水橋保寿堂製薬、富山のブランド米「富富富」米ぬかや富山湾の海洋深層水を活用したスキンケア商品を開発するプロジェクトを開始

水橋保寿堂製薬は、富山県の資源と、これまでに培ってきた製薬技術を活かしたスキンケア商品の開発を行う新プロジェクト「日本一の美肌プロジェクト」を、7月31日に開始した。同プロジェクトでは、現代人の肌ケアの在り方を根本から見直すとともに、地元資源を活用した持続可能な商品づくりを通じて地域の活性化にもつなげ、美容と社会の未来に貢献していく考え。新プロジェクトの発足にともない、7月31日には新プロジェクト発足発表会を開催した。当日は、医療専門家・地元生産者などの関係者が集い、地域と連携したスキンケア開発の意義と可能性について共有した。

「当社は、昭和23年に創業。越中富山の製薬会社として、原料にこだわり抜いた高品質の商品を提供している」と、水橋保寿堂製薬 代表取締役 木下雄介氏が挨拶。「発売以来多くの消費者に支持されてきたまつ毛美容液『EMAKED（エマーキット）』の他、『もずの魔法ローション』、『メラプロテクト』、『エマルジョンリムーバー』、『テラステムシリーズ』を展開している」と、医薬品や化粧品、健康食品の企画や販売を行っていると説明した。「当社は、“本当に良いものだけを、消費者に届けること”が毎日の喜びであり、創業から貫き続けた信念でもある。この信念にもとづき、富山県の資源と、これまで培ってきた製薬技術を活かしたスキンケア商品を開発するプロジェクト『日本一の美肌プロジェクト』をスタートする」と、富山県の資源を活用した持続可能な商品づくりを通じて、地域の活性化につなげていくと共に、美容と社会の未来に貢献していくプロジェクトなのだと宣言する。

「近年、地球の温暖化による紫外線量の増加や、スマートフォンなどのデジタル機器の利用時間の高まりやSNSの普及などの背景から、若年層の肌トラブルも深刻化している。富山県は、日本有数の豊富な水資源に加え、良質な水から生まれる特産物、“くすりの富山”として医薬品が発達。日本一“肌にやさしい”富山県といわれている」と、美しい肌に導く環境が整った地域が富山県なのだと力説する。「今回のプロジェクトでは、富山県のブランド米『富富富（ふふふ）』の米ぬかと富山湾の海洋深層水を活用した化粧水を開発。『富富富』は、高温に強く、品質が安定。倒伏しにくく、育てやすく、病害虫に強く、環境に優しい。一方、海洋深層水は、豊富なミネラル成分を含み、保湿効果が高い。また、肌のターンオーバーを促してくれる」と、富山を代表するお米と海洋深層水を用いて、スキンケア商品を開発していくと発表。「富山の原料を用いて商品を開発し、富山の美肌商品として、製品化・販売し売上をつくる。そして、利益の一部を富山に還元し、富山の活性化につなげることで、アップサイクルな商品開発を行っていく」と、日本一の美肌県富山へとブランディングしていく考えを示した。「さらに、若者の肌を救う化粧水として、学生インターンの募集も行う」と、若者の視点を取り入れた商品開発や情報発信を行いながら、社会課題への取り組みを若者に体験してもらう機会も提供していくと訴えた。

「現在、試作品の検証を重ねながら、商品を開発中」とのこと。「12月の完成を目指している」と、新商品発表会を東京で開催する予定であることも発表した。「なお、プロジェクトの主旨に賛同してもらえる協賛企業を募集している。新商品発表会では、協賛企業のブース出展や企業PRの機会の提供なども用意している」と、協賛内容に応じた各種特典も用意し、広く協賛企業を集めていきたいと話していた。

「今後については、オールインワンクリームやフェイスマスクなど、様々なプロダクトラインを開発。アップサイクルプロジェクトのモデルケースにしていきたい」と、富山を「日本一の美肌県」にしていくために、地域や次世代と連携して取り組んでいくと意気込んだ。

次に、プロジェクトパートナーとなるクリニックや企業によるトークセッションが行われた。水橋保寿堂と共同開発の監修実績もある皮膚治療の専門家・青山スキンクリニックの院長 冨田理紗子氏は、「富山で採水される海洋深層水は、ミネラルが豊富で保湿効果などが高いことに加え、pHが肌に近く刺激が少ないため肌に負担なく使用できる。また富山の米ぬかにはビタミンやセラミドが含まれており、乾燥肌の改善にもつながる。この自然由来の素材を組み合わせることで非常に大きな美容効果が期待できる」と、「日本一の美肌プロジェクト」が開発するスキンケア商品に大きな期待を寄せる。

