ふじっ子煮シリーズから海の食物繊維が毎日摂れる“生昆布”使用の「おやさい昆布」を発売

 フジッコが発売する「ふじっ子煮」は、355億円の昆布市場規模のうちシェア50%以上を占める、同社の看板商品となっている。2017年度から5年で108%の売上増を達成し、市場全体が縮小傾向にあるなかで堅調に売上を伸ばしている。

 農林水産省の発表では、米の消費量は近年5年で5%減少。そのなかでもごはんのお供のイメージが強い「ふじっ子煮」は毎年売上を伸ばしているという。

 昆布といえば中高年がメイン層のイメージがあるが、実は売上の伸長を支えているのは30~40代の子育て世代とのこと。「近年はTV-CM放映やキャンペーンなどに力を入れ、新規顧客の獲得に成功した。小さい頃に『ふじっ子煮』を食べさせてもらった人々がパパやママになり、少しでも体に良いごはんのお供を子どもにも、と『ふじっ子煮』を選んでもらっている」と、売上好調の理由についてフジッコ 企画担当の坂本雅美氏は分析する。

 フジッコは、季節限定商品や新フレーバーなど「ふじっ子煮」の新しい味に挑戦し続けている。現在は一番人気の「ごま昆布」をはじめ13種類(塩分ひかえめシリーズ含む)が発売中だ。世代や年代によって人気商品が異なるが、「葉唐こんぶ」は関東で、「からし昆布」は北陸や東北、「しそ昆布」は中国地方で人気があるなど売れ方に地域差があるのも特徴となっている。

 今や食卓に無くてはならない存在だが、実は発売からわずか7年間で1億パックの売上を叩き出した革命児だったという。

 怒涛のデビューから愛され続けて52年、幅広い年齢層の人から支持を得ており「気づいたらいつもそばにあった」「あると嬉しい、名脇役」といった声が寄せられている。なかには「海外から帰国したら真っ先に食べたくなる」といった嬉しい声もあった。

 発売以来トップブランドとして常に新しい挑戦を続けている。2020年には誕生50周年と販売20億パック達成した。これを記念して全面リニューアルを実施している。「バラエティ豊富なふじっ子煮を選ぶ楽しさ」を感じてもらえるよう、女性向けに明るくかわいらしい柄入りのパッケージにした。

 昆布佃煮という伝統的なカテゴリの中でトップだからこそ、昆布の既成概念を良い意味で覆すような新しい挑戦を常に続けていくのがフジッコの使命だと感じている。そんな中で同社が今回取り組んだのが「生昆布」だったのだという。

 「昆布生産量は減少の一途をたどっている。温暖化にともなう平均海水温の上昇や高齢化による後継者不足などが原因で、30年前に比べて3~4割ほどになっているのが現状だ」と、同 開発担当の森本直也氏は話す。これらの問題に少しでも貢献できたらと、1年間をかけて開発したのが「生昆布」だった。

 生昆布とは、従来の昆布漁の工程である乾燥作業を行う代わりに、水揚げ後すぐに冷凍貯蔵した昆布とのこと。これまでは昆布を岸に並べたりなどの乾燥作業に膨大な労力がかかっていた。そこで、この方法を採用することで作業負担軽減につながり、生産者に寄り添った開発ができるようになった。「昆布と豆で世界を救う」というフジッコの掲げるテーマに沿って開発を進めた生昆布は、昆布漁の“救世主”となるスタートラインにようやく立つことができた。

 「生昆布はもちっとした食感、そしてハリツヤのある新鮮な見た目が特徴となっている。獲れたその場で冷凍することで細胞が壊れにくく、乾燥昆布とは異なるフレッシュな味わいを楽しむことができる。今回発売される『おやさい昆布』にはこの生昆布が使用されていて、入っている3種の野菜との相性も抜群となっている。これまでになかった新しい味と食感に、昆布の新しい美味しさを楽しんでもらえると思う。今後も伝統的な乾燥昆布も大切にしながら、この新しい生昆布のおいしさを活かした商品づくりにも引き続き、挑戦する」と、開発担当の森本氏は話していた。

 生昆布を出荷している厚岸町の漁師の人は、「高齢化や後継者不足などで、昆布漁師が減少している。将来的には漁が、継続できないのではと心配していた。生昆布のまま納品することで体力的にも経済的にも漁師側の負担が軽くなった。そして自分の採った生昆布が全国に届けられることが嬉しい。生昆布は今までの乾燥昆布とは違い、しっかりと食感があってとても美味しいオススメの製品となっている。色々な人に食べてほしい」と、同社と昆布漁師が昆布文化を守るために生昆布を開発した商品に大きな期待を寄せていた。

 管理栄養士で医学博士の本多京子氏は、このように話す。「健康的な食生活には『ま・ご・わ・や・さ・し・い』といわれている」とのこと。「『ま』は豆。『ご』はごま。『わ』はわかめなどの海藻。『や』は野菜。『さ』は魚。『し』はしいたけなどのキノコ。『い』はイモ類となる。今回の商品は、昆布と野菜で『わ』と『や』が入っている。また、豆腐や納豆と一緒に食べることで『ま』である大豆も摂取できる。不足しがちな食物繊維を毎日取り入れるには、このような調理済みのパックだと味付けも失敗しないし、毎日の『副菜力(りょく)』も上がり、無理なく続けられる」と話していた。

 専門家が勧める副菜力を上げる、火を使わない生昆布アレンジ3品を見てみよう。「おやさい昆布の月見うどん」の材料(1人前)は、冷凍うどん1玉、卵黄1個、長ネギ(輪切り)適宜、おやさい昆布適宜を用意。作り方はまず、冷凍うどんを電子レンジで加熱して、うどんとおやさい昆布、長ネギを和える。卵黄をのせたら完成。

 トマトやツナを加えて、「おやさい昆布の和風パスタ風」にアレンジすることもできる。

 「おやさい昆布豆腐」の材料(1人前)は、絹ごし豆腐の小1パック、おやさい昆布適宜、長ネギ(輪切り)適宜を用意する。作り方はまず、絹ごし豆腐を崩す。そして、おやさい昆布を和える。長ネギを加えたら完成。

 ご飯の上にのせて「おやさい昆布のお茶漬け」にアレンジすることもできる。

 「おやさい昆布納豆」の材料(1人前)は、ひきわり納豆の小1パック(40g)、おやさい昆布を15~20g、冷蔵庫にある野菜を適宜用意する。作り方はまず、ひきわり納豆とおやさい昆布を和える。好みでピーマンなどを加えて完成。

 トーストにのせて、「おやさい昆布納豆トースト」にアレンジすることもできる。

[小売価格]267円(税込)
[発売日]9月1日(木)

フジッコ=https://www.fujicco.co.jp/


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