店内に無料ワークスペースを完備したウィジェット型の店舗「SUIT SQUARE」を埼玉県さいたま市・大宮に初出店

 青山商事が展開する「ザ・スーツカンパニー」は、スマホのホーム画面を自分用にカスタマイズさせるように、店舗ごとで地域特性に合わせたサービスを提供するウィジェット型形態「SUITスーツ SQUAREスクエア」を初導入した、「THE SUIT COMPANY大宮西口店」(埼玉県)を10月7日にオープンした。10月6日に行われた事業戦略発表および店舗内覧会では、「ザ・スーツカンパニー」業態が展開する4つのブランドを1店舗に集約した経緯などについて説明した他、インスタグラムで集まったフォロワーの声をもとに商品化した女性向けビジネスリュックなどについて紹介した。

 「『ザ・スーツカンパニー』では、本格的にOMO型ブランドコンテンツミックス店舗『TSC SQUARE』を開発。見て触れて、ディティールを相談できる。スーツの購入体験に不可欠な、リアルな接客への妥協なきこだわり『DIGI-lab』を展開。店頭で、ECの無数の商品から購入ができ、手ぶらで帰れる便利さを提供している」と、青山商事 執行役員 河野勝彦TSC事業本部長が店舗の変遷について語る。「『TSC SQUARE』は、全6店舗を展開。既存店舗に比べて、売上計画比は好調に推移し、中でもオーダーが顕著に推移している。またデジラボが高稼働している。さらに、4ブランド導入効果から、既存店では獲得できない中間層やオーダー利用者の獲得ができている。そして、店舗面積・展開数量の縮小から、物件費・人件費含むコスト削減が実現した」と、「TSC SQUARE」導入店舗のメリットを指摘する。

 「市場に目を向けると、コロナ禍が落着き、昨年度に比べてスーツ・オーダースーツの売り上げが回復した。特にオーダースーツは若年層(20代・30代)の構成比が高く、全体の6割を占める」と、市場は徐々に持ち直しつつあるとのこと。「コロナ禍の影響で、働き方も装い方も大きく変わり、『スーツ』のあり方も変わってきている」と、「スーツ」の定義は様々で、シェアオフィスやボックス型ワークスペース、テレワーク、オフィス出勤と、働く環境、ニーズによって多種多様となり、ビジネスウェアには様々な種類があると述べる。

 では、どんなビジネスウェアを求める傾向にあるのだろうか。同 永田明義TSC商品部長が説明した。

 「クラシックスーツは肩パットを取るなどゆとりある着心地がトレンドになっている。またダブルも好まれるようになった。ストレスフリーなスーツでは、脱ウール、ストレッチ、ウォッシャブルイージーケア系が好まれており、新ビジネススタイルの定番になりつつある。現代のトレンドであるビッグシルエットでは、クラシックスーツのノウハウを取り入れたしなやかな着心地を提案している」と、3つのビジネススタイルについて言及する。

 「ウィメンズにおいて、ウール素材のスーツでは、ゆるくて柔らかいがトレンドになっている。ベーシックなカラーだけでなくパープルなども取り揃えるなどしている。オフィスカジュアルっぽいスーツには、あえて白いボタンを採用するなどカジュアルにデザインした。また、ジャケットスタイルではないオフィススタイルを今年は提案していく。ブラウスやスカートなどを取り入れて、新しいビジネススタイルに寄り添った商品を展開していく」と、ウィメンズで提案しているビジネスウェアについて紹介してくれた。

 再び登壇した河野本部長は、「そして『ザ・スーツカンパニー』では、『TSC SQUARE』から『SUIT SQUARE』へとリブランディングし、ビジネスパーソンが求めるあらゆるモノやサービスが集うウィジェット型店舗として、埼玉県さいたま市大宮に第一号店をオープンする」と、新コンセプト形態に進化させた店舗を展開すると意気込む。「『SUIT SQUARE』では、人それぞれが、スマホのウィジェットを入れ替えるように、店舗の坪数、立地特性、消費者の分布に合わせて、店舗の中身を変えていく業態可変型の店舗となる」と、幅広いスーツが揃う店舗でありながら、ニーズに合わせてサービスや店舗を変化させていくという。

