サンクトガーレン、ワイン並の高アルコールを持ちワインのように長期熟成が可能なビール「麦のワイン」2種類を数量限定発売

神奈川県厚木市の元祖地ビール屋サンクトガーレンは、11月16日からボジョレー・ヌーボー解禁日に、ワイン並の高アルコールを持ちワインのように長期熟成が可能なビール“麦のワイン”2種類を各6000本限定で発売する。

麦のワインは19世紀に寒冷でブドウ栽培が出来なかったイギリスが、フランスワインの人気に対抗して造ったビールといわれている。“ワイン”と名に付くようにビールでありながらワインに匹敵するアルコールを持ち、ワインのように年単位での長期熟成が可能となっている。

当時は大麦麦芽を主原料とした“バーレイワイン(Barley Wine)”1種類だったが、1980年代にアメリカで小麦麦芽を主原料にした“ウィートワイン(Wheat Wine)”が誕生した。サンクトガーレンでは2006年からバーレイワインを発売。2012年からウィートワインを追加した。

バーレイワイン、ウィートワインともに原材料は通常ビールと同じ麦芽、ホップ、水、ビール酵母のみ。それを膨大な量使用し、極限までアルコールを高めている。麦芽は通常の約3倍使用している。

さらに麦汁の濃度の高い部分だけを使っているため、サンクトガーレンの醸造システムでは通常1回の仕込みで約2000Lのビールが造れるところ、麦のワインはその半分の1000Lしか造れないという。

麦の旨味が凝縮された、非常に濃厚で蜜のようにとろりとした口当たりが特徴とのこと。特にウィートワインの主原料である小麦麦芽は大麦麦芽に比べてタンパク質が多いため、液の粘度が強くなり“とろみ”をより強く感じる。

「バーレイワイン(大麦のワイン)」

ビールの苦味と香りの基になるホップはウィートワインで2.5倍。バーレイワインでは約7倍もの量を使用した。そのため、特にバーレイワインは通常のビールとは比較にならないほどの濃厚さとともに、華やかな香りと、重厚な苦味をあわせもっている。

熟成期間は通常の6倍以上で繁忙期の夏の間中タンクを占領され続ける。完成までにかかるコストが並大抵ではないことから、日本で造っているメーカーは多くない。

アルコールはどちらも10%で、通常のビールの約2倍。出荷時点で通常の6倍の熟成期間を費やしているため、すぐに飲んでもブランデーを思わせる熟成感があるが、購入後に1年、2年・・・と熟成させることで、香りも味わいも驚くほど深みを増し、複雑味を帯びていく。賞味期限は5年間となっている。

普通ビールは新鮮な出来たてのほうが喜ばれるが、麦のワインは逆。ビールファンの間では古いほど価値が高いとされる。そのため多めに購入して熟成させ、前年のものと飲み比べを楽しむ人や、結婚や出産の年の記念に購入し節目の年に楽しむという人も多くみられる。熟成させると、ドライフルーツやカラメルが複雑に絡み合ったような甘味が強く出てくる。

「ウィートワイン(小麦のワイン)」

サンクトガーレンの麦のワインはシャンパンと同じ瓶内2次発酵製法で仕上げている。発酵の終了したビールから古いビール酵母を取り除き、新鮮なビール酵母と、糖分(麦汁)を添加して1本1本手作業で密封している。

通常の瓶詰めは炭酸ガスでビールに圧力をかけて行うが、麦のワインは炭酸ガスを使わない。麦のワインを瓶に詰めたあと、酵母が活動しやすい温度(13度前後)で2週間程度保ち、このときの発酵活動によって自然発生する炭酸ガスをビールに溶け込ませて仕上げる。

栓を開ける瞬間まで発酵が続く、単なる酵母入りビールとは一線を画す、本当の生きているビールだという。

毎年ボジョレー・ヌーボーの解禁は酒業界にとって大きなイベントとなっている。サンクトガーレン取扱店も例外ではなく、普段はワインを扱っていないビアバーもこの時期だけ例外的にボジョレー・ヌーボーがメニューに登場していた。

そんな状況に疑問を感じ「ビアバーならではのボジョレー解禁日の楽しみを」と、ワインに対抗できるビールとして白羽の矢を立てたのがバーレイワインだったという。

初めてバーレイワインを発売したのが2006年。徐々に「ビールファンならボジョレー解禁日は麦のワインで」が定着。ビアバーでは0時に合わせ樽生解禁イベントを実施する店舗もある。

[小売価格]1100円(税込)
[発売日]11月16日(木)

サンクトガーレン=https://www.sanktgallenbrewery.com/


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