ミルボン、リアルとデジタルを融合したサロン業態「Smart Salon」をスタート、全国初の「MINX shibuya smart salon」もオープン

「Smart Salon」をPRするミルボン 佐藤龍二社長

美容室向けヘア化粧品メーカーのミルボンは、美容室での新たなヘアケア購入体験を可能とする「スマートサロン事業」をスタートする。「Smart Salon」は、ミルボンと美容室が協働展開するビジネスプロジェクト。今回、この事業に賛同したヘアサロンMINX(運営:MINXworld)の新店舗「MINX shibuya smart salon」が、全国初のSmart Salonとして1月21日にオープンした。1月20日に行われた発表会では、「Smart Salon」によって、美容室が地域社会のビューティプラットフォームとなる未来を目指し、展開とアップデートを推進していく考えを示した。

「Smart Salon」イメージ

「当社は、美容室専用のヘアケア製品やヘアカラー剤などを製造・販売する化粧品メーカーとしてビジネスを展開。美容のプロフェッショナル人材の育成や課題解決支援を通じて、美容室の成功を支援するとともに、確かな技術に裏付けられた製品によって、美容室を訪れる消費者一人ひとりの美しい生き方を応援している」と、ミルボン 佐藤龍二社長が挨拶。「人口減少、少子高齢化の加速や、単身世帯の増加、デジタル化の進行、セルフヘルスケアの新たな芽がみられる中、近隣消費・ワンストップ消費および社会価値・体験価値・健康価値といった消費行動が顕在化され、この消費を支える世代として、ミレニアル世代やZ世代が注目を集めている」と、社会は大きな変革期を迎えているとのこと。

ミルボン 佐藤龍二社長

「当社のビジネス領域である美容室は約20万軒存在する。美容室はリアル場でしか成り立たず、定期的に訪れて、一定時間滞在するといった特性がある」と、フェイス・トゥ・フェイスでなければいけないのが美容室なのだと断言する。「しかし、ヘアケアに対する意識の高さや感じる魅力に対しての、説明不足や、スキンケアやビューティヘルスケアに対する相談や期待の未消化、美容室での買いづらさ、リピートしづらさといった、購入場所としての“ものたりなさ”が課題として挙げられる」と、消費者が抱く美容室に対するものたりなさが存在するのだと力説する。

「milbon:iD」

「そこで、ものたりなさを楽しさへと変換させるべく、消費者自身のタイミングで、納得して商品を購入できたり、より幅広いメニューや商品を、探したり、試したりできるように、ミルボン公式オンラインストアーズ『milbon:iD』を立ち上げた」と、美容室で対面カウンセリングを受けた消費者のみが利用可能で、商品の使用方法の確認や、購入履歴の振り返りも可能なオンラインストアをオープンしたのだと紹介する。

香りから選ぶ「KAORIUM」(左)と「KAORIUM」の表示イメージ

「そして、サロンを訪れる消費者に、新しい商品と出会うワクワク感、気になる商品を自ら選ぶ楽しさ、香りやテクスチュアを試せる安心感を提供するべく、専門知識を持ったサロンスタッフが寄り添いながら、店頭でもネットでも、ビューティショッピング体験ができる、新しいコンセプトの美容室空間として『Smart Salon』を新たに展開する」と、“新しい自分”の発見を叶える、体験型ビューティショッピングプラットフォームとして、賛同する美容室へ提案していくのだという。

「Smart Salon」で試供品を選ぶ様子

「『Smart Salon』では、“探す”“試す”“発見する”“選ぶ”楽しさと、プロのスタッフのアドバイスのもと、安心かつ便利な購入体験ができるようになる」と、美容室での新たな体験価値の創出を目指すとのこと。「『Smart Salon』は、ビューティアイテムの購入場所として、体験を通じた購入ができる仕組みをつくっていく。そして、コスメ、ビューティヘルスケアなど、美を軸とした美容室サービス『ビューティライフケア』を拡充していく」と、消費者の購入場所としての価値向上および美容室の提供サービスの拡充を目指していくのが「Smart Salon」なのだと語る。

「Smart Salon Viewer」で商品を選ぶ様子

「美容室は、その特性を活かし、地域社会における新たな“美と心のコミュニティ”=ビューティプラットフォームとなる可能性があると確信している」と、同社は、そんな未来に向け、美容室の新たなあり方改革を推進していくと力説。「この考え方に賛同してもらえる美容室の人々と共に、当社と美容室との協働プロジェクトとして展開していく」と、“新しい自分”の発見を叶える、体験型ビューティショッピングプラットフォームとして、美容室とともに発展させていきたい考えを示した。

「STYLE STOCK」による提案の様子

「今後は、2026年までに全国100都市(約500~1000軒)への展開を目指す」と、美容室が地域社会のビューティプラットフォームとなる未来を目指し、スマートサロンの展開とアップデートを推進していきながら拡大していくとアピールした。

MINXworld 髙橋マサトモ会長

次に、MINXworldの高橋マサトモ会長が1月21日にオープンした「MINX shibuya smart salon」について紹介した。「当社は、1985年に創業し、青山、原宿、銀座エリアに限定して、ヘアサロンMINXを5店舗展開している」とのこと。「スマートサロンについては、消費者が、これまでの美容室にはない新しい体験ができる取り組みだと考えている」と、商品に触れられたり、香りを体感できたり、施術で使用した商品を、スマートフォンなどの端末で確認できたり、スマートサロンの構想について大きな期待を寄せているのだと話す。「商品について、より顧客の興味や嗜好に合わせた会話が可能になる。そして、スタッフにとっても、商品売上による成績向上につながる」と、スマートサロンの導入で、様々なメリットが享受されると期待を寄せる。

MINX shibuya smart salon

「『MINX shibuya smart salon』は、世界で一番未来を感じる場所“渋谷”にオープンする店舗となる」とのこと。「『MINX shibuya smart salon』を通じて、顧客へ新たなBeauty体験を提供し、顧客へ新たなBeauty文化を発信していく」と、初のスマートサロン店舗で、顧客に未知なる体験を提供していくのだと意気込んだ。

[MINX shibuya smart salon概要]
所在地:東京都渋谷区渋谷1-23-16 cocoti SHIBUYA 3F
オープン日:1月21日(土)

ミルボン=https://www.milbon.com/ja/
MINX=https://media.minx-net.co.jp/


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