積水ハウス、衣類・布団収納調査、フルタイム共働き子育てファミリーの4~5割は「たたむ」「しまう」が満足にできていない

積水ハウスは、暮らしを豊かにする収納計画の提案につなげるため、「衣類・布団収納調査」を行った。同調査は、積水ハウスが暮らしにおける「幸せ」のさらなる追求のために行っている「住めば住むほど幸せ住まい」研究の一環として実施したもの。築年数が1年以上10年未満の持家戸建・注文住宅に住み、衣家事(衣類を対象とした、洗濯、干す、手入れ、たたむ、しまうといった家事)を主体的に行い、かつ衣類・布団収納を主体的に管理している20歳以上の人を対象としている。衣家事や収納に関する実態、収納場所や収納方法に関する実施意向などの調査結果の発表とともに、忙しい毎日の中で家事をより効率的にこなすための衣類・布団収納のヒントも紹介している。調査の結果、フルタイム共働き子育てファミリーの4~5割は「たたむ」「しまう」が満足にできていないことがわかった。

最初に、日々の生活時間について聞いたところ、フルタイム共働き子育てファミリーの約3~4割が「平日・休日ともに毎日忙しくて一息つく暇がない」ことがわかった。なかでも末子が幼いほどその割合は高く、末子が未就学の世帯では37.1%にのぼった。

一息つけないだけでなく、忙しい日々の中で時間に追われたり面倒に感じたりして、家事が満足にできていないと感じる人も少なくないようだ。衣家事のうち「たたむ」「しまう」家事の満足度を聞いたところ、フルタイム共働き世帯のうち「いつも満足にできている」または「大体満足にできている」と回答した人は、「たたむ」は6割以下、「しまう」は半数以下にとどまった。

そのような中で、フルタイム共働き世帯の約半数は「たたむ」「しまう」家事の負担軽減につながる衣類の「ハンガー収納(しわが気になる衣類はできるだけハンガーにかけたまま収納すること)」を実施していることがわかった。とくに実施率が高かったのは若年夫婦の58.1%だったことから、ハンガーにかけやすい大人の衣類や、家族の人数が少なく収納スペースに余裕がある場合などにハンガー収納が行いやすいことが予想される。

ハンガー収納を未実施の世帯でも「自宅で実施してみたい」「家を建てる前に知っていたら、収納計画に取り入れたと思う」と回答した人が多く、実施意向が高いことがうかがえる。フルタイム共働き世帯のうち、すでに実施済の人と実施意向のある人が87.1%を占める結果となり、ハンガー収納に魅力を感じている人が多いことがわかった。

次に、衣家事に関する機器や設備について聞いたところ、外干し以外で洗濯ものを乾かすことを想定して、屋内の物干しスペースや機器・設備を設けている人も多いことがわかった。「屋内の物干しスペース」は46.4%、乾燥機能が充実した製品が多い「ドラム型洗濯機」は38.3%、「浴室乾燥機」は26.2%が所有していると回答した。

一方で、洗濯ものをたたんだり、アイロンがけをしたりする「専用の家事室や家事コーナー」があると回答した人は8.1%にとどまった。また、「専用ではないが、これらの家事が行いやすいスペース」がある人も27.4%と限られる。洗濯ものを乾かすスペースに比べて、たたんだりアイロンがけをしたりすることを想定したスペースを設けている人は少ないことが読み取れる。

また、いくつかの収納スペースについて設置率をきいたところ、7割以上がWIC(ウォークインクローゼット)を設置していることがわかった。「家事室や干す場所の近くに大型収納」を設けている人は約2割にとどまるが、「自宅で実施してみたいと思う」または「家を建てる前に知っていたら、収納計画に取り入れたと思う」と回答した人が6割を超え、設置意向の高さがうかがえる。

続いて、衣類とともに収納の大きなスペースを占める布団についても、収納場所や収納方法を聞いた。収納場所について、自分と家族が使う布団のうち、季節ものなど使用していない時期の布団は「クローゼット」35.5%、「WIC(ウォークインクローゼット)」31.0%と、クローゼットにしまっている人が多いことがわかった。

