マダニが媒介して広がる感染症とは? 急増する「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」に要注意

現在、世界には4万種以上のダニが確認されており、日本にも約1700種の固有種が生息しています。多くのダニは、人と直接関わることはなく、森の中で落ち葉を分解して土に還すなど、自然環境の中で重要な役割を担っています。しかし、その中のごく一部のダニが人を刺したり、感染症やアレルギー性疾患の原因となることから、注意が必要とされています。特に近年では、マダニが媒介する感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の患者数が増加しており、昨年は過去最多だった2023年を上回りました。

「重症熱性血小板減少症候群」の潜伏期間は6日~2週間程度。主な症状は発熱、消化器症状(嘔吐、下痢など)が中心で、筋肉痛、リンパ節の腫れ、出血症状なども見られます。通常3週間以内に症状の改善が見られることが多いですが、診断や治療が遅れると重症化し、死に至るケースもあるとのこと。致命率は10~30%程度とされており、注意が必要です。

これまで有効な治療薬はありませんでしたが、2024年に世界で初めて「重症熱性血小板減少症候群」に対する抗ウイルス薬「ファビピラビル」が日本で承認されました。今後は、より効果的な治療と致命率の低下が期待されています。

また、マダニが媒介する感染症は「重症熱性血小板減少症候群」だけではありません。日本国内では、「日本紅斑熱」や「ライム病」など、他にも複数の感染症が報告されています。「日本紅斑熱」の主な症状は発熱、発疹が中心で、頭痛、倦怠感なども見られます。全身に赤い発疹(紅斑)が出るのが特徴です。抗菌薬で治療が可能で、治療開始後1週間程度で解熱する場合が多いですが、重症の場合は、より長期の治療が必要となります。

「ライム病」は、刺された部分を中心に遊走性紅斑(赤い発疹が徐々に広がる)が現れることがあります。また、発熱や寒気、倦怠感などインフルエンザに似た症状をともなうこともあります。適切な治療を受ければ、数週間から数か月で改善することが多いですが、治療が遅れたり不十分だった場合、症状が進行したり、数年にわたって後遺症が残ることもあるので気をつけてください。(監修:健康管理士一般指導員)


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