日本生協連、「節約と値上げ」の意識についてのアンケート、約61%が「ふだんの食事」を節約、昨年トップの「外食」より多い結果に

日本生活協同組合連合会(略称:日本生協連)は、今回組合員の「節約と値上げ」意識の調査結果を取りまとめた。その結果、約61%が「ふだんの食事」を節約。昨年トップの「外食」より多い結果になった。商品の値上がりによって「デザート・スイーツ・アイス」等の嗜好品の購入頻度を減らす傾向にもみられた。日用消耗品は価格の安さを重視する割合が増加。約6割が「ティッシュペーパー」の低価格を求めている。

昨年度から本格化した物価高騰から1年以上経過しているが、日本生協連では今年度も様々な値上げが続くと見込み、組合員を対象とするWEBアンケート調査を実施した(調査期間:5月9日~5月14日、有効回答数:3278件)。今回の調査では、昨年度調査からの変化の有無を確認し、値上げによる影響と、食の消費に関わる節約のポイントを明らかにした。

値上がりの影響についての質問では、「とても感じる」、「やや感じる」と回答した人の合計が95.1%となり、全年代で値上げによる家計の負担を実感している結果となった。前回(22年11月)は、値上がりの影響を「やや感じる」と答えていた人は37.6%であったのに対し、今回は30.0%に減少した。代わりに「とても感じる」人の割合が11.3%増えていることから、1年以上続く物価高騰に終わりは見えず、以前よりも値上げを実感している傾向が見られた。

商品の値上がりによって、購入頻度や量が減ったものトップ3に「デザート・スイーツ・アイス」(31.3%)、「卵」(30.9%)、「菓子・おやつ」(29.6%)がランクインした。全体として、安い商品に切り替えるというより、購入頻度や量が減ったと回答する人が多いことがわかった。「パン」と「菓子・おやつ」は「より安い商品に切り替えたもの」と「購入頻度や量が減ったもの」のどちらにもトップ5に入った。

節約を「強く意識している」、「ある程度意識している」と回答した割合は全体で93.3%だった。20代で「あまり意識していない」人が前回に比べて13.0%減少したのに対して、「ある程度意識している」人が14.4%増加したという結果から、若年層における節約の意識が高くなっている。節約を「全く意識していない」人は全年代で減少している。

家庭でどのような項目の節約を行ったか尋ねた結果、一番多かったのは「ふだんの食事(食料品・菓子・飲料・テイクアウト)」で、前回から18.8%増加し、60.9%だった。年代別にみても、全年代で大幅に増加しており、昨今の値上げの影響が感じられる。次に多かった節約項目は「外食」で、49.5%と、前回とほぼ横ばいとなった。続いて「水道光熱費」を節約していると回答した人は前回から14.9%増加の46.9%で、続く電気料金の値上げによる節約意識の上昇がみられる。

日用消耗品を購入時に価格の安さを重視する項目を尋ねたところ、前回(22年11月)と比較するとすべての項目で割合が増加している。1位は「ティッシュペーパー」(59.2%)、2位「トイレットペーパー」(56.3%)、3位「衣料用洗剤」(47.6%)と続いた。「ハンドソープ」や「歯ブラシ」は年代が下がるほど割合が高くなり、若年層は価格の安さを重視して購入することが多いと推測できる。反対に60・70代は、価格の安さを重視するものは全体と比較すると少ない傾向となった。

日本生活協同組合連合会=https://jccu.coop/


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