エチオピアの食文化の特徴は? 「ベルベレ」などスパイスをふんだんに使った料理が多数

アフリカ大陸には、赤道を中心に南北に広がる54の国があり、北アフリカ、西アフリカ、東アフリカ、中部アフリカ、南アフリカの5つの地域に分類されています。その中で、エチオピアは東アフリカに位置し、ヨーロッパの影響を受けず、多民族国家のため多様性のあるユニークな独自の食文化を育んできました。また、アラビア半島やインドとの香辛料貿易が盛んに行われた影響を受け、サフランやクローブ、シナモンなどスパイスをふんだんに使用した料理が多くあるのが特徴です。

特にエチオピア料理では、アフリカで一番辛い唐辛子が使われます。例えば、唐辛子を含めた15種類前後のスパイスを混ぜてつくる「ベルベレ」という独自のミックススパイスがあります。これには、主に乾燥させた唐辛子、にんにく、コリアンダー、カルダモン、クローブなどが使われているとのこと。

そして、このベルベレを使用した伝統的なシチューが「ワット」です。牛肉やヤギ肉、鶏肉、野菜、豆類にスパイスやたまねぎ、ベルベレを加えて煮込みます。ワットには2種類あり、「ケイ・ワット」と呼ばれるベルベレを使った辛いものと、「アリチャ・ワット」と呼ばれる辛くないものがあるそうです。

また、エチオピアで主食として食べられているのが「インジェラ」です。インジェラは、テフというイネ科の植物の実を粉状にして、水に溶き生地にして3~4日間ほど発酵させたのち、クレープ状に丸く片面を焼いたものです。焼きあがると、発酵食品特有の香り、酸味と柔らかな食感になるとのこと。発酵時期によって酸味や風味が変わり、それぞれの家庭で好みの味が異なります。

インジェラの原料であるテフは、キヌアに続く「スーパーフード」といわれる世界最古の古代穀物とされています。栄養価は、鉄分は小麦の2~3倍、カルシウムは20倍程度あり、良質なタンパク質やミネラル、食物繊維が豊富で、グルテンが含まれていません。そのため、小麦アレルギーの人やダイエットにも適しているといわれています。最近では、日本でも手に入るようになりましたが、テフの代用としてそば粉を使用することもあります。(監修:健康管理士一般指導員)


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