月桂冠、実験的な日本酒を試作段階で商品化した「Gekkeikan Studio no.6」を公式オンラインショップで数量限定先行販売

「Gekkeikan Studio no.6」

月桂冠は、実験的な日本酒を試作段階で商品化するプロジェクト「Gekkeikan Studio」の新商品として、「Gekkeikan Studio no.6」(720mL びん)を11月21日から発売する。公式オンラインショップ「月桂冠オンラインショップ 本店」で、数量限定先行販売する。

「Gekkeikan Studio no.6」では、その開発プロセスにおいて「木材と日本酒の香りの調和」に着目。ベースとなる糖質ゼロの超辛口日本酒に木の香りが加わることで、ウイスキーのような雰囲気を持ちながらも、日本酒らしい味わいを感じられる。今後の月桂冠の商品開発にもつながる「超辛口日本酒の新境地」となる実験的な一本となっている。

「Gekkeikan Studio no.6」の特徴は、アメリカンホワイトオークと国産杉、2種類の木材で仕立てた樽に糖質ゼロの日本酒を貯蔵し、木の香りを馴染ませたお酒とのこと。口に含むとまずオークのまろやかな甘みが広がり、続いて杉の爽やかな香りが鼻腔を抜けていく、最後は鋭い切れで締まる、時間軸を感じる味わいに仕上げた。樽内を直火で焼き付けて焦がす「チャーリング」によって引き出された、オーク由来のバニラやカラメルのような丸みと、杉ならではの清々しくシャープな木立を思わせる香りが重なる。糖質ゼロ日本酒の超辛口ベースの味わいがそれらと溶け合い、多層的で立体的な香味を生み出す。

また、温度帯による表情の変化も魅力。常温ではバランス良く、ぬる燗にすると木の甘香が立ち、ロックでは透明感と木の輪郭がより際立つ。

「Gekkeikan Studio no.6」は、ネオ樽酒への注目を社内で高めていた中で、「木材と日本酒の香りの調和」を探る実験プロジェクトとして始まった。開発初期には、桜・栗・水楢などさまざまな木材を日本酒に浸け、数十パターンの評価試験を実施。香りや味の相性を検証した結果、最も調和の取れたアメリカンホワイトオークを選定した。さらに、木材を浸ける日本酒のベースについても検証を重ね、糖質ゼロの超辛口日本酒(通常、米を原料とする日本酒は糖質を多く含むが、月桂冠独自の発酵技術によって、酵母が糖質を限界まで分解・発酵させることを実現した。この技術によって、月桂冠は日本酒業界で初めて「糖質ゼロ」の日本酒を商品化している(2008年))を採用した。

次のステップでは、試作したサンプルを香気成分分析装置で解析。その過程で、一般的な樽材として比較に用いた杉が、ホワイトオークや日本酒に含まれる成分とは異なる性質を持つ(分子量の大きさが異なる)ことに着目した。異なる分子量の香気成分を組み合わせることで、香りに奥行きと温度による変化が生まれるのではないかと考えた。

こうして選んだホワイトオークと国産杉を組み合わせと、直火によるチャーリングを施したオリジナル新樽を製作。バニラやカラメルを思わせる芳香を引き出し、ウイスキーのような重厚さと日本酒の繊細さが共存する、新しい香りの世界を実現した。

「Gekkeikan Studio」シリーズでは、ラベルの正面を1枚のキャンバスに見立て、お酒の味わいをイメージした意匠を描いている。今回発売の「no.6」では、木のイラストを配したデザインとし、「木材と日本酒の香りの調和」を表現した。商品名を示す「no.6」の文字は手書き風に表示し、消費者が開発メンバーの一人として参加している雰囲気を楽しんでもらいたい、という意図を込めている。背面は研究所の試験管に貼られたシールのごとく、商品判別のための記号化されたラベルをイメージした意匠とした。

[小売価格]3300円(税込)
[発売日]11月21日(金)

月桂冠=https://www.gekkeikan.co.jp


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