ブランド米「富富富」の生産者であるアグリライズ南保 藤澤ちひろ氏は、「『富富富』は富山県独自の栽培基準によって生産管理されている。『富富富』というブランドが食だけでなく、化粧品として多くの人に認知されることはとても嬉しく思う」と、「富富富」がさらに多くの人に知ってもらえるきっかけになるのではないかと話す。

蒼ファーム 高山直子氏は、「米の消費量が年々減少していく中、食べるだけではない米の価値が多くの人に伝わってほしいと思っている」と、新たな米の魅力を知らしめるきっかけになってほしいと述べていた。

最後に、冨田氏は、「自然由来の素材と医療を掛け合わせることで消費者に長く使い続けてもらえる商品ができると確信している。富山の魅力をふんだんに伝えられるような商品を作れるように尽力していく」と、富山の資源を活用した本当に良い商品を届けたいと訴えた。藤澤氏は、「富山の『富富富』というブランドがこのプロジェクトを通して、地方都市から全国へ、そして世界でも活躍していくような、富山を代表するブランドへと成長してほしい」と、「富富富」が世界に羽ばたくブランドへと成長していくのではないかと期待していた。高山氏は、「入善町の水は日本一きれいといわれている。その美味しい水で作られた『富富富』という米が、食べるだけでなく化粧品として多くの人に知ってもらえることは、生産者としても非常に嬉しく思う」と、「富富富」の価値をさらに高めてくれる今回のプロジェクトにエールを送っていた。木下氏は、「今回のプロジェクトを通じて、富山県の経済の活性化を図ると共に、若者が活躍できる場も提供していきたい」と、同プロジェクトの意義についてアピールした。

地球温暖化や紫外線量の増加、SNSを通じた外見意識の高まりなどの影響によって、若年層を中心に肌トラブルが年々深刻化している。水橋保寿堂はこうした若年層の肌トラブルを社会課題と捉え、肌ケアの在り方を見直すことを目的に同プロジェクトを立ち上げた。水橋保寿堂が本社を構える富山県は、日照時間が短く年間降水量も多いことから、豊富な地下水に恵まれた“水の国”とも呼ばれている。環境省が選定する「名水百選」（出展環境省「名水百選ポータル」）においては、熊本県と並び全国最多の水源数を有しており、富山大学の研究では「日本一おいしい水」（出展富山大学張勁教授「日本一おいしい水－“水のソムリエ”と“利き水”－」）と称されるなど、水質を高く評価されている。こうした水資源が豊かな自然環境を背景に、富山は「くすりの富山」として医薬品産業が発展してきた歴史を持ち、肌へのやさしさを重視した商品開発においても大きな可能性を秘めた地域となっている。水橋保寿堂製薬は、創業以来77年にわたり培ってきた製薬技術と、富山県の豊富な自然資源を掛け合わせることで、肌への負担を抑えたスキンケア製品の開発に取り組んでいく考え。

ブランド米「富富富（ふふふ）」は、富山県が約10年をかけて開発し、高温や病害虫に強く、安定した品質で栽培できることから、環境にやさしい持続可能な農業を支える品種として注目されている。同プロジェクトの第1弾となるプロダクトでは、「富富富」の精米工程で発生する米ぬかに着目。これまで十分に活用されてこなかった米ぬかには、ビタミンやミネラル、保湿成分などが豊富に含まれており、スキンケア原料として有用な成分を多く含んでいる。この未利用資源をアップサイクルし、ミネラルバランスが豊富な富山湾の海洋深層水と掛け合わせた化粧水を開発。商品販売によって得られた利益は地域へ還元することで、富山に新たな経済の循環を生み出すことを目指す。第1弾の商品の完成は12月を予定している。

同プロジェクトでは、富山県の地域資源を活用したアップサイクル型のスキンケア開発を、地域や次世代と連携して取り組むことで、富山県の活性化に貢献していく。現在、プロジェクトの趣旨に賛同してもらえる協賛企業様を募集している。協賛企業には、12月に東京で開催予定の新商品発表会で、ブース出展や企業PR機会の提供など、協賛内容に応じた各種特典を用意している。さらに、スキンケアや地域資源活用に関心のある大学生を対象に、インターンも募集する。次世代の視点を取り入れた商品開発や情報発信に携わってもらいながら、社会課題への取り組みを体験する機会を提供。参加学生には、商品の開発プロセスや企画立案、PR活動などに関わってもらう予定となっている。

水橋保寿堂製薬は、1948年（昭和23年）に富山県で創業し、医薬品・化粧品・健康食品の企画・開発・販売を行っている製薬会社。創業以来77年にわたり、原料に徹底的にこだわった高品質な商品を提供し続けており、代表的商品のまつ毛美容液「EMAKED（エマーキット）」は多くのアワードで受賞している。製薬会社として培ってきた知見を活かし、時代に求められる価値を見据えた商品開発を進めている。

水橋保寿堂製薬＝https://mizu-ho.com
「日本一の美肌プロジェクト」特設サイト＝https://toyama.mizu-ho.com