味覚障害が起こる原因とは? 亜鉛の欠乏やドライマウス・貧血・過度な刺激など

味が感じられなくなる味覚障害は、女性では40歳以上、男性では50歳以上から増え始め、割合としては女性の方が多いといわれています。味覚が感じられなくなると、食べることや飲み込むことを不快に感じ、また腐った食べ物や独を持つ食べ物の味が分からないと、最終的には生命の危険につながる可能性があります。

味覚障害で多く見られる原因として亜鉛欠乏症が挙げられます。体に含まれる亜鉛の量は約2gであり微量ですが、体内の酵素の成分となっており、タンパク質やインスリンなどを生成する働きのほか、味覚を感じる味蕾づくりに欠かせない働きをしています。

味蕾の中にある味細胞は、体内の細胞の中でも新陳代謝が非常に活発な細胞であり、10日前後で生まれ変わるといわれています。そして、この味細胞の再生には亜鉛が重要な働きを担っているのです。このため、体内の亜鉛が不足すると味細胞の再生が追いつかずに味覚障害が起こりやすくなります。

また、ドライマウスも味覚障害の原因と一つとされています。ドライマウスは、唾液の分泌が減ったり、口呼吸などで口腔粘膜の水分が失われて起こります。唾液の量が減ると、食べ物の味物質が溶け出しにくくなったり、味を感じる味蕾が働きにくくなるために、味覚障害が起こりやすくなります。

鉄分の不足によって、酸素と結合して体のすみずみまで運ぶヘモグロビンが減少し、血液中の濃度が濃くなった状態を貧血といいます。貧血になると、だるさや倦怠感、めまいなどの症状が現れる前に、舌の表面が赤くつるつるした状態になり、味覚障害が起きることがあります。

この他、過度な刺激にも注意が必要です。辛い物や熱い物は、味ではなく、痛みとして感じます。辛い物や熱い物を摂取しすぎると、味蕾が必要以上に刺激されて、年齢にかかわらず味蕾が破壊されて減少し、味を感じくくなってしまいます。(監修:健康管理士一般指導員)


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