ポーラの新プロジェクト「FROM LOSS TO BEAUTY」が始動、未利用資源から生まれたハンド美容液「ハンドコンフィチュール」を発売

 ポーラは、新プロジェクト「FROM LOSS TO BEAUTY」を始動し、その第一弾として、未利用資源から生まれたハンド美容液「ハンドコンフィチュール」(50g)を来年1月20日に発売する。「ハンドコンフィチュール」は、島根県特産のブドウ品種「神紅」の栽培過程で廃棄される未利用資源「副梢」(葉茎)から美容エキス(保湿エキス)をつくり閉じ込めた、ハンド美容液となっている。12月20日に行われた新商品発表会では、新プロジェクト「FROM LOSS TO BEAUTY」について説明した他、島根県特産のブドウ品種「神紅」の栽培農家などが参加して、ハンド美容液「ハンドコンフィチュール」の特徴などについて語り合った。

 「当社は“世界を変える、心づかいを。”をモットーに、人、社会、地球をケアすることを創業精神として事業を展開してきた」と、ポーラ 及川美紀社長がビデオメッセージで語る。「誰もが『美しく生きる』ことができる社会を目指し、社会ではジェンダー・年齢・地域格差・様々な壁の解消を、経済では多様な人が健康にイキイキと活躍する機会の創出を、環境では未来に次世代に環境をつなぐアクションを、行っている」と、同社で取り組んでいる持続可能な社会の実現について紹介する。「そして、今回失われていくものを美しさに変えていく“FROM LOSS TO BEAUTY”プロジェクトをスタート。第一弾として島根県と協同で美しさの可能性を広げていく取り組みを行った。今後も様々な地域で取り組んでいく」と、すべての人々が活躍できる社会を目指していくことを宣言した。

 次に、ポーラの重住久美子FROM LOSS TO BEAUTYプロジェクトリーダーが、第一弾の島根県との取り組みについて発表した。「農作物の生産過程で生まれる、価値がないと思われていた未利用資源として、今回島根県のオリジナルぶどう『神紅』の生産過程から生まれる未利用資源から、美へとつながる価値を創出した」と、廃棄されていた資源に新たな価値を見出すことに成功したと説明する。

 「プロジェクトでは『神紅』の生産過程で生まれる『副梢』に着目。未利用資源『副梢』から生まれたハンド美容液『ハンドコンフィチュール』が誕生した」と、未利用資源がハンド美容液に生まれ変わったと語る。「産・官・学によるプロジェクトで、産ではエキス抽出、プロダクト開発、エビデンス構築、販売・情報発信を担う。官では資源の提供、学では研究・分析を行った」と、産・官・学による新たな価値創造を具現化したプロジェクトなのだと力説した。

 では、島根県オリジナルぶどう「神紅」とは、どんなぶどうなのだろうか。島根県農林水産部産地支援課の志田原崇販売物流グループリーダーが紹介した。「『神紅』は10年の歳月をかけ生み出された島根県オリジナルの品種で、種なし皮ごと食べられて、パリッとした食べ応えのある肉厚の果実となっている。見た目は鮮やかな紅色の大粒ぶどうで、糖度20度以上、最大26度を超える糖度のものもある。紅茶を思わせる独特で芳醇な香りも魅力となっている」と、食感がよく、見た目も鮮やかな、甘くて、香り豊かなぶどうなのだという。「ロゴは一筆書きデザインで神紅を通じた縁結びをイメージした。タグはお守りのデザインとなっており、裏面には生産者名を記載し、顔が見える取り組みも行っている」と、ロゴやタグデザインについて説明した。

 「『神紅』では完成した持続可能なぶどう作りではなく、それに挑戦するプロセスも含めて、SDG'sへ向けた取り組みとして発信。剪定枝を再利用した土壌作りなどを行っている」と、持続可能な取り組みも行っているとのこと。「ブランドコンセプトは神紅から始まる“ものづくり・ひとづくり・まちづくり”としており、最先端技術を用いて高品質のぶどうを安定生産する仕組みや、国内外からの新規就農者の積極受け入れ、地域商業との連動によるまちづくり、観光業との連動による魅力発信・拡散、独自のSTORYによる県内外への情報発信、生果販売にとらわれない斬新な商品開発と売り方を通じて、島根県の新たな価値創出を目指している」と、神紅の栽培から販売を通じて、島根県全体のブランド力向上を図っているのだと力説していた。

