富士経済、清涼飲料と嗜好品の国内市場の調査、2023年市場予測では炭酸飲料が5767億円・麦茶(リキッドタイプ)が2038億円に

総合マーケティングビジネスの富士経済は、加工食品(27カテゴリー403品目)のうち、生鮮野菜の喫食頻度増加によって野菜飲料を中心に伸び悩む果実飲料、エクステンション品が好調な炭酸飲料、乳価改定に伴う値上げの影響がみられる乳性飲料を調査した。また、止渇需要が追い風となる嗜好飲料、スポーツ時に加えオフィスワーカーの外出時の飲用が増えている健康飲料、大容量の国産ミネラルウォーター類などが好調なその他飲料、市販用と業務・加工用共に好調なレギュラーコーヒーを含む嗜好品を加えた計7カテゴリー69品目の調査を「2023年 食品マーケティング便覧 No.4」にまとめた。その結果、2023年市場予測(2022年見込比)では、ブランドエクステンション品の発売によってコーラフレーバー飲料や無糖炭酸飲料が好調な炭酸飲料が5767億円(100.9%)に達する見通しだ。また、新規ブランドの定着や価格優位性の高さなどから市場拡大している麦茶(リキッドタイプ)が2038億円(106.2%)、若年層の流入も追い風となりユーザーが広がる国産ミネラルウォーター類が3956億円(107.0%)を見込んでいる。

無糖炭酸飲料は、アルコールの割り材として需要を獲得しているほか、近年は直飲み需要の増加や健康意識の高まりによる有糖炭酸からのシフト、PB商品での新規参入もみられ、注目が集まっている。2022年は、若年層を始めとする新規ユーザーの開拓を図った商品や泡の広がりの速さを訴求した商品が発売されて販売が好調なことから、市場は前年比6.2%増の1030億円が見込まれる。今後も、家飲みやリフレッシュなど家庭内需要や、有糖炭酸からのシフトによって市場拡大が続くとみられる。また、上位メーカーが若年層や女性へのアプローチを積極的に展開しており、ユーザー層の広がりが期待される。

麦茶(リキッドタイプ)の2022年は夏場の猛暑による止渇需要を取り込んだ。前年に本格参入した大手飲料メーカーの商品も若年層への訴求やコストパフォーマンスの高さから大きく伸びており、市場は拡大している。今後は、若年層や女性など新規ユーザーの開拓が進むことや人流の回復、止渇訴求の需要喚起などによって市場は拡大すると予想される。また、容量を増やすリニューアルもみられ、無糖茶飲料全般の価格改定が続く中、価格優位性が高いことも追い風になるとみられる。

国産ミネラルウォーター類の2022年は、家庭での飲用習慣の定着に伴って、引き続き大容量商品の需要が高い。また、パーソナル商品は行動制限の緩和によって自販機やCVSの客数も回復に向かっていることから伸びており、市場拡大が予想される。近年、水分補給に対する意識向上によって、止渇性の高いミネラルウォーターは、生活必需品としての認知が定着している。また、全世代的に健康意識が向上しており、若年層も購買することに対して抵抗が薄く、幅広いユーザーに支持されつつあるため、今後も引き続き市場は拡大するとみられる。

パウチゼリー飲料は、スポーツシーンのエネルギー補給が主な用途であったが、近年はオフィスでの間食や女性のダイエット目的、子ども向けのおやつなど多様なシーン・ユーザーへ広がっている。2022年の市場は、外出制限の緩和によりオフィスワーカーや学生、スポーツシーンの需要が回復に向かっている。美容効果やスイーツ需要を訴求した女性向け商品も増加しているほか、食事を短時間で済ますタイムパフォーマンスに優れた商品が伸びており、前年比9.7%増が見込まれる。今後も、女性をターゲットとした新しい商品が発売されることで市場の底上げが期待され、拡大するとみられる。

