- Health&Medical2025/11/28 19:15
明治、高カカオチョコレートの健康価値について研究発表、関口メンディーさんと池田美優さんが筋トレのリスクと対策を学ぶ

明治は、高カカオチョコレートの新たな健康価値に関するPRイベント「筋トレのリスクをカカオが守る!~カカオがサポートする“賢いトレーニング”」を11月27日に開催した。イベントでは、明治と日本体育大学が発表した「筋力トレーニング前の高カカオチョコレート摂取による効果」に関する研究成果について解説した他、ゲストにアーティスト・俳優の関口メンディーさんとモデル・タレントの池田美優(みちょぱ)さんを迎え、「筋トレと食」をテーマにしたトークセッションを行った。

まず、日本体育大学 体育学部 教授の岡本孝信氏が、「健康寿命の延伸に向けた運動と血管の健康」と題した特別講演を行った。「日本は現在、少子高齢化が進み、超高齢社会を迎えつつある。その中で、厚生労働省では、高齢者の健康寿命を延ばすための要素として、運動・食生活・禁煙の3つを挙げている。特に運動は、加齢にともない筋肉量と筋力が低下し、歩行などに支障をきたすサルコペニアを予防するためにも、非常に重要な取り組みであると考えている」と、高齢者における運動の重要性を指摘する。

「日本では近年、筋力トレーニングの人口が増加傾向にあり、健康寿命延伸に対する効果としては筋力・筋量の増加や骨密度の増加が期待されている。しかし、筋力トレーニングには、関節などへの負担増や動脈硬化度の増加といったデメリットもある。特に動脈硬化度については、ウォーキングでは指数が低下する一方で、筋力トレーニングでは増加することが研究結果からも明らかになっている」と、筋力トレーニングには動脈硬化度を増加させるリスクがあると訴える。

「高強度の筋力トレーニングを行うと、心臓や動脈に過度な圧力がかかり、血管が広がらなくなるため、一時的に動脈硬化度が増加すると考えられる。動脈硬化のリスク対策としては、植物性食品の摂取や有酸素運動、低強度の筋力トレーニング、ストレッチなどが効果的とされている。その中で今回、新たに筋力トレーニング前の高カカオチョコレート摂取による動脈硬化の抑制効果について、明治と一緒に研究を実施した」と、明治と共同研究を行った背景について説明した。

続いて、同大学 体育学部 助教の秦麗ら氏が、「筋力トレーニング前の高カカオチョコレート摂取による効果」に関する研究結果について解説した。「筋力トレーニングは健康の維持増進に寄与するが、高強度で行った場合、動脈硬化度を増加させるリスクがあることがわかっている。一方で、高カカオチョコレートはカカオポリフェノールを多く含む抗酸化食品であり、動脈機能の改善など科学的に裏付けられた多数の健康効果が報告されている。そこで、高強度筋力トレーニング前に高カカオチョコレートを摂取することで、運動による動脈硬化度の増加を軽減することができるのではないかと考え、研究に取り組んだ」と、研究の目的を紹介。

「研究では、運動習慣のない健康な成人男性12名を対象に、カカオポリフェノールを含む高カカオチョコレート、または含まないホワイトチョコレートを摂取した後、高強度レジスタンス運動(ベンチプレス、アームカール)を実施。チョコレートを食べる前と摂取60分後、運動直後、そして運動終了後30分と60分に、血圧と中心動脈硬化度(頸動脈コンプライアンス、βスティフネスインデックス)、全身性動脈硬化度(上腕-足首間脈波伝播速度(baPWV))を測定した」と、研究方法について詳しく説明した。

