ぐるなび総研、2023年「今年の一皿」は豊富な具材から選べる楽しみと飲食店で握りたてを味わう「ご馳走おにぎり」に

左から:ぐるなび総研 滝久雄社長、萩原早也佳氏、おにぎり協会代表理事 中村祐介氏、生活史研究家 阿古真理氏、野老朝雄氏)

食を主要テーマにさまざまな調査・研究を行い、その成果や提言を広く発信するぐるなび総研は、今年の日本の世相を反映し象徴する食を発表する2023年「今年の一皿」を発表した。2023年「今年の一皿」は、豊富な具材から選べる楽しみと飲食店で握りたてを味わうスタイルが消費者に受けご馳走へと進化した「ご馳走おにぎり」となった。

ぐるなび総研 滝久雄社長(左)から記念品を受け取るおにぎり協会代表理事 中村祐介氏

発表会では、鈴木憲和農林水産副大臣に挨拶をしてもらった。また、おにぎりの魅力や文化的背景を含めて国内外に普及させていく活動を行うおにぎり協会代表理事 中村祐介氏にも登壇してもらい、記念品を贈呈した。中村氏は、「日本人のソウルフードである『ご馳走おにぎり』を選んでもらいありがたい」と挨拶していた。

記念品について説明する野老朝雄氏

また、記念品の「野老十二角階段的十段階皿 有田焼2023(ところ じゅうにかく かいだんてき じゅうだんかいざら ありたやき にせんにじゅうさん)」は、今年も美術・建築・デザインの境界領域で活躍している野老朝雄(ところ・あさお)氏がデザインした。作品に込めた想いを野老氏は、「10回目の発表に敬意を持ち、正三角形から正十二角形までの十段階を描いた。食という素晴らしいものに関するものづくりに携われて嬉しい」と話していた。

トークセッションには、中村祐介氏、生活史研究家 阿古真理氏、2023年「今年の一皿」コラボメニュー考案者 萩原早也佳氏に登壇してもらい、「ご馳走おにぎり」についてそれぞれ話をしてもらった。中村氏にご馳走おにぎりが選定された感想を聞くと、「社会が不確実な中で、おにぎりは昔から日本人に愛されてきた食べ物だと思う。そこに新しい文化が加わって今年ご馳走おにぎりが選ばれたのは象徴的だった」と話す。また、阿古氏は「2015年に家庭で楽しむことができる『おにぎらず』が選定され8年が経ちアップデートされ、ご馳走おにぎりとなって外食でも楽しめるものになった」と説明していた。

左から:中村祐介氏、生活史研究家 阿古真理氏、萩原早也佳氏

そこで、中村氏にご馳走おにぎりの特徴を聞くと、「おにぎりは昔から中に具が入っている料理だったが、ご馳走おにぎりはたくさんの具が飛び出していて、思わず写真を撮りたくなるのが特徴。なにより、おにぎり専門店が増えて、お店の人々と交流をしながら握りたてのちょっと贅沢なおにぎりを食べられるようになった」とのこと。それに対して阿古氏は、「おにぎりが海外でも流行しており、大変ポテンシャルが高いと思う。また、今後海外で進化したおにぎりがフィードバックされて、日本人も発想が柔軟になりおにぎりが進化していくのではないか」と話していた。

ご馳走おにぎりのオリジナルコラボメニューを考案した萩原氏は、「足利マール牛を使用したイタリアンのハンバーグおにぎりを作った。ご馳走おにぎりなので見た目からワクワクするようにこだわり、グリーン、ホワイト、レッドといった色見を加えた」と考案にあたり意識したポイントを語った。これに対して中村氏は、「美味しそう。ワインと一緒に食べてみたい」と目を輝かせていた。

中村氏はご馳走おにぎりの今後の展望について、「お店が増えてきた中で、本当においしいご馳走おにぎりが残っていくと思う。また、海外に昔ながらのおにぎりや進化系のおにぎりが発信されていく」と話す。さらに阿古氏は、「洋食世代にも、アジア料理の世代にも受け入れらるような新しいおにぎりが登場したのは、おにぎりの持っているポテンシャルの大きさを感じる。伝統は革新をし刷新していくことで受け継がれていくので、おにぎりはご馳走おにぎりの登場で寿命を伸ばしたと思う」と語った。

最後に、萩原氏は、「2014年から2023年までの『今年の一皿』の歴史を振り返ってもらい、はしごしながら楽しんでもらえればと思う」と『「今年の一皿 」×小虎小路コラボメニューフェア』への意気込みを語った。

「今年の一皿」では、優れた日本の食文化を人々の共通の遺産として記録に残し、保護・継承するためにその年の世相を反映し象徴する食を「今年の一皿」として毎年発表している。ぐるなび総研は「今年の一皿」の発表を通して、日本の優れた食文化を国内外へ発信するとともに、そのさらなる発展へ貢献できることを願っている。ぐるなびは「食でつなぐ。人を満たす。」という存在意義(PURPOSE)のもと、食文化の発展へ寄与することを目指している。

「今年の一皿」ロゴ

「今年の一皿」ロゴについて、漢字の「皿」をシンプルにロゴ化し、上部のカーブは、その象形文字から採用。左右対称の安定した形状は、信頼性、公平性を示し、全体のフォルムはトロフィー・演壇など「表彰」をイメージした。また、赤を基調とすることで「日本」や「お祝い」を表現している。

ぐるなび=http://www.gnavi.co.jp/


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