老化が始まると体はどう変化する? 40代から50代にかけて現れる老化のサイン

人間は年をとるにしたがって老化していきます。では、老化によって、私たちの体はどのように変化するのでしょうか。まず、老化にともなう臓器の重量の変化を見てみましょう。体が老化するということは、極端な表現をすると「乾いて縮む」ような状態です。そのため、年と共に少しずつ水分が失われていきます。

一般的に、細胞は20歳から減少しはじめ、意思や注意力を司る脳の前頭葉や記憶と関係している側頭葉が老化してくるといわれます。老化によって物忘れが多くなったり、注意力が散漫になったりするのはこのためです。臓器の重量は、肝臓や脾臓は減る一方で、心臓だけは重量が増えて、脳もそれほど減りません。そして、これらの変化にも個人差があるとされています。

そして、40代から50代の頃になると、体のさまざまな器官や部分に老化のサインが現れてきます。具体的には、呼吸器系では、肺活量と強制呼出量が低下します。身長はわずかに低下し、体重は男性は40歳半ば、女性は50歳半ばにピークとなり、それ以降減少していく傾向があります。筋肉は細くなり、筋力も衰え始めます。特に握力が顕著に弱まります。また、味覚や嗅覚、聴覚などの五感が鈍くなり、この時期に急速に老眼が進むとのこと。

脳細胞は、20歳をピークに減っていきますが、この時期にはまだ知的能力の低下は見られないそうです。循環器系では、心臓の予備力が衰え始め、血圧が上がってきます。動脈硬化も進みやすくなるとのこと。内分泌系では、基礎代謝が低下すると共に、男性はアンドロゲン、女性はエストロゲンの分泌が減少し、ホルモンに対する組織の反応も鈍くなっていきます。

消化器系では、胃粘膜の萎縮が進み、胃の病気を発症しやすくなります。肝臓の処理能力も落ちてくるそうです。泌尿器系では、腎臓の血流量と濾過能力が衰え始めます。膀胱が小さくなることで、夜間のトイレが増え始めるのもこの時期とのこと。運動能力については、反射と調和能力が落ち、転倒するリスクが高まるので注意が必要です。

このように、老化が始まると体の各所が機能低下を起こし、病気にかかりやすくなったり、何でもないようなことでも無理がきかないためケガをすることも多くなります。回復力も弱くなっていきますので、日常生活の中で老化を意識しながら、病気に負けない生活習慣を心がけるようにしましょう。(監修:健康管理士一般指導員)


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