カゴメ、「内側からきれいに」UVケア勉強会を開催、野菜に含まれるβ-カロテンと美容の関係性に関する研究成果を紹介

美容皮膚科医の小林智子先生

彩り野菜のチカラで生活をあざやかにすることを目指し情報発信を行う「カゴメあざやか生活研究所」は、Panasonic Beauty OMOTESANDOで「内側からきれいに」UVケア勉強会を4月12日に開催した。勉強会では、これから紫外線が強くなる時期に向け、内側からのUVケアとして野菜の有用性を専門家の観点から説明。美容の専門家として美容皮膚科医の小林智子先生に登壇してもらい、最新の研究結果から紫外線の弊害や紫外線対策の最前線について話してもらった。また、カゴメ 食健康研究所の研究員から、野菜摂取と紫外線対策に関する研究結果もあわせて紹介した。

カゴメは1899年の創業以来、自然の恵みである野菜や果物のおいしさや栄養を活かしたものづくりを大切にしている。「トマトの会社から、野菜の会社に」というビジョンを掲げ、さまざまな野菜の価値を活かした幅広く革新的な商品を次々と届け、人々の健康に貢献していきたいと考えているという。

「カゴメあざやか生活研究所」は彩り野菜のチカラで、人々の生活をより鮮やかにすることを目指し、さまざまな野菜の価値の情報発信を行っている。人々の生活にたくさんの良い影響をもたらしてくれる野菜。そんな野菜のすばらしさを、もっと広く知ってもらいたい。もっと好きになってもらいたい。ココロとカラダが元気になり、いまよりもさらに「あざやかな生活」を送ってもらえるよう、楽しく、わかりやすく、野菜の情報を届けている。

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そして、野菜摂取の推進を目的として、同社が2020年1月から“野菜をとろうキャンペーン”を展開。国の調査では、日本に暮らす多くの人が、ここ10年、野菜摂取の目標量350g/1日(「厚生労働省 健康日本21」が推奨する1日の野菜摂取目標量は350g)を達成できていない(平成22年~令和元年国民健康・栄養調査(厚生労働省)での日本の1人当たりの平均野菜摂取量は約290g)ことがわかっている。この大きな目標達成に向け、2020年からカゴメは「野菜をとろう」を合言葉に一人ひとりの「野菜摂取の意識と行動」を変えようと日々活動している。一人でも多くの人に、従来の摂取方法にはとらわれない、前向きで楽しい野菜摂取方法を提案しているとのこと。今回、このキャンペーンの賛同企業であるパナソニックの美の可視化技術が体験できるPanasonic Beauty OMOTESANDOで「内側からきれいに」UVケア勉強会が行われた。

勉強会では、まず、美容皮膚科医の小林智子先生が「紫外線対策トレンド講座」を行った。「日本の紫外線量は右肩上がりとなっており、特に4月~10月頃までは紫外線量に注意が必要な時期となる」と、これからの季節は紫外線量が増す季節なのだと警鐘を鳴らす。「季節変動が大きい紫外線はUV-Bと呼ばれている。一方、UV-Aという紫外線は通年で降り注いでいるため、一年中UV対策を行う必要がある」と紫外線は季節に関係なく降り注いでいるとのこと。「紫外線を浴びることで皮膚が日焼けする。これは肌に炎症が起こり、赤みや火照りで肌が黒くなる。日焼けは急性反応である一方、長期間紫外線を浴びることで、肌の光老化が進行。シミ・シワ・たるみ・毛穴の開きなどが見られるようになる。また、日本では少ないもののがん化する恐れもある」と、紫外線を浴び続けることは身体にダメージを蓄積させていくのだと警告していた。

