日本生協連がお米についての緊急アンケート調査を実施、価格の上昇が続く中お米を食べる頻度については8割が「変わらない」

日本生活協同組合連合会(略称、日本生協連)は、昨年に続いて「お米についてのアンケート調査」の結果を取りまとめた。令和6年産米は引き続き、不明瞭な販売・流通等に起因するとされる需給混乱の様相を呈しており、仕入価格・販売価格の高騰が続いている。今年1月には政府備蓄米の市場放出が決定され、3月には実際に市場流通が開始した。その一方、価格の高騰は止まらず、商社等においては外国産米の輸入が活発化するなど、米の需給を巡っては、この春にも大きな変化が起きている。日本生協連では、直近の需給混乱を念頭に置いて、主食であるお米の利用実態を把握し、生産者と産地の取り組みに役立てることを目的に、2021年から調査を開始している。今回は価格上昇などの背景から、全国の組合員を対象に、緊急でWEBアンケートを実施した(調査期間:3月11日~3月18日、有効回答数:6342件)

各家庭でお米を食べる頻度を尋ねたところ、「1日に2回程度(52.7%)」と回答した割合が最多だった。続いて「1日に1回程度(25.2%)」、「1日に3回以上(17.4%)」という結果となり、全体の95.2%が1日に1回以上お米を食べていることが判明した。前回昨年10月と比較すると、「1日に2回程度」は1.2%増加、「1日に3回以上」は1.2%減少しており、1日にお米を食べる頻度は前回調査時に比べてやや減少した。

直近の6ヵ月において、米の価格上昇にともない、お米を食べる頻度が変化したかを尋ねたところ、「変わらない(80.0%)」、「減少した(16.9%)」、「増加した(2.3%)」という結果となった。「変わらない」と回答した理由については「米が好きだから」「主食だから」「値上しているが他の食品も同様だと思うから」等が挙げられた。「減少した」と回答した理由については、「高価だから」が最多だった。

お米の代わりによく食べるようになったものがあるかを尋ねたところ、「特にない・今までと変わらない(82.8%)」、「お米の代わりによく食べるようになったものがある(17.2%)」という結果になった。「お米の代わりによく食べるようになったものがある(17.2%)」との回答のうち、具体的な品目について自由回答(複数回答可)で尋ねたところ、「パン(426件)」、「麺(「めん」を含む、311件)」、「うどん(340件)」などが挙がった。

お米を買うときに重視することについて尋ねたところ、「国産米である(77.8%)」、「銘柄(40.5%)」、「量(34.3%)」、「産地(33.6%)」が上位を占める結果だったが、一方で前回昨年10月調査と比較すると、「銘柄」は8.0%、「産地」は9.5%減少となった。特に「味の好み(26.5%)」は12.3%の大幅減少となっており、前回調査では第3位だったが、今回調査では第6位までランクダウンした。一方で「価格が安い(33.1%)」は1.8%増加しており第5位にランクインした。お米の価格上昇が続いた場合に重視しなくなることについて最も多かった回答は「わからない・特にない(33.9%)」だったが、その後「銘柄(30.4%)」、「産地(19.0%)」が続き、直近の価格高騰の影響によって、価格以外で、お米について重視する事・こだわる事が減少する結果となった。


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