クローゼットやWICに布団を収納している人のうち約6~7割は、上部にある棚の上に置いていることもわかった。中段にある棚の上は約3割、床の上は約2割という結果になった。

収納方法は、「コンパクトにまとまる収納ケースや収納袋」43.5%、「圧縮袋」21.0%などを使用して省スペースで収納している人が多いようだが、「そのまま収納している」人も28.2%にのぼる。

今回の調査では、フルタイム共働き世帯、とくに子育てファミリーは、衣家事が満足にできていないと感じている人が多いことがわかった。そのような中で、時短や家事負担軽減につながる衣類の「ハンガー収納」や「家事室や干す場所の近くの大型収納」に対する実施意向が高いことも明らかになった。忙しい毎日の中で、できるだけ効率的に家事を済ませたいというニーズが読み取れる。

また、布団を使っていない時はWICやクローゼットに収納している人が多いこともわかった。衣類や布団など、クローゼットの限られたスペースにしまうものがたくさんある中で、コンパクトにまとまる収納ケースや袋を活用している人も少なくない。

積水ハウスでは、衣家事や収納を効率よくこなすための、住まいづくりや生活提案を行っている。そこで今回は、衣家事の時短や負担軽減、収納の空間有効活用につながるTipsを紹介している。

「洗う、干す、取り込む、たたむ、しまう」--家の中を行ったり来たりしなくてすむよう、なるべく近い場所で行う工夫をしてみよう。場所を考えるうえでとくに見落としがちなのが、室内の干し場とたたむ場所。天気や生活リズムに左右されずいつでも気兼ねなく干せる室内の干し場は、洗濯機の近くがおすすめ。脱水後の衣類は乾いているときの1.4倍の重さになるため、重いものを運ぶ負担が軽減される。室内の干し場は湿気がこもらないよう、風通しに配慮したり、扇風機や除湿器を利用したりできるとよいだろう。たたむ場所は、干す場所やしまう場所の近くに作業台を設ければ、ちゃちゃっと手早くたたんでしまえる。しまう場所は、リビングや寝室という人が多いかもしれないが、干す場所やたたむ場所の近くに衣類をしまえる大型収納があれば、家事動線が最短になる。これから住まいづくりをする人は検討してみてほしいとのこと。

ウォークインクローゼットを収納力だけでなく、おしゃれを楽しむ、便利で楽しいワクワクする空間に仕上げてみては。例えば、全身チェックに便利なミラー付の収納扉やドレッサーなどを組み込めば、ドレスアップ、メイクアップがまとめてできる空間になるという。また、手持ちの服を一挙に見渡せると、自分の服の把握やコーディネートがしやすくなる。季節ごとや、仕事用、外出用といった種類別+色別にわけておくのもおすすめ。服の仮置きスペースを設けると、コーディネーションや帰宅後の一時掛け用に便利だとか。

とくにベッド就寝の住まいでは、押し入れや納戸、クローゼット内に布団をしまうための中段(腰から胸ほどの高さの奥行のある棚)を設置していない人も多いのでは。そのような住まいでは、季節外の布団や来客用の布団などは、コンパクトにまとまる収納ケースや収納袋などを活用し、枕棚(高い位置の棚)に省スペースで収納しよう。そうすることで、クローゼットの空間を最大限に活用でき、ハンガー収納のためのスペースを広く確保することも可能になる。

[「衣類・布団収納調査(2024 年)」調査概要]
調査実施:積水ハウス総合住宅研究所
調査方法:インターネット調査
調査対象:
 居住地域:全国
 性別・年齢:男女20歳以上
 持家戸建・注文住宅/築年数1年以上10年以内
 衣家事(洗濯・収納)を主体的に行っているかつ衣類・布団収納について主体的に管理している人
回答者数:828件(夫婦の就業形態3種類×家族形態5種類で割付)
実施期間:2024年10月15日(火)~2024年10月17日(木)

積水ハウス=https://www.sekisuihouse.co.jp


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