ハウス食品、フライパン10分調理を実現した濃縮ペーストルウ「バーモントカレーシェフズアレンジ」を発売

「バーモントカレーシェフズアレンジ」をPRする、左から:ハウス食品グループ本社 開発研究所 グループ長の濱洲絋介氏、ハウス食品グループ本社 食品事業一部ビジネスユニットマネージャーの山本篤志氏

ハウス食品は、発売61年目を迎える国内売上No.1(インテージSRI/SRI+月次データ ルウカレー市場、SRIデータ期間:2002年4月~2017年3月、SRI+データ期間:2017年4月~2023年3月)カレーブランド「バーモントカレー」から、一流シェフの知恵を取り入れた濃縮ペーストルウ「バーモントカレーシェフズアレンジ」<果実仕立て><クリーム仕立て>を、2月12日にスーパーなどで発売する。2月2日に行われた新製品発表会では、「バーモントカレー」新シリーズのお披露目の他、販売戦略について説明した。また、新製品の味覚開発を実現した技術についても紹介した。

左から:「バーモントカレーシェフズアレンジ」<果実仕立て>、同<クリーム仕立て>

「1913年に薬種化学原料店『浦上商店』として創業した当社は、1926年にカレーの製造販売を開始。1963年には「バーモントカレー」を発売し、60年以上続くロングセラーブランドとして現在も多くの消費者に愛されている」と、様々なルウカレーを展開しながらロングセラーブランドへと成長したのが「バーモントカレー」なのだとハウス食品グループ本社 食品事業一部ビジネスユニットマネージャーの山本篤志氏が挨拶。「当社が行った調査では、カレーが“好き”な人は全体で90%に達し、男女別・年代別で見ても、それぞれ8割以上が“好き”と回答している」と、カレーは国民食として認知されていると力説する。「昨年1年間で、カレーは各家庭で平均約16回食べられていることから、月に1回以上は食べられている計算になる」と、食卓に登場する回数が高いメニューなのだと紹介した。

「調理型(家の)カレーの直近の販売状況は、新製品発売とプロモーション施策によって、比較的新価格の定着が進んでいる」とのこと。「当社では、調理型カレーの“嗜好の多様化”と“世帯構造の変化”へ対応するべく、ライフステージにあわせた製品展開に加えて『カレーならではの3つの価値』を訴求していく」と全方位戦略を展開していくと意気込む。「当社では調理型カレーの3つの価値として、コスパ(コストパフォーマンス)、タイパ(タイムパフォーマンス)、エンパ(エンターテイメントパフォーマンス)があると考えている」と、他メニューと比較して1食あたり換算で経済的で、1回の調理で複数回分の量が作れてしまい、誰にも愛されるメニューを様々なシーンで楽しめるという価値があると語る。「そこで、ルウカレーのメニュー価値を改めて伝えて、より選択してもらえるメニューへと昇華させるべく、今年の春、国内売上No.1カレーブランド『バーモントカレー』から61年目の新提案を行う」と訴える。

「当時、カレーは辛くて大人の食べものとされていたが、高度成長期、家庭の食卓は子どもが中心となっていることに着眼し、“子どもも大人も食べられるマイルドなカレー”という全く新しい発想で開発されたのが『バーモントカレー』。今では国内ルウカレー市場No.1で、シェア3割を超える『バーモントカレー』は、昨年12月時点で累計831億皿以上を売り上げている」と、常識を打ち破った新発想で多くの支持を集めてきたのが「バーモントカレー」なのだと説明する。「現在、バーモントを冠するラインアップは14アイテムに拡大。ライフステージが変化した時、“常に”消費者に寄り添い進化(深化)するブランドでありたいとの考えから、魅力・価値を広げながら、時代の変化に対応していくブランドへと進化させてきた」と述べる。「一方で、若年夫婦二人世帯のルウカレー購入率は年々減少しており、子育て中世帯と比較して、リピートに10%近く差がある」と、「若年夫婦二人世帯」は、将来のメインユーザーとなるべき層であることに加え、現状、購入率やリピートなど、調理型カレーカテゴリーとして、課題の多いターゲット層なのだと指摘する。「20~34歳の若年夫婦二人世帯数の全世帯における割合は、増加傾向にあることから、この世帯に対応した製品を投下し、ルウカレー市場の拡大を目指す」と、若年夫婦二人世帯の(カレー)調理ニーズに対応した製品でより愛されるブランドに拡張していくと意気込んだ。

「バーモントカレーシェフズアレンジ」の調理例(左から:果実仕立て、クリーム仕立て)

