北里大、肩関節の動的安定化を目的とした肩サポーター「Axis Fit」を開発しオルト産業から発売

「Axis Fit」装着イメージ

北里大学医療衛生学部リハビリテーション学科の河端将司講師は、肩関節の動的安定化を目的とした新型肩サポーター「Axis Fit」を開発し、今回ライセンス契約を締結したオルト産業から製品が発売された。

肩関節は人体の中で最も可動域が大きい関節であり、投球やオーバーヘッド動作を伴うスポーツ(野球、ソフトボール、バレーボール、ハンドボール、テニス、バドミントン、水泳、陸上競技の投てき種目など)においては高い安定性と可動性の両立が求められる。一方で、反復性肩関節脱臼、投球障害肩、術後の不安定感など、多くの臨床課題が存在している。

河端講師はこれまで、超音波診断装置(エコー)を用いた肩関節の動的評価研究や、8の字制動テーピングの効果に関する症例報告(Kawabata,et al.Int J Sports Phys Ther.2025;20(5):741-748.(DOI:10.26603/001c.136406))など、その成果を国内外の学術集会や学術誌に報告してきた。これらの知見を基盤に、「動くほどに安定する」という新しい発想のもと開発されたのがAxis Fitだという。

Axis Fitは、北里大学の設置法人 北里研究所が特許出願を行った技術を基盤とし、「肩関節不安定症に対する前方制動サポート」、「関節求心位の保持と機能的動作の両立」、「腱板機能および関節運動の再学習を促す設計」を特徴としている。従来の固定型サポーターとは異なり、「動的安定化」を重視した設計によって、スポーツ現場や術後リハビリテーション、コンディショニング分野での活用が期待されている。

同製品の製造・発売は、整形外科領域の医療用サポーター開発に実績を持つオルト産業が担う。北里研究所の知財・研究推進部の支援のもと、同技術は特許出願され、今回のライセンス契約締結に至った。オルト産業の代表取締役 中川國雄氏は、「大学で生まれた科学的根拠に基づく技術を、現場で本当に使える製品として社会に届けることが我々の使命。Axis Fitは、医療とスポーツの現場に新たな選択肢を提供できる製品であると確信している」と述べている。

北里大学医療衛生学部 講師 河端将司氏は、「臨床の課題から生まれた知見が、発明となって社会実装に至ったことを大変嬉しく思う。Axis Fitは単なるサポーターではなく、“動作を再学習させる装置”としての可能性を持っている。肩関節障害に悩むすべての人に役立つことを願う。今後は、臨床データの蓄積を行いエビデンスに基づく機能性サポーター製品としての発展を目指す。また、大学およびスポーツチームとの共同研究や供給体制の構築、一般販売の拡大、医療機関での活用などを視野に入れ、国際展開の可能性も検討していく」とコメントしている。

肩関節の動的安定化を目的として開発された新型肩サポーター「Axis Fit」は、複雑な肩関節運動に対して関節求心位の保持と機能的動作の両立を図る設計を有し、肩の不安定感の軽減および円滑な関節運動の再学習を支援することが期待される。

北里大学=https://www.kitasato-u.ac.jp
オルト産業=https://orthocorp.co.jp/


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