「研究の結果、血圧では、収縮期血圧において高カカオチョコレートの摂取で、運動直後と比較して60分後に有意に低値を示した。中心動脈硬化度については、高カカオチョコレート摂取による有意な改善効果は認められなかった。一方、全身性動脈硬化度は、高カカオチョコレート摂取群では運動後30分で、ホワイトチョコレート摂取群よりも有意に数値が低下した」と、高強度筋力トレーニング前に高カカオチョコレートを摂取すると、運動後一時的に増加した全身性動脈硬化度を速やかに元に戻せる可能性が示唆された。

高カカオチョコレート vs. ホワイトチョコレート P<0.05
†† 高カカオチョコレート:摂取前 vs. 各測定ポイント P<0.01
# ホワイトカカオチョコレート:摂取前 vs. 各測定ポイント P<0.01
●高カカオチョコレート ○ホワイトチョコレート
「この結果は、高カカオチョコレートの摂取によって血管拡張物質が増加し、血管が弛緩することで、筋力トレーニング後の全身性動脈硬化度の増加を迅速に低下させたものと考えられる。今回の研究成果から、筋力トレーニング前には、高カカオチョコレートを摂取することが推奨される」と、研究結果の考察をまとめた。

ここで、ゲストとして池田美優(みちょぱ)さんと関口メンディーさんが登場。「もともと姿勢を改善するために筋力トレーニングを始めたのだが、最近はもっと腹筋を割りたいとか、肩を大きくしたいとか思うようになり、どんどんハマってきている」という池田さん。

すると、ダンサーやパフォーマーとしても活動している関口さんは、実際にダンベルを使った筋力トレーニングを披露。「こんなに多くの人に見られながら筋力トレーニングをするのは初めて。最初は少し恥ずかしかったが、どんどん慣れてきて、もっとパンプアップしたくなってきた。筋肉も喜んでいると思う」と、鍛えられた体をアピールした。

そんな、普段から筋力トレーニングに取り組んでいるという2人に、実は筋力トレーニングにはリスクが潜んでいることを、日本体育大学の岡本氏からレクチャーしてもらった。高強度の筋力トレーニングをすると血管に負担がかかり、動脈硬化度が増加するリスクがあると聞いた池田さんは、「動脈硬化は、高齢者になるとリスクが高まると思っていたが、筋力トレーニングの場合は若い人にも影響があるのか」と質問。これに岡本氏は、「筋力トレーニングによる動脈硬化は一時的なものだが、若い頃から繰り返し続けていると、ダメージが蓄積して動脈硬化が進行してしまう可能性があるので気をつけてほしい」と教えてくれた。また、「筋力トレーニングは、やればやるほど結果が出るので、つい頑張りすぎてしまう。高強度の筋力トレーニングとは、どの程度のものなのか気になる」と関口さん。そこで、岡本氏の指導の下、高強度筋力トレーニングの例として、関口さんにブルガリアンスクワットを体験してもらった。

そして今回の研究結果から、高強度筋力トレーニングの前に高カカオチョコレートを摂取すると、動脈硬化度の増加を抑制できる可能性があることを伝えると、池田さんは、「ポリフェノールにはいろいろなものがあるが、チョコレートであればいつでも気軽に食べることができるので、筋力トレーニングの前にピッタリだと思う」と感想を述べていた。関口さんは、「実は、高カカオチョコレートは健康に良さそうというイメージがあって、普段からよく食べている。今回学んだことを生かして、今後は筋力トレーニングの前にしっかり摂取するようにしたい」と話していた。

最後に関口さんは、「高カカオチョコレートは、美味しくて、カロリーも低めなので、筋力トレーニングをしている人に本当におすすめだと思う。動脈硬化を防ぎながら、筋力トレーニングで健康な体を維持して、みんな長生きしてほしい」とコメント。池田さんは、「私と同年代の人も、筋力トレーニングのリスクを知って勉強になったと思う。特に高カカオチョコレートはとても身近なものなので、動脈硬化度の増加を抑制できるのはすごくうれしい。これからも筋力トレーニングをがんばって、もっともっと美しくなっていきたい」と、目を輝かせていた。
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