- マイライフストーリー2025/06/27 23:35
ダイキン工業が梅雨時期における「食あたり」と「熱あたり」に関する意識調査を実施

梅雨時期から夏本番にかけて、気をつけたいのが気温や湿度に起因する体調不良。日本では古くから、悪い影響を受けたり被害を受けたりすることを「あたる」と表現してきた。食べ物が傷みやすい梅雨時期の「食あたり」はよく知られているが、猛暑日が続くこともある近年の梅雨時期は、「食あたり」だけでなく、これまであまり意識されてこなかった熱による身体的な不調の「熱あたり」リスクも高まっている。
こうした中、ダイキン工業は、梅雨時期の“Wあたり”ともいえる「食あたり」や「熱あたり」への対策意識や経験者の規模などの実態を明らかにするため、全国の20代~60代の男女529名を対象に梅雨時期における「食あたり」と「熱あたり」に関する意識調査を実施した(調査名:梅雨時期の「食あたり」と「熱あたり」に関する意識調査、調査期間:6月5日~6月9日、調査対象:全国の20代~60代の男女529名、調査方法:スマートフォンリサーチ、調査監修:谷口英喜先生(済生会横浜市東部病院 患者支援センター長))。

調査の結果、梅雨時期には64.1%が「食あたり」を警戒しているのに対し、「熱あたり」への対策を意識している人は38.6%に留まり、「食あたり」への対策意識は比較的高いものの、「熱あたり」への意識は半数にも満たないことがわかった。一方で、梅雨時期の「食あたり」や「熱あたり」の経験の有無について確認すると、「熱あたり」を経験したと回答した人は21.9%で、「食あたり」(13.8%)を上回る結果となった。また、「熱あたり」を経験した人の体験談には「それほど気温が高くなかったのに頭痛やだるさを感じた」などの声があり、梅雨時期は多くの人が食品管理に注意を払う反面、「熱あたり」に対しては油断しやすい傾向がうかがえる。

この結果について、同調査を監修した済生会横浜市東部病院 患者支援センター長の谷口英喜先生は、「近年では、梅雨でも猛暑日が続くことがあり、『熱あたり』への注意も必要になってきている。汗が蒸発しづらい高温多湿の環境では体から熱をうまく逃がせず、体に溜まった熱による体調不良のリスクも高まる。常に『暑熱回避』を意識し、室内では28℃以下の温度と60%以下の湿度を目安にエアコンを使用してほしい」とコメントしている。

今年3月に同社が行った調査(ダイキン「夏場の熱による体調不良に関する全国調査」)では、昨年の夏に、全国の20歳以上のおおよそ3人に2人にあたる64.6%が何らかの「熱あたり」症状を経験した可能性が示された。これからの季節、気温や湿度の高まりに応じて「熱あたり」患者が増加していくことが考えられる。「食あたり」には引き続き注意を払いつつ、梅雨時期から夏本番に向け「熱あたり」に対しても、温度や湿度のコントロールなどの意識的な対策が大切となる。