成長期が終わった体は老化していくだけ? 細胞の交換と代謝回転で絶えずリニューアル

成長期の子どもの体の中では、細胞分裂が活発に行われ、また、体の成分であるタンパク質もどんどん作られています。しかし、大人になると、成長が止まり、体は老化していきます。では、成長が止まった大人の体は、老化していくだけなのでしょうか。実は、私たちの体は、2つの方法で常に新しくなっているそうです。

まず、第一の方法は、「細胞の交換」です。個々の細胞のもとになる幹細胞によって、細胞は一定期間で新しいものが生まれ、古い細胞と交換されています。細胞が傷ついていてもいなくても、どんどん交換されていきます。例えば、赤血球では120日ですべて入れ替わり、腸では1日になんと250gもの古い上皮組織が剥離しているといわれています。

第二の方法は、「代謝回転」と呼ばれる修復機能です。これは細胞のあらゆるパーツを交換、修復して常に新しい状態に保つ仕組みです。神経細胞や心臓の細胞のように、生まれてから死ぬまでずっと代わらない細胞は、何らかの原因で細胞が傷つくと、その部分を直ちに修復することができるようになっています。

いかに精巧に作られた車でも、10年間も整備なしで走り続けることはできません。人間を含めた生物には、この細胞の交換と代謝回転が備わっているので、体は絶えず新しく生まれ変わり、部品を取り替えることなく生き続けることができるのです。

ただ、残念なことに、細胞のリニューアルは、老化によって細胞が受ける傷害に追いつかなくなってしまいます。その結果、老化がゆっくりながら確実に進むと考えられています。(監修:健康管理士一般指導員)


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