 「大宮西口店では、無料のワークスペースを導入する」と、働く場も提供していくとのこと。「埼玉県は、他県へ従業・通学する人口割合が13.9%と都道府県別流出人口割合の順位として全国で最も高い。埼玉県の総人口の約1/4が従業・通学のため県外へ移動している。こうした点からリモートワークやハイブリット通勤者の増加にともない、多様なワークスタイル、ショッピングスタイルに寄り添った店舗として試験導入する」と、大宮に第一号店を出店する理由について教えてくれた。「店舗規模や立地、顧客分布にあわせてウィジェットカテゴリを展開。ビジネスパーソンの広場を提供する」と、ウェジェットカテゴリという洋服販売以外のサービスを提供するのだと力説していた。

 永田部長は、大宮西口店で展開するブランドについて紹介した。「2022年春夏から展開している遊び心をきかせたワーカブルウェア『RAXA playful(ラシャ プレイフル)』では、オン・オフ、メンズ・ウィメンズの概念を取り払い、自由にファッションを楽しめるボーダレスなスタイルを提案している。ボーダレスファッションを取り入れたスタイリングにも注目してほしい」と、ブランド概要について教えてくれた。「『UNIVERSAL LANGUAGE MEASURE'S』はTSC事業が展開するオーダー専門ブランド。今までのような量を必要とする消費は減少し、質を重視する時代へと突入した。オーダーならではの価値として、既製服以上に選べる“楽しさ”“自分だけのこだわり”を提案している。また昨今のSDGsの浸透から、良いものを長く着用するというスーツに対する価値観の変化から、サービス導入店舗を増加。売上も堅調に推移している」と、時代に合わせたオーダースーツの提案が奏功し堅調なのだと指摘する。

 「オーダースーツについては、専用のタブレット端末で2枚の写真を撮影し、身長、体重を入力。それらの情報から採寸し、3Dモデルの作成が可能となる。データは公式アプリでいつでも確認できる」と、簡単に採寸ができるシステムを導入。「コロナ禍でのネット需要の増加から店舗とECの併用顧客は片一方の顧客と比べて高い売上水準となっている。それだけにECと店舗の相互利用がしやすいサービス等の導入を今後も図っていく」と述べていた。

 「消費者の声を元に商品を開発する『VOICE』では、2021年に第1弾としてボーダレススタイルを発売した」と、消費者の意見を反映した商品を上市してきたのだという。「消費者の声は、メルマガ会員へのアンケートや、インスタグラムで消費者の声を取り入れながら、商品化している」と、様々なツールを活用しながら、消費者のニーズを拾い上げていると語る。「今回、第2弾としてビジネスリュック『ギュッ!ク』を発売する。シンプルなデザインながら、きちんと見えする合皮は撥水性も備え、雨にも強い。大容量であることから、お弁当や水筒はもちろん、PCやガジェット類も入る。重くなりすぎないように、軽量素材を選定した。電車の中では持ち手が伸び、トートバッグのようなカタチにも変更可能。こだわりのバッグインバッグで、単体でも持ち運べるデザインでありながら、どこにどの小物類を入れるかを想定したポケットを備えている」と、4色で展開するビジネスリュックについて紹介した。

 今後の展開について河野本部長は、「全店舗を対象に、順次ウィジェット型店舗『SUIT SQUARE』へリニューアルを検討していく」と、「SUIT SQUARE」を「ザ・スーツカンパニー」に導入することで、ビジネスウェア以外にもトータルでビジネスパーソンをサポートするブランドへと昇華させていく考えを示した。

 最後に「THE SUIT COMPANY大宮西口店」の中田倭店長が挨拶した。「大宮西口店は、今の時代にフィットした新しい取り組みを行う店舗としてオープンする。多くの消費者に来店してもらうべく、笑顔を絶やさない接客を心がけていく」と、多くの消費者に愛される店舗を目指していくと意気込んだ。

[店舗情報]
■店舗名「THE SUIT COMPANY 大宮西口店」
■住所埼玉県さいたま市大宮区桜木町1丁目1-27 1階
■電話番号048-647-1522
■営業時間11:00~21:00
■売場面積約57坪

青山商事=https://www.aoyama-syouji.co.jp/


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