肺は自分の力で動くことができない? 呼吸のために欠かせない「呼吸筋」を強化して運動能力向上を

私たちが生きていくのに必要不可欠な呼吸は、肺で行われています。しかし、肺は自ら膨らむこと(吸気)も、縮むこと(呼気)もできません。肺の周辺にある「呼吸筋」と呼ばれる数多くの筋肉によって肺に空気が流入する仕組みになっているのです。呼吸筋は、息を吐くときに収縮する「呼息筋」と、息を吸うときに収縮する「吸息筋」の2種類に分けることができます。代表的な呼吸筋は、肺の下にあって胸部と腹部を分けている横隔膜と、肺を取り囲み肋骨の一本一本をつないでいる肋間筋(外肋間筋・内肋間筋)などです。

この呼吸筋をしっかり使って呼吸をすると、呼吸機能が高まり、エネルギーが生み出され、運動のための大きなパワーをつくれるようになるといわれています。例えば、心臓の機能向上。運動などで呼吸の回数が増えると、心臓の機能向上をもたらします。運動をすると筋肉が酸素を必要とするため、呼吸が玄関口となって体内に多くの酸素を供給します。体内に供給された酸素は、肺まで運ばれた後、血液によって心臓に運ばれます。すると心臓に血液が集中するため、心拍出量が増大します。

その結果、酸素や栄養素が血流に乗って全身を巡ることになり、体を動かす多くのエネルギーをつくり出すことができるのです。ハードな運動をするスポーツ選手は、一般の人よりも呼吸機能が高まるため心臓が大きくなり、持久的な力や体を大きく動かす力を生み出せるようになります。

さらに、呼吸機能を高め、心臓の働きを強化していくと、毛細血管やミトコンドリアの増加につながります。呼吸によって体内に取り込まれた大量の酸素を体の隅々まで運ぶために、全身の毛細血管が増えていくといわれています。これを血管新生と呼びますが、既存の血管から枝分かれするように新たな血管が形成されます。呼吸数の増加によって、体の隅々まで毛細血管のネットワークが広がり、より多くの酸素や栄養素をもとに、効率よく体を動かすためのエネルギーをつくれるようになっていきます。

また、細胞にあるミトコンドリアは、呼吸によって体内に取り込まれた酸素などを使ってエネルギーを作り出す器官です。ミトコンドリアの数が増えれば、それだけ多くのエネルギーを作り出せるようになります。つまり、これまで以上に長時間の運動をできる体になり、より強度の高いトレーニングを行えるようになります。(監修:健康管理士一般指導員)


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