明治、ロングセラーブランド「きのこの山」「たけのこの里」をグローバルに展開するべく「KINOTAKE GLOBAL SUMMIT」を開催

「KINOTAKE GLOBAL SUMMIT」のフォトセッション

明治は、ロングセラーブランド「きのこの山」「たけのこの里」において、日本だけではなくグローバルに今後さらに拡大していくにあたり、世界中から関係者を集めた「KINOTAKE GLOBAL SUMMIT」を11月17日に初開催した。

イベントでは、オープニングムービーが流れた後、商品の歴史を振り返る映像「Story Of KinoTake」を初放映。来場者の気持ちが高ぶる中、商品の開発者の1人である大阪工場 第14代工場長・本多了氏にここでしか聞けない商品の開発秘話や、店頭で販売されなかった幻の商品などについて話してもらった。

「同時翻訳機能付きのこの山イヤホン」

次に、グローバルに向けてのアクションを発表。第1歩として、16日から「浅草花やしき」で開催中の「きのこの山たけのこの里 Presents ASAKUSA NEXT ASIA FESTIVAL 2023」に冠協賛し、世界の人々に「きのこ、たけのこDOCCHI派を問うイベントを開催。さらに、以前公式X(旧Twitter)で話題となった「きのこの山」の形をした架空イヤホンを実際に「同時翻訳機能付きのこの山イヤホン」として商品化することを発表した。本格的な機能の紹介と共に、実際にモックの展示などが行われた。その後、タレントの森崎ウィンさんなどから応援メッセージが紹介され、最後に明治 執行役員 グローバルカカオ事業本部長 萩原秀和氏が、「きのこの山」が発売して2025年で50周年を迎えるにあたり、世界各国で「どっち派?」旋風を巻き起こす「グローバル総選挙」を実施するという目標を語り、会場が大いに盛り上がった。

大阪工場 第14代工場長・本多了氏

トークショーでは、「きのこの山」「たけのこの里」の開発者の1人である大阪工場 第14代工場長・本多了氏に、ここでしか聞けない開発秘話を話してもらった。「日本の高度成長期の自由で活気溢れる状況で大阪工場のライン稼働を大目的とした自発的な試作開発業務として開始。以後、『きのこの山』の誕生から育成を柱に約50年、続く弟分の『たけのこの里』の開発生産などへと、夢ロマンのあるモノづくり人生を戴いてきた」と振り返る。「『マーブルチョコ』『チョコベビー』『アポロチョコ』が販売実績をあげる中、焼き物とチョコレートを従来のようなコーテイングチョコでなく、大阪工場のチョコレートの成型機を稼働させるための、小粒状の散詰め包装ものを試作開発したいと考えた。焼き物部分を手に持って、しかも手は汚れずにポイポイと軽い食感と味の妙を狙った」と開発のきっかけについて語る。「小粒チョコは重量が軽いので型からの剥離がどうかの心配があったが、すでに多くの溝があるアポロチョコで現場の実績があるので、各種の溝を付けるうちに、軸とドッキング後の形状から、色んな大きさや形の小粒の可愛いきのこ(まつたけ、しいたけ、しめじ等)状の原型ができた」と誕生秘話について教えてくれた。

「従業員やその家族の人達への嗜好調査、イメージ調査の結果は非常に好評であった。特に、きのこの傘はあまり開いていないのが可愛く食べ易いとされ、試作したサンプルは多くの人達に大変興味をもって試食され、試作の部屋に置いておくと直ちになくなるということで工場での大評判となった」とのこと。「その後、中身とパッケージ、販売方法など多面的で規模の大きな調査を、本社・大阪工場・研究所夫々でグループインタビュー法の開発手法をも含めて実施した結果、子ども達や女子の大学生や主婦など各層に対して過去にないほどの大好評を得た」と好評だったという。「商品力イメージ調査の結果、子ども時代にも体験する機会がある田園や海岸の食材と共生する雰囲気のほのぼのとした心温まるお菓子。しかも、当社の強みの小粒で多数個もの。手が汚れない。この商品群の開発の先鋒として『きのこチョコ』を『きのこの山』と命名。また、このシリーズの誕生で、世界で初めて『チョコスナック』と呼ばれるチョコレートの分野が誕生した」と「きのこの山」の名前について言及してくれた。