 島根大学生物資源科学部・教授(生命科学科 食生命科学コース 担当)室田佳恵子先生は、「神紅」副梢エキスを用いた研究について講演を行った。「ヒトは日常的に太陽光線を浴びており、特に皮膚は種々の酸化ストレスを受けている」と、肌と酸化ストレスについて解説。「紫外線による酸化ストレスによって、活性酸素種(Reactive Oxygen Species, ROS)を発生させる。酸素を消費する過程で発生する反応性の高い副産物としてフリーラジカルがある。活性酸素種は、酸化ストレスによる細胞傷害が起こり、日焼け・しみ・シワ・タルミなどの原因になる」と、肌のダメージのメカニズムについて教えてくれた。

 「今回、『神紅』副梢エキスの抗酸化効果と活性成分について研究を行った結果、副梢エキスは強い抗酸化活性を示した。また、副梢エキスにはポリフェノールが豊富に含まれることがわかった」とのこと。「『神紅』副梢エキスには、チロシナーゼ活性阻害効果もみられたことからメラニン生成も抑制してくれる」と、シミの原因を阻害してくれる効果が期待できるという。「さらに、ベンゼン環に水酸基が付加したフェノール構造を分子内に複数有する化合物のポリフェノールであることから強い抗酸化作用を有する」と、「神紅」副梢エキスには私たちの肌にとって、多くの有効成分が含まれていると述べていた。

 再び、重住プロジェクトリーダーが登壇し、来年1月20日に発売する「ハンドコンフィチュール」について紹介した。「『ハンドコンフィチュール』には、コンフィチュールのような、みずみずしいクリームが、肌(角層)のすみずみまでスーッと浸透。表面はさらっとべたつかず、潤う。キメもふっくら整い、透明感(うるおいによる)のあるなめらかな手肌へ導く」と、特徴について解説してくれた。「使用方法は、手肌を清潔にした後、真珠1粒大を手に取り、マッサージするように伸ばしていく。乾燥が気になる場合は必要に応じて重ねて使ってほしい」とのこと。「香りは、アールグレイティーのような神紅本来の香りからインスパイアした」と、香りにもこだわったハンド美容液になっていると教えてくれた。

 「処方については、シンクエキスや2種類のヒアルロン酸成分配合の美容液が、手肌を整え、すみずみまでうるおいを満たす。また、コンフィチュールの果物に見立てた粒は、中にさらりとした感触のアーモンドオイルを入れ込んだメルティカプセルとなっている。伸ばした時に肌の上でオイルがとろけだし、さらっとしたベールを表面にかけ、うるおいを閉じ込める」と、肌を整えうるおいが浸透し、うるおい膜を形成するのだと述べていた。「配合成分は、島根県産のぶどう品種『神紅』の生産過程で途中で摘み取られる、未利用資源の『副梢』から抽出した、当社新規開発の保湿成分『シンクエキス』を配合した。その他にも、メルティカプセルや2種類のヒアルロン酸、アーモンドオイル(メルティカプセルに内包)、オタネニンジン根エキスを配合している」と、肌をうるおす成分が配合されているとのこと。「パッケージは『神紅』を連想させるデザインを採用している」と、デザインへのこだわりポイントについても話してくれた。

 この後、リモートで「神紅」を栽培する農家の寺本直人氏が参加し、「神紅」の魅力を語ってくれた。「『神紅』の栽培過程において『副梢』をとることは非常に大変な作業となる」と、副梢をとることは「神紅」を栽培するうえでとても重要な作業なのだと力説する。「また、『神紅』の特徴でもある紅色が鮮やかなぶどうに育てることが難しい品種でもある」と、天候不順などで紅色に育たないケースもあるため、栽培は困難を極めるのだと強調する。「副梢はこれまで廃棄するものと思っていたが、人のためになる製品となって生まれ変わることに感動している」と、ハンド美容液として生まれ変わることができる点に驚きを隠せない様子。「今後も『神紅』の栽培を通じて、人々に感動体験を届けていけたらと思っている」と、「神紅」の美味しさで人々に新たな体験を提供していきたいと意気込んでいた。

[小売価格]3850円(税込)
[発売日]2023年1月20日(金)

ポーラ=https://www.pola.co.jp/


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