寺岡精工、スーパーマーケットでの生鮮食品の買い物に関する意識調査、6割以上が生鮮食品の日持ちに“不便さ”を実感

「MAP包装」された精肉

近年、共働き世帯や単身世帯の増加、リモートワークの普及、タイムパフォーマンス重視の広がりなどから、消費者のライフスタイルが多様化している。こうした変化にともなうスーパーマーケットでの買い物傾向を明らかにするため、寺岡精工は、週1回以上スーパーマーケットで買い物をする20代~60代男女(515名)を対象に「生鮮食品の買い物に関する意識調査」を実施した。同調査では、現代の買い物スタイルにおける課題や消費者のニーズを洗い出し、その解決策として期待される、消費期限を延長する食品包装のひとつである「MAP包装(ガス置換包装)」への理解と可能性を探った。

調査ではまず、スーパーマーケットでの買い物頻度を聞いたところ、「週1~2回」「週2~3回」と答えた人が合計79.8%となり、限られたタイミングで買い物を済ませる人が多いことがわかった。理由としては「できるだけまとめて済ませたい」(57.4%)や「習慣的にそうなっている」(36.5%)といった買い物への意識や習慣が主な要因であり、「仕事や学校で時間がとれない」(25.5%)といった時間的制約も一定数見られた。

また、買い物時間は「夕方(16~18時)」「夜(18~22時)」が70.1%に達し、その背景には「仕事や学校の帰りに立ち寄るため」(63.5%)など生活上の都合があることがうかがえる結果となった。

こうした買い物傾向の中、夕方以降の生鮮食品の買い物で、「特に困った経験、不便に感じたことはない」と回答した36.5%を除く、63.5%が困った経験や不便に感じたことがあるとわかった。そのうち、「生鮮食品が売り切れていた」経験がある人は39.1%、「生鮮食品が品薄で妥協して買ったことがある」人は28.6%にのぼり、夕方以降の生鮮食品の“品揃え”について困った経験が多いことがうかがえる。

また、生鮮食品について、「特に不便や不安は感じていない」と回答した39.6%を除く、60.4%が不便や不安を抱えており、「消費期限が短いためまとめ買いできない」(32.6%)、「冷蔵庫での保存期間が短い」(25.0%)など、現代の買い物スタイルと商品特性のミスマッチが、消費者の悩みにつながっている実態が明らかとなった。

さらに、消費期限内に食べきれず冷凍保存することが「よくある」「ときどきある」人は67.2%にのぼったが、解凍すると「味が落ちた」(43.9%)、「食感や見た目が悪くなった」(29.5%)といった不満の声もあがっている。

実際に、消費期限切れで生鮮食品を月1回以上廃棄している人も32.4%に達しており、鮮度や味を保ったまま日持ちさせる手段へのニーズは高く、“商品の日持ち”と“売り場の品揃えの安定”の両立が求められていることがわかった。

左から:真空包装、MAP包装、脱酸素剤包装

こうした課題を解決するためには、商品の鮮度を保ちつつ日持ちを延ばせる“新たな食品包装”の活用がカギとなる。実際に、食品の流通や加工の現場では、様々な食品包装が導入され始めている。

「MAP包装」の仕組み(ガスフラッシュ方式)

特に、消費期限を延長する食品包装のひとつである「MAP包装(ガス置換包装)」は、食品トレー内の空気を窒素や二酸化炭素などの食品の保存に適したガスに置き換えることで、酸化や細菌の繁殖を抑え、食品の保存に最適な環境をつくり、鮮度を保ちながら消費期限を延長する技術。欧米ではすでに普及しており、日本でも導入が広がりつつある。

そこで、消費期限を延長する食品包装についての認知度を聞いたところ、「真空包装」は、「名前も包装方法も知っている」「名前は知っている」と答えた人が66.8%と、広く知られているのに対し、「MAP包装」は20.8%、「脱酸素剤包装」は36.3%と、認知は低いことがわかった。ただ、「名前は知らないが、見たことはある」と答えた人は、「MAP包装」が47.2%、「脱酸素剤包装」が48.7%と半数近くにのぼった。「MAP包装」「脱酸素剤包装」の名称や包装方法についての認知と理解は進んでいない一方で、実際には生活の中で目にしている人が半数近くいることがうかがえる。

「MAP包装」について説明すると、「鮮度が保てる」(63.9%)、「消費期限が長くなる」(57.7%)、「食品ロスの削減につながる」(36.9%)など、生活に直結する実用的なメリットを感じる人が多いことがわかった。

さらに、スーパーマーケットに「MAP包装」された商品が並んでいたら「積極的に購入したい」「購入を検討したい」と答えた人は65.5%に達しており、現代人のニーズに合った包装であることが明らかになった。

「MAP包装」は、生鮮食品の“商品の日持ち”と“売り場の品揃えの安定”を両立させ、忙しい現代人の買い物スタイルに合致した食品包装といえる。近所のスーパーマーケットで「MAP包装」された生鮮食品を見かけた際は、ぜひ手に取ってみては。

一体型MAPトレーシーラー「LX-5600」

なお、寺岡精工では、従来まで工場レベルの大型機が必要だった「MAP包装」を、スーパーマーケットの店舗で簡単に行えるようにした一体型MAPトレーシーラー「LX-5600」を開発・販売している。同製品は、世界で初めて、計量・ガスフラッシュ包装・自動値付機能を一体化し、専有面積1.3m2というコンパクト設計で、スーパーマーケットのバックヤードでも「MAP包装」が可能となった。これによって店舗は“夕方でも品揃え豊富”な売場を保ち、食品ロスや販売機会ロスの削減、人手不足対策も実現できる。さらに、今年夏には、小型トレーの総菜商品に対応した新モデル「LX-5600MT」をリリースし、生鮮食品にとどまらず、個食用サイズの総菜にも「MAP包装」を広げている。

同社は今後も、革新的なソリューションを通じて、消費者と流通小売店舗のニーズに応え、食品ロス削減や、店舗の人手不足解消や店舗運営全体の効率化を実現させ、持続可能な社会をサポートしていく考え。

[調査概要]
調査期間:8月12日(火)~17日(日)
調査地域:全国
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:週1回以上スーパーマーケットで買い物をする20代~60代の男女515名

寺岡精工=https://www.teraokaseiko.com/
一体型MAPトレーシーラー「LX-5600」=https://www.teraokaseiko.com/jp/products/lp/lx5600/


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