「チョコレート部分が少なすぎるため幻となった『つくしの丘』、潮干狩のイメージで作った『チョコ干狩』は輸送中にウエファーの粉がサック内に拡がるなどして、2年後に販売を中止。続いて『さつまいも畑』をイメージした『イモサク』が実は非常に好評だった」と販売が終了した商品についても解説。「『きのこの山』の商品化決定後、量産化に大きな課題があったがなんとかクリアし、昭和49年の初秋にテスト生産し、一部地区でテスト販売したところ大好評。全市場から注目された。全国に展開した初年度(1974年)の売り上げとしては、全国販売の新記録商品として華々しくスタートした」と発売当初から大ヒットしたという。「『きのこの山』の弟分として『たけのこの里』は自然シリーズのチョコスナック群として自然発生的に生まれた」と「たけのこの里」の誕生についても話してくれた。

最後に、「菓子にはロマンがある。ほのぼのとして夢がある。理屈を超えた食文化の代表といえる。将来を生きる子ども達の夢の食品。子ども達には夢、心を育むもの。菓子企業にはその責務がある。菓子は人間生活には理屈を超えた不可欠の食材といえる。菓子の事業にはその役割があり、菓子は夢そのもの。この『きのこの山』、『たけのこの里』がいつの世までも、そして世界に広く愛され続ける『いのち』の栄えを切に願っている」と述べていた。

明治 カカオマーケティング部カカオグループ 杉山詩織氏

明治 カカオマーケティング部カカオグループ 杉山詩織氏がステージに登場し、1歩目となるグローバルに向けた具体的なアクションを発表した。「浅草にある日本最古と呼ばれる遊園地『花やしき』とコラボし、『きのこの山たけのこの里 Presents ASAKUSA NEXT ASIA FESTIVAL 2023』を11月16日~18日の3日間で開催する。ASAKUSA NEXT ASIA FESTIVALは、新しいアジア発の音楽を世界に向けて発信するイベントであり、タレントの森崎ウィンさんも出演する。そんな彼らと共に『きのこの山』『たけのこの里』魅力を世界へと発信。『花やしき』の会場では、外国人の人に向けに『グローバルverの党員証発行所』を設置し、商品の試食やDOCCH派投票も実施。ブランドの世界観を体験できるフォトスポットも設置しており、記念写真も楽しんでもらえるようになっている」と「きのこの山たけのこの里 Presents ASAKUSA NEXT ASIA FESTIVAL 2023」の概要について教えてくれた。

「同時翻訳機能付きのこの山イヤホン」

「世界進出するにあたり、ひとつ乗り越えなければならないのが『言葉の山』。その山を乗り越えるために今回、『同時翻訳機能付きのこの山イヤホン』を開発することが決定した」とのこと。「遡ること今年7月。明治公式Xアカウント(旧Twitter)の『架空のおもしろ雑貨』企画でプロダクトクリエーターのミチルさん考案の『きのこの山のワイヤレスイヤホン』を紹介したところ、『欲しい』『おもしろい』という声が殺到し、大きな反響を生んだ。当社ではこの反響も受け、様々な人たちがきのたけを通じてコミュニケーションできるバイリンガルな『きのこの山』を目指し、架空の雑貨ではなく本物の翻訳機能の付いたイヤホンとして制作することとなった」と経緯を紹介する。

「同時翻訳機能付きのこの山イヤホン」

「開発はイヤホン型リアルタイムAI翻訳機『Wooask』を手がけるウェザリージャパンに協力を仰ぎ、スマホアプリで翻訳したい言語を選択するだけで使用できるようにしたいと思っている。世界127言語に対応し、自分の言葉を外国語(音声)に変換してくれる『スピーカーモード』とイヤホンを一つずつ装着することで、『同時翻訳モード』で双方の会話がリアルタイムで翻訳されることを想定。もちろん、普通のワイヤレスイヤホンとして音楽を聴いたりもできるようにしたいと思っている。具体的な発売日は、後日発表する」と述べていた。

明治 執行役員 グローバルカカオ事業本部長 萩原秀和氏

最後に萩原氏が登場し、「『きのこの山』『たけのこの里』は、“世界のみんなに、おいしく、おもしろく”を拡げる。そして、『きのこの山』が発売して2025年で50周年を迎えるにあたり、世界各国で『どっち派?』旋風を巻き起こす『グローバル総選挙』を今度実施する」と発表。宣言に会場が大いに沸く中、今回が初開催となった「KINOTAKE GLOBAL SUMMIT」が幕を閉じた。

「KINOTAKE GLOBAL SUMMIT」の様子

明治=http://www.meiji.co.jp/


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