- マイライフストーリー2025/06/09 23:59
プレミアムティーショップnittoh.1909がべにふうきの一番茶を使った製茶体験イベントを開催

nittoh.1909では、「和紅茶」の製茶体験イベントを5月10日に開催した。これまで2023年9月、2024年5月そして9月にも開催し、毎回好評を得ているイベントとのこと。第四回目となる今回は、天候の影響で開始時間を少しずらすなど対策を取りながら、無事に開催することができたという。今回も参加した人々には静岡県・丸子紅茶に集まってもらい、和紅茶づくりを体験してもらった。総勢18名の人々に参加してもらい、活気のあるイベントとなったという。
イベント「和紅茶づくり体験 -和紅茶を知って、つくって、味わう-」は、「和紅茶を知って、つくって、味わう」をテーマに、「国産紅茶発祥の地」ともいわれる静岡市の丸子地区にある「丸子紅茶」で、和紅茶の製法を学び、手揉み工程を体験し、自分だけの和紅茶を味わう、nittoh.1909の体験型イベント。
オリエンテーションを兼ね、参加者の人々にまずは和紅茶の製法について概要を説明。その後、早速工場見学を行った。イベントの講師を務めたのは、Botanytea(ボタニティー)シリーズや#3(スクエアスリー)などの商品開発に携わる、同社所属のつくり手・秋林氏。


今回用意した茶葉は紅茶用品種の「べにふうき」の一番茶。イベントの前日に摘採し、萎凋(いちょう)(生葉を萎(しお)れさせる工程のこと。萎れさせて葉をやわらかくすることで、次の揉捻工程を容易にする。葉の内部では成分変化が始まり、生葉のフレッシュな香りに、花や果実のような香りが加わり始める)まで済ませた茶葉の様子を見学してもらった。萎凋前の生葉と比べると、水分が抜け萎れている様子がよくわかる。


続いて、揉捻(じゅうねん)(葉を揉む工程。圧力をかけて揉むことで茶の形状を整える。同時に、茶葉の組織や細胞を破壊し、酸化酵素を含んだ茶汁を出して、空気に触れさせることで酸化発酵を促す)工程の機械を見学。この後参加者の人々には揉捻工程を手揉みで行ってもらうため、葉を揉むイメージをしっかりと見学した。
茶葉の香りが工場内に広がり、参加者から「爽やか・いい香り」という声がたくさん聞こえてきた。


揉捻の動きがイメージできたら、いよいよ手揉みに挑戦。事前にスタッフが新芽から葉の部分を選定した茶葉を袋に入れ、つくり手・秋林のレクチャーの下、力加減や茶葉の様子を気にしながら、ひたすら茶葉を揉んでいく。揉捻を続けることで段々と茶葉は撚(よ)れ、色・香りとも変化を始める。

揉捻後、しばらく茶葉は放置し、発酵が進むのを待つ。発酵が進むにつれて外観は赤みがかり、より紅茶らしい見た目に近づいていく。

十分に発酵が進んだら、最後の工程である乾燥へ進む。乾燥機に入れて約1時間、紅茶の完成を待つ。

待ち時間には、丸子紅茶の茶畑を見学した。茶畑見学は今回が初めての取り組み。過去のアンケートで茶畑を見学したいという声があり、今回実現した。普段はなかなか見ることのできない光景に、参加者の写真を撮る手が止まらない。小雨が降る中での見学となったが、瑞々しい茶畑を見てもらうことができた。

乾燥が完了したら、和紅茶の完成。手づくりしたもの、機械で製造したもの、新芽の部分や茎の部分を使ったお茶など、計20種以上のオリジナルの和紅茶が並び、それぞれの飲み比べを楽しんだ。

香りがより出ているもの、渋みの度合い、また発酵の程度により水色も様々で、十人十色の紅茶が出来上がった。同じ茶葉を使っていても、手揉みの加減や使う茶葉の部分で異なる仕上がりの紅茶になるのはとても興味深く、つくり手による違いとその面白みを体感してもらった。
nittoh.1909はお茶を通してつなぐ・かなえる・満たされる場として、オンライン・リアル双方で、新しい紅茶の楽しみ方を提案する体験型イベントを実施している。nittoh.1909会員向けメルマガ、公式Instagram等でセミナー・イベント情報を発信しているとのこと。
nittoh.1909は、2021年4月に、「日東紅茶」で知られる家庭用製品を中心に、長年日本で紅茶製品の販売に携わってきた三井農林から、「お茶を通して、つなぐ・かなえる・満たされるための場」として誕生した新ブランド。サイト名はこれまで多くの消費者に支持されている「日東紅茶」の一部を英語化し、同社の祖業に当たる会社の創設年を冠したものとなっている。100年以上にわたり、日本のお茶文化と共に歩んできた企業として、「お茶文化の発信拠点でありたい」、「お茶に興味のある消費者との交流の場として共に成長していきたい」という想いから、オリジナル商品やコンテンツの開発の他、他業種、他企業とのコラボレーション、イベントの開催などを行っている。