東京農業大学農学部の学生が企画した新しい農大つなぎ、「アグリデニム」を発売

東京農業大学農学部の学生が、新しい農大つなぎをつくった。オールシーズンの農業実習に対応できるだけでなく、普段使いもできる新しい野良着をつくりたい。その思いをデザインに反映し、さらに適正価格で供給できるメーカーを探して交渉、学生アンケートによってニーズを探りながら、販売網を確立するまで、すべてを自分たちで主体的に実施し、今回完成した。「アグリデニム」と名付けて、来年度販売を開始する。

東京農業大学は、農林水産省が2013年から展開している「農業女子プロジェクト」における未来の農業女子を育成する「チーム“はぐくみ”」に参加している。その取り組みのひとつに野良着の機能性を活かしたタウンユースウェアの展開がある。その活動にヒントを得た同大学農学部の学生(動物科学科4年 上村悠夏さん:当時)が、古くから農業実習で使われてきた「農大つなぎ」を、その機能性を活かしながら、普段使いもできる新しいつなぎにできないかと考えたという。使いやすくおしゃれなつなぎを着れば、農業実習がもっと楽しみになり、またみんなが大学で農に触れた時間が良い思い出になるんじゃないか、そんな小さな思いが始まりだった。

周りの友達に話すとみんな共感してもらい、一緒にデザインを考えるようになったという。次は飛び込み営業とのこと。どうしても譲れなかったのが、学生でも購入できる価格帯にすること。そうして出会ったのが1956年の創業以来つなぎづくりに情熱と魂を注ぎ続けてきたエスケー・プロダクトだったという。学生たちの思いを真摯に受け止めて、プロの視点から機能を一つひとつチェックし、学生も折り合いをつけながら、デニムの生地を使った新しいつなぎの試作品ができた。さらに、ニーズをつかむために在校生に向けたアンケートを実施。最後の課題は販売をどうするか。長年農大つなぎを扱ってきた東京農業大学生活協同組合と折衝を重ね、こちらも学生たちの思いをしっかり受け止めてくれて、注文、発注、仕入から販売までを引き受けてもらったという。これで、すべてのピースが整った。

つなぎの機能性で重視したのは、生地としてストレッチ性、速乾性のあるデニム素材を採用したとのこと。袖は脱着仕様で夏季は半袖、袖口は腕まくりがスムーズにできるギャザー仕様となっている。ヒップオープンファスナー付きでトイレ問題を解決した。スマホの収納に便利なファスナー付きポケットを採用。フード不要時はロールダウン可能となっている。

また、東京農業大学のロゴは袖に縫い付け仕様としたので、ロゴなしバージョンでの商品展開も可能とのこと。たかがつなぎだが、ウェアとして身に着けることで、農業に想いを持つ人を増やして、農業を盛り上げたい。そんな気持ちが彼女たちの原動力となっている。こんな東京農業大学農学部の学生の想いに賛同してもらえる人、ぜひとも採用してもらい、同製品があらゆる場面で使われることを願っているとしている。

最初の小さな思い付きから2年。このほど完成にこぎつけた。生地素材から名前を「アグリデニム」として、4月から販売を開始する。

[小売価格]8800円(税込)
[発売日]4月予定

東京農業大学=https://www.nodai.ac.jp/


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