- Baby&Care2025/09/29 21:31
パラマウントベッド、介護施設向け見守り支援システム「眠り CONNECT」を在宅療養環境でも提供開始

パラマウントベッドは、介護施設向けに販売してきた見守り支援システム「眠り CONNECT」に、新たに在宅療養環境でも利用できるラインアップを追加した。これによって、Wi-Fi環境が整っていない介護施設や自宅などでも「眠り CONNECT」の活用が可能となり、利用者が住み慣れた場所で安心して生活を継続できる環境づくりに寄与する。
「眠り CONNECT」は、体動センサ「眠り SCAN(「眠り SCAN」は医家向け医療機器になる)」を中核とした、利用者の睡眠状態などを遠隔で確認できるシステム。一昨年10月から介護施設を中心に提供を開始し、介護サービスの質向上や、介護スタッフの業務負担軽減に貢献してきた。契約介護施設数は、今年3月時点で600施設以上に拡大している。
従来は、「眠り SCAN」で測定した情報がWi-Fi通信を用いて施設内のローカルサーバーに集約されていたため、利用は施設内に限られていた。しかし近年では、在宅介護などでの活用ニーズが高まっている。同社は5月に練馬区と介護事業者団体と、在宅介護における本人・家族および介護事業所職員の負担軽減を目的としたモデル事業の実施に関する協定を締結したのもその一例とのこと。
こうした背景を受け、在宅療養環境において「眠り SCAN」を利用する際には、より簡便かつスムーズに導入できるよう、同サービスを開発した。
新サービスでは、携帯電話と同様にSIMカードを内蔵した「モバイルデータ通信ユニット」と「眠り SCAN」を接続するだけで通信が可能となる。取得された情報はクラウドサーバーに集約されるため、外出先でも専用アプリ「Viewer」を通じて情報の確認や各種設定が容易に行え、在宅環境においても「眠り CONNECT」の利用が可能となる。

機能面では従来通り、「眠りSCAN」を利用者のマットレスや布団の下に設置するだけで、睡眠状態、心拍数や呼吸数(心拍・呼吸に相当する体動から算出した推定値をそれぞれ心拍数・呼吸数と表現している。以降も同様)などをリアルタイムモニター画面で確認できる。
医療・介護現場における人材不足が深刻化する中、在宅環境下でも利用者の睡眠や生活リズムを把握できることで、住み慣れた場所での生活継続を支援する。さらに、得られた情報を活用して計画的かつ効率的な療養サービスを提供することで、地域全体で支える包括的な支援・サービス提供体制の構築にも貢献する。
同社は今後も、ブランドメッセージ「WELL-BEING for all beings」のもと、すべての人のより良い暮らしの実現に向けて、医療・介護サービスの利用者と提供者の双方にとってやさしい環境の創出を目指していく考え。
眠りCONNECTの主な特徴は、利用者の現在の状態(覚醒、起きあがり、離床など)を色と形で識別できる。利用者の状態変化や心拍数・呼吸数が、予め設定したしきい値を一定時間超えた場合には端末に通知される。さらに、利用者ごとに状態変化からの経過時間も表示できるようになり、利用者状況に合わせた適時適切なケアサービスの提供につながる。
睡眠や覚醒、離床情報だけでなく、在床時の呼吸数・心拍数も継続的に確認できる。この日誌データを分析することによって、利用者ごとのケア改善や効果検証にも活用できる。

利用者の呼吸日誌、心拍日誌のデータを、クラウドサーバーでAIが毎日自動分析。前夜の日誌データが、普段のデータから変化している場合に、リアルタイムモニター画面で知らせる。
パラマウントベッド=https://www.paramount.co.jp
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