「そして今回、若年夫婦二人世帯層に向けて、『バーモントカレーシェフズアレンジ』を2月12日から発売する。最大の特長は、濃縮ペーストルウによって、フライパンで10分調理するだけで、じっくり煮込んだおいしさが味わえて、洗い物まで簡単と若年夫婦二人世帯層の調理への負担を軽減する製品となっている」と、新シリーズについて紹介する。「当社が若年夫婦二人世帯に行った調査では、仕事が遅くなった日に、40分以上かけて作るカレーは選ばれないことが明らかとなった。また、料理は調理だけではなく、片付けまでがセットで『時短・簡便』を求めていることもわかった。さらに、大量に作ってしまったがために、何日も同じメニューが続くと飽きてしまうという声もみられた。そして、外食で食べるカレーと家で食べるカレーは使い分けていることもわかった。家のカレーは夫婦それぞれ、二人が好きな味を食べたいという意見が多く見られた」と、時短、簡便、適量と期待感、安心感、上質感を調理型カレーに求めていることがわかったという。「カレーは調理に時間がかかるので高い頻度では作らないが、せっかく作るなら、喜ばれるものを作りたいし、自分も満足したい。家で作るカレーはテイクアウト、レトルト、外食とは異なり、安心する味わいを求めていることから、“シェフがバーモントカレーのルウを使って作ったような上質なカレー”を開発コンセプトに、夫婦二人の食卓をより良いものにできるカレーを目指した」と、調理実態と製品仕様のギャップを埋めて、“家で作るカレー”に対する期待に応えるべく「バーモントカレーシェフズアレンジ」を開発したのだと教えてくれた。

「バーモントカレーシェフズアレンジ」<果実仕立て>

次に、同社 開発研究所 グループ長の濱洲絋介氏が「バーモントカレーシェフズアレンジ」の味覚開発について説明した。「簡単・時短調理なのに、シェフが作りこんだような上質な味わいを楽しんでもらうために、バーモントブランド初の“濃縮ペーストルウ”を採用した。これによって、素材本来の風味特徴を活かし、作りこんだ風味を独自の低温殺菌製法で保持。“上質な味わい”を家庭で簡単に再現することができる。また、材料を煮込んだような旨みを付与しているので、短い調理時間でも材料を煮込んだようなおいしさに仕上がる」と濃縮ペーストルウによって、簡単なのに自分では作れないような味わいと、時短なのに煮込んだような旨みやコクが楽しめるのだと解説する。「濃縮ペーストルウの強みは、水分量の多い材料等、幅広い原料が使用でき、独自の低温殺菌製法によって、風味の変化を最低限に抑え、素材の味わいが引き立つ」と、濃縮ペーストルウ技術では作りこんだ上質な味わいを、そのまま消費者に届けることができるのだと力説する。

「バーモントカレーシェフズアレンジ」<クリーム仕立て>

「バーモントカレーの新しい上質な味わいを創り出すため、実際にフレンチのシェフから技法を学び、アドバイスをしてもらった」と、目指したのは、やさしい甘みのあるバーモントらしさ(安心感)と、シェフが作るようなカレーのコク深さ(上質感)の両立だという。「フレンチシェフの技法として取り入れたのは、材料を煮込むときにブイヨンを使用することで旨みがアップし、カレーのベースにした。さらに、スパイスを加熱する際にハチミツを入れてキャラメリゼさせて、カレーのコクをアップした。ハチミツのやわらかい甘味や加熱された香ばしい風味も付与している」と、シェフの技法、アドバイスを活かして300回を超える試作検討を行い、製造技術にまで落とし込み、新しい上質な味わいのバーモントカレーを誕生させることができたのだと語っていた。

「バーモントカレーシェフズアレンジ」の調理例(左から:果実仕立て、クリーム仕立て)

「今回、2種類の“仕立て”で風味を設計した。シェフズアレンジ『果実仕立て』では、ブイヨンの旨みに、りんごペーストやバナナ・マンゴーの果実ピューレ、チャツネを組み合わせた、ふくよかな甘みを感じる果実仕立てのカレーになっている。シェフズアレンジ『クリーム仕立て』では、ブイヨンの旨みに、生クリームやバターを組み合わせた、口あたりがなめらかでまろやかなコクを感じるクリーム仕立てのカレーになっている」とのこと。「Chez Inno(シェ・イノ)のシェフ 古賀純二氏に食べてもらったところ、『裏面に書いてある通りに作り、約10分の調理であの味わいは正直びっくりした。カレー粉を炒めてからハチミツを入れてキャラメリゼするアレンジ技法が上手く取り入れられていて、甘さの中に濃厚なコクがある。果実仕立て、クリーム仕立てそれぞれの特徴がしっかりとあり、高品質だと感じた』との意見をいただいた」と好評を得たと笑顔をみせていた。

「バーモントカレーシェフズアレンジ」のディスプレイ展示

再び、山本氏が登壇し、製品仕様およびプロモーションについて説明した。「従来の調理型カレーは、じゃがいも、玉ねぎ、にんじん、肉を使って、40分間鍋で12皿分を煮込んで作っていた。しかし『バーモントカレーシェフズアレンジ』では、玉ねぎと肉のみを材料に、フライパンで2~3皿分を10分で作ることができる」と、簡単にしかも洗い物も少なく楽しむことができる製品とのこと。「パッケージデザインは、シェフがアレンジしたような上質さをイメージした配色や構成となっており、材料がシンプルで、調理時間が短いことをアピールしている。また、甘口・中辛・辛口とは異なる『風味軸』と味イメージに合わせた帯の色を選定した。消費者の目を引くシズルメインのパッケージになっている」と、消費者への視認性にこだわったデザインになっていると強調していた。「プロモーションにおいては、製品の認知獲得および若年世帯へのトライ促進を図っていく」と、バーモントカレーをシェフがアレンジしたような上質な味わいが楽しめるのが「バーモントカレーシェフズアレンジ」なのだとアピールした。

[小売価格]270円(税別)
[発売日]2月12日(月)

ハウス食品グループ本社=https://housefoods-group.com/


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