- Health&Medical2025/10/02 21:21
J&Jビジョンケア、北里大学 教授の半田知也氏とフリーアナウンサーの木佐彩子さんが乱視矯正の重要性を語る

ジョンソン・エンド・ジョンソン ビジョンケア カンパニー(以下、J&J ビジョンケア)は、「目の愛護デー」(10月10日)やスポーツの秋・読書の秋を前に、近視や老眼に比べて見過ごされやすい「乱視」に焦点を当てたメディアラウンドテーブルを9月30日に開催した。当日は、眼科学、視能検査学、視能訓練学を幅広く研究している北里大学 医療衛生学部 視覚機能療法学 教授の半田知也氏と、フリーアナウンサーの木佐彩子さんをゲストに招き、乱視が日常生活やスポーツに与える影響、乱視矯正の重要性とそのメリットなどについてトークセッションを行った。また、同社の乱視用コンタクトレンズに使われている「アキュビュー」乱視テクノロジーについても紹介した。

トークセッションでは、まず北里大学の半田氏が、乱視とはどのような状態なのかを解説。「乱視は、目の中で光の通り道にある角膜や水晶体に歪みがあるために、見たいモノにうまくピントを合わせられない状態。けして特別な病気ではなく、多くの人が抱えている屈折異常であり、視力矯正が必要な人の約2人に1人は乱視を持っているといわれている。しかし、多少の見えづらさを感じる軽度な症状では、乱視であることを気付いていない人も多い」と指摘する。「正常な眼球で見る『正視』の光学系は、目に入った平行光線が網膜中心窩に焦点を結ぶ。一方、乱視の場合は、平行光線が複数の焦線を形成するように屈折する光学系となる。これによって、輪郭が二重にぶれたり、かすんで見えることで、文字や背景がはっきりと認識できなくなる」と、乱視のメカニズムを詳しく教えてくれた。

木佐さんは、「私も乱視を持っていて、長年コンタクトレンズを使用している。今まで、乱視になる人は珍しいのかなと思っていたが、半田先生から2人に1人は乱視を持っていると聞いて、実は身近な病態であることがわかった。その中で、世界主要7ヵ国の乱視用コンタクトレンズの処方割合を見てみると、日本だけ非常に処方割合が低いことに驚いた」と、日本では乱視矯正をする人が少ないことに疑問を感じている様子。これに対して半田氏は、「一つの理由として、ひらがなや漢字は、英文字に比べて乱視でも認識しやすいことが挙げられる。また、日本の標識はとてもわかりやすく、建物の照明も明るいところが多い。そして何より、日本人は見えにくくても我慢してしまう」と回答してくれた。
「乱視の見え方には、縦方向に歪む『直乱視』、横方向に歪む『倒乱視』、斜めに歪む『斜乱視』の3つの種類がある。その原因は、角膜形状の非対称、水晶体の寄与、遺伝・発達要因など様々で、複合的と考えられている。加齢にともなう形態変化も影響しており、40代未満から50代までは直乱視の割合が多く、60代以降は倒乱視が増えていく傾向がみられる」と、半田氏が乱視の種類と年齢による変化について説明。「加齢にともない姿勢が悪くなる人も多いが、これは、乱視でピントが合わない視界を補おうとして顔を近づけることが原因で、姿勢が崩れてしまっている可能性もある。また、乱視によって読書速度が遅くなるという実験データも出ている」と、乱視を放置せず、矯正することの重要性を訴えた。

「私の夫は元プロ野球選手で、半田先生には球団のスポーツビジョンアドバイザーも務めてもらっているが、乱視はスポーツにどんな影響を及ぼすのか」と木佐さんが質問すると、半田氏は、「乱視による視界のボケやダブリは、ボールの軌道や距離感を誤らせる。これは、野球だけでなく、サッカーやテニスなど球技全般にいえることで、“見え方の質”が成績にも直結する。そのため、乱視度0.75Dから矯正が必要になる」と、特に球技においてプレーへの影響が大きいと強調する。「日常の生活や仕事でも乱視があることで、モノを認識してから行動するまでの処理能力が落ちてしまう。乱視が気になる人は、ぜひ眼科で検査をして、自分の目の状態に合った乱視用コンタクトレンズを装用してほしい」とアドバイスしてくれた。

最後にJ&J ビジョンケア 戦略マーケティング部の安ヵ川たまみ氏が、同社の「アキュビュー」乱視テクノロジーについて紹介した。「乱視は、適切な矯正を行うことで、日常生活におけるパフォーマンスを向上させることが期待できる。一方で、コンタクトレンズの装用によって乱視を矯正した際に、コンタクトレンズの軸と患者の乱視の軸がずれると、視力が低下することが報告されている。そのため、乱視用コンタクトレンズは、乱視の軸とコンタクトレンズの軸を合わせるための回転制御デザインが施されている」とのこと。「また、乱視用コンタクトレンズには、快適な装用感だけでなく、見え方の安定性も求められている。そこで、『アキュビュー』乱視テクノロジーでは、独自の『アイリッド・スタビライズド・デザイン』を採用。4点でレンズを支えることで、急に視線が動いても、どんな姿勢でもズレにくく、フォーカスがまとまったクリアな視界を確保する。さらに、まばたきでレンズの回転を制御することで、すばやく乱視の向きとレンズの向きを合わせることができる。そして、上下が薄いデザインによって快適な装用感を実現している」と、独自の乱視矯正レンズ設計によってクリアで安定した視界を提供するとアピールした。
ジョンソン・エンド・ジョンソン ビジョンケア カンパニー=https://www.acuvue.com/ja-jp
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