- 健康管理!教えて!!2025/11/20 00:22
家庭で行う虫歯・歯周病のホームケアとは? 食習慣の改善と効果的な歯のブラッシング法

歯周病は、歯を取り巻く歯周組織の慢性持続性炎症で、最近では、そこから出る炎症性物質が血流に入り、全身の健康に悪影響を及ぼすことがわかってきています。虫歯や歯周病を防ぐための一次予防となるのが家庭で行うホームケアです。今回は、その中でも食習慣の改善と効果的な歯のブラッシング法について紹介します。
まず、食習慣の改善では、間食を減らすことが大切です。食事回数が多くなると、脱灰時間が多くなり、再石灰化される余裕がないため、虫歯のリスクが増大します。間食を減らし、再石灰化の時間を確保しましょう。特に、就寝2時間前には糖分を口にしないことが重要です。
また、糖分の入った飲食物をだらだら口にすることもよくありません。水分補給のためのスポーツドリンクも、糖分が多いものは要注意です。さらに、砂糖だけでなく炭水化物やフルーツも、虫歯を引き起こすミュータンスレンサ球菌(以下、MS菌)の栄養となるので注意が必要です。
効果的な歯のブラッシング法としては「パス法」があります。頻繁に歯を磨いていても、MS菌や歯周病菌、歯垢がその都度残っていると、これらが再増殖して虫歯や歯周病がなかなか改善しません。そこでパス法では、歯と歯ぐきの境目に45度の角度で毛先を当て、小刻みに動かします。歯に当てるブラッシングではなく、歯と歯ぐきの境目の歯垢を狙ってかき出します。抗菌剤、抗炎症剤、歯垢を破壊する研磨粒子、止血剤などが処方されている歯周病専用の歯みがきペーストを併用するとより効果的です。
また、虫歯には、フッ素入りの歯みがきペーストがおすすめ。フッ素には、酸の産生を抑制したり、歯の再石化を促進したり、歯質を強化するなどの作用があるため、フッ素入りの歯みがきペーストを常用するとよいそうです。さらに、糸ようじ(デンタルフロス)を1日1回使用することも効果的とされています。(監修:健康管理士一般指導員)
