美容皮膚科医の小林智子先生

「シミについては様々な種類があるが、いずれのシミも紫外線によって悪化する。紫外線ダメージは長期にわたって蓄積するため、若年の頃に浴びた紫外線が30代頃からシミとして顕在化してくる」と、紫外線を浴び続けることによってシミになってしまうのだと説明する。「紫外線対策としては、日焼け止めケアで物理的に紫外線を遮断するだけでなく、酸化ストレスを抑制することも大切となる。紫外線を浴びると、活性酸素ができ、酸化ストレスを引き起こす。これによってシミ・シワが発生してしまう。このため、日焼け止めケアに加えて、抗酸化成分を体内に取り入れる必要がある。そして抗酸化成分は毎日摂り入れる必要がある」と日焼け止めケアだけでは不十分なのだと訴える。「朝に抗酸化ケアを行うことがポイント。紫外線を浴びる前に摂り入れることで効果が期待できる。抗酸化成分は、ビタミンA・C・E、ポリフェノール、アスタキサンチン、ビタチノールなどであり、ビタミンCはブロッコリーやパプリカに多く含まれ、水溶性ビタミンとされていてコラーゲンの合成に不可欠な栄養素とされている」と、抗酸化成分を摂るタイミングとどんな成分なのかを解説。「ただし、ビタミンCは体内で合成できないため、食物などで摂取する必要がある。また、半減期が短いためこまめに摂取する必要がある。加えて、加熱に弱く、生で摂る必要性があるため、かなりハードルが高い成分となっている」とビタミンCの弱点について語る。「カロテノイドはビタミンAにあたり、β-カロテンやリコピン等で、にんじんやトマトなど赤い野菜に多く含まれている。カロテノイドは半減期が長く、加熱に強いため取り入れやすい成分といえる」と抗酸化成分として、ビタミンAであるカロテノイドを摂取することを推奨していた。「紫外線ダメージでは一重項酸素がつくられる。これに効率よくアプローチしてくれるのがβ-カロテンで、紫外線から肌を守ってくれる働きがある。β-カロテンは生だと吸収が悪いため、効率よく摂取するには、ジュースやスープにして摂取するのがおすすめ」とジュースやスープで抗酸化成分を毎日摂取してほしいと述べていた。

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「紫外線は日焼けだけでなく、シミやシワ、たるみの原因になる。日焼け止めだけでなく抗酸化ケアであるインナーケアもセットで行ってほしい。また毎日継続しやすい摂取法として、β-カロテンをジュースなど加工食品で摂取するようにしてほしい」と、体内からのUVケアもしっかり行ってほしいと呼びかけていた。

次に、カゴメ研究員が「カラダの内側からできること~カロテノイド~」と題した講演を行った。「顔のシミ・シワの約80%が紫外線による光老化が原因となっている」と紫外線を浴びるとシミ・シワの原因になるという。「紫外線を浴びると活性酸素が発生し、メラニンをつくりだす。メラニンの生成と排出のバランスが崩れると、シミ・シワになってしまう」とシミ・シワが発生するメカニズムについて解説。「カロテノイドは、野菜の色素成分で活性酸素を除去する力をもっている」とカロテノイドを活用したUVケアは効率的なのだと説明する。「カロテノイドであるリコピンやβ-カロテンは脂に溶けやすい。また、カロテノイドは皮膚に蓄積することもわかっている」と肌の近くで抗酸化作用が期待できると教えてくれた。「カロテノイドは吸収率が低いことが弱点であるため、加熱したり粉砕して加工することで吸収力の弱さを補ってほしい」と述べていた。

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「当社では“野菜をとろうキャンペーン”を展開。健康面だけでなく美容面の観点からも野菜摂取の重要性を訴えている。また、様々な研究も実施。たとえば、オリーブオイル+トマトペーストを摂取すると、紫外線によって引き起こされる肌の赤みが抑えられることがわかった。さらに、野菜ミックスジュースを摂取することで、肉眼では確認することができない隠れジミも改善されることがわかった」と、β-カロテンを含むジュースやスープの摂取は肌ダメージを改善する効果が期待できるのだと訴えた。

べジチェック

勉強会では、メイクオフせず鏡の前に座るだけで、目視ではわからないシミやシワなども判別し肌状態を可視化して、高度な肌分析ができるパナソニック独自の肌分析装置「スノービューティーミラー」の体験や、カゴメの機器で手のひらをセンサーに約30秒あてるだけで、簡単に推定野菜摂取量を見える化でき、皮膚カロテノイド量を測定可能な「べジチェック」の体験会も行われた。野菜(特に緑黄色野菜)を食べると、野菜に含まれるカロテノイドが体に吸収され、やがて皮膚にも蓄積する。そのため、皮膚のカロテノイド量を測定すれば、野菜摂取量を推定することができる。「べジチェック」は、食習慣改善の行動変容をサポートしてくれる機器となっている。

会場のPanasonic Beauty OMOTESANDOは、パナソニックの美容アイテムを体験でき、最新の美容家電体験のほか、美容にとどまらず、創造性あふれるテーマの発信拠点として機能し、「Lounge」「Lab」「Atelier」「Stand」「Studio」、5つのコンセプトフロアで構成している。同施設を通じて、消費者の毎日を美しく輝かせるビューティケア文化の発展を目指し、年齢や性別にとらわれず、一人ひとりが願う美しさを磨き、育むサポートをしていく考え。

カゴメ=https://www.kagome.co.jp
カゴメあざやか生活研究所公式サイト=https://www.kagome.co.jp/company/nutritionhealth/azayakaseikatsu/


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