく考えを示した。

龍角散 藤井隆太社長

「中国のゼロコロナ政策の転換によって、日本国内から『龍角散ののどすっきり飴・タブレット』各種製品が流出し、急激な受注増を示したため、コンビニでの欠品を防止するために今年1月に緊急終売を行った」と、龍角散 藤井隆太社長。「コロナ治癒後にも喉の症状が長引くことで、当社の『龍角散ののどすっきり飴・タブレット』各種に対するニーズが加速。さらに、中国からの製品の買占めなどが影響し、製造可能数を超え、一部の製品で全国的に品薄状態が続いていた」と、コロナ禍による想定を超える需要増から売りたくても売れない状況が続いていたという。

「長引く品薄状態を解消するため、山梨県で70年以上飴の受託製造を行い、当社ののど飴の製造委託先でもあるニューロン製菓と戦略的連携を行い生産量の拡大に取り組むことになった」と、安定供給に向けた戦略的連携をニューロン製菓と結ぶと説明する。「ニューロン製菓には、長年にわたりOEM先としてのど飴の製造を依頼してきた。今日に至るまで、インバウンドによる急激な需要拡大、その後のコロナ禍によるインバウンド需要の消滅など、海外需要予測ができず不安定な中でも協力関係を維持してきた」と、OEM先として長年協力関係にあると力説する。「近年、当社は中国一般貿易を本格化し中国の需要予測が比較的見通せるようになり、計画的に生産を依頼できるようになってきたことで、戦略的連携を結ぶことができるようになった」と、中国での販売体制を整備してきたことで、販売戦略を立案しやすくなったことが一因なのだと述べていた。

「戦略的連携では、現有生産設備の稼働率アップや、新規生産設備の導入、生産変動に対応した自動化・省力化、準備資金総額約10億円の資金投入を行うことで、コロナ禍以降の国内外での需要増に対応する」とのこと。「そして、ニューロン製菓のリクルーティングをサポートしていく」と、リクルーティング強化で生産増につなげていくと語っていた。「なお、当社はニューロン製菓の経営やその他の固有ビジネスには関与せず、資本提携は行わない」と、経営やニューロン製菓の固有のビジネスには関与しないのだと説明した。

ニューロン製菓 矢澤孝樹社長

次に、ニューロン製菓 矢澤孝樹社長が挨拶した。「当社は、昭和24年、水飴製造会社を母体にニュー甲府製菓として創業。『ニューロングキャラメル』がヒットし、昭和38年、ニューロン製菓に社名変更した。その後も、『バターボール』『ストップキャンデー』などで人気を呼び、『ひなどり』ブランドで全国展開も行った。昭和50年代以降、飴メーカーとしての技術を評価してもらい、OEM事業を主力とした経営へ転換を果たした」と歴史を振り返る。

左から:龍角散ののどすっきり飴スティック、龍角散ののどすっきり飴 120maxスティック、龍角散ののどすっきり飴 シークヮーサー味 スティック

「2011年からは『龍角散ののどすっきり飴』スティックの生産を開始。現在、当社から約300万本/月出荷されている」とのこと。「しかし、新型コロナウイルス感染症の影響は大きく、コロナ過初期では大きく減産。その後、大幅な需要拡大によって世界的に品薄状態が継続している」と、新型コロナウイルス感染症によって生産の波が上下動し、現在は品薄状態なのだと嘆く。「そこで、今回龍角散と戦略的連携を結ぶことで、約600万本/月出荷まで増産する。そのためのリクルートや設備投資の支援も行ってもらう」と、来年9月までには増産体制を確立し、約600万本/月出荷を実現したい考えを示した。

龍角散=https://www.ryukakusan.co.jp
ニューロン製菓=http://www.newlon-seika.co.jp/


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