アーモンドミルクは、健康意識の高まりから、植物性原料への注目が集まり、店頭での露出が増えたことなどからコロナ禍でも市場拡大している。2022年は、パーソナル商品と大容量商品ともに好調である。市販用の需要増加を受けてコーヒーショップやカフェレストランなど外食業態における採用も増加しているため、市場拡大が予想される。一方、参入メーカーの増加によって競争激化もみられる。今後は、メーカーは業務用の強化などによる飲用シーンの拡充を通じて、トライアル層の獲得やロイヤルユーザーの育成に注力するとみられる。また、豆乳類やオーツミルクなどと比べてビタミンEの含有量が多い点など、他の植物性飲料とは異なる訴求が認知されることにより、引き続き市場は拡大するとみられる。

果実飲料は、2022年は内食化の進行や定着により生鮮野菜の喫食頻度が高まり栄養を摂取できていると認識する消費者が増加しているため、主に野菜飲料の健康訴求が響きにくくなっており、市場は前年比1.6%減が見込まれる。2023年はポリフェノール訴求など美容を切り口とした果汁飲料など一部品目で伸びがみられるものの、他の健康飲料との競合などにより多くの品目で苦戦するとみられる。

炭酸飲料は、参入各社が主要ブランドへの積極的な投資を行っており、コーラフレーバー飲料や無糖炭酸飲料などでは主力商品のエクステンション品が発売され、2022年の市場は拡大している。2023年は前年に引き続き、スパイス感を訴求したエクステンション品が好調なコーラフレーバー飲料や、新規ユーザーの獲得を図る無糖炭酸飲料などが伸長するとみられる。

乳性飲料は、飲用牛乳が乳価改定に伴う値上げで需要減少している。ただし、乳製品乳酸菌飲料のうち高付加価値品は好調である。2023年は植物性飲料への需要流出が進むほか、前年の価格改定の影響も強まり、市場は縮小が予想される。

嗜好飲料は、市場規模の大きい缶コーヒーの需要減少のほか、その他の品目も自販機商品の価格改定による影響が懸念されるが、日本茶(リキッドタイプ)は味の濃さと健康面を訴求した機能性表示食品が急伸している。また、麦茶(リキッドタイプ)が猛暑による止渇需要を獲得し好調であるため、2022年の市場は拡大するとみられる。2023年はヘルスクレームに対応した商品のリニューアルを積極的に行うなど、参入メーカーが商品開発やプロモーション活動に注力する日本茶(リキッドタイプ)や価格優位性の高い麦茶(リキッドタイプ)が引き続き市場拡大をけん引すると予想される。

健康飲料は、2022年はスポーツシーンの増加に伴って止渇系飲料が、オフィスワーカーを中心とした外出先での飲用増加でエナジードリンクやパウチゼリー飲料が回復に向かっているため、市場は前年比6.3%増が見込まれる。2023年は滋養強壮を訴求している食系ドリンクやパウチゼリー飲料などが新たな飲用シーンの開拓やユーザーへの広がりとともに伸び、市場は2022年見込比2.2%増が予測される。

その他飲料は、2022年は大容量商品の国産ミネラルウォーター類がイエナカ需要を引き続き獲得していることに加え、パーソナル商品も外出先の飲用シーン増加がみられ大幅な伸びが予想される。簡便性や経済性を背景に希釈飲料も伸長している。2023年も引き続き国産ミネラルウォーター類が大きく伸びるとみられる。

嗜好品は、2022年は外出機会の増加に伴う家庭内需要の減少によって多くの品目が苦戦する中、レギュラーコーヒーは市販用がコロナ禍で豆ユーザーを獲得したほか、簡易抽出型コーヒーも好調である。また、業務用でも回復に向かっており、価格改定の影響も加わって伸長している。2023年は前年に引き続きレギュラーコーヒーが市場拡大をけん引すると予想される。

[調査方法]富士経済専門調査員による参入企業および関連企業・団体などへのヒアリングおよび関連文献調査、社内データベースを併用
[調査期間]2022年10月~12月
[小売価格]
書籍版:11万円
書籍/PDF+データ版セット:15万4000円
ネットワークパッケージ版:22万円
(すべて税込)

富士経済=https://www.fuji-keizai.co.jp/


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