- マイライフストーリー2025/08/18 19:27
Kokage、収穫から1時間の採れたてホップで仕込むクラフトジン「naturadistill紫蘇忽布蒸溜酒」を発売

Kokageは、naturadistill川内村蒸溜所から、季節限定ジンの第二作である「naturadistill紫蘇忽布蒸溜酒(Shiso Hop GIN)」を、8月27日から数量限定で発売する。

Kokageの代表・大島氏の前職は、福島県田村市のビール会社 ホップジャパン。今は蒸留家として邁進する彼は、元々は自社栽培ホップでクラフトビールを製造する同社の醸造家だった。今回は、大島のビール会社での経験を土台に、蒸留というフィールドへと越境し、ホップの魅力を最大限に引き出すジンづくりに挑戦した。

ビールの材料であるホップをただ使うということではなく、ビール醸造で培ってきたホップについての知識や香りの抽出方法の技術と、同社が持つジンの製造技術・減圧蒸留製法を掛け合わせることでできる、ホップの苦味や香りの奥行きと幅のある表現に徹底的にこだわった。
また、ホップは前職時代から付き合いのある田村市大越町のホップ農家が丹精込めて育てた高品質のものを使っているという。蒸留所のある川内村からホップ畑までの距離は、わずか車で30分。ホップは酸化しやすいため、通常フレッシュホップといっても冷凍のものが使われることが多いなか、この立地条件を生かして、畑で収穫してから1時間以内に仕込むということにも挑戦した。

「naturadistill紫蘇忽布蒸溜酒(Shiso Hop GIN)」は、福島県田村市産の高品質なフレッシュホップと、ホップの香気成分である「ルプリン」を凝縮したCRYO(クライオ)ホップ、2種類のホップをメインボタニカルとして使用している。
フレッシュホップには、8月初旬に収穫された、青さと苦味を持つ品種「センテニアル」を採用している。鮮度が命のフレッシュホップは、畑で収穫してから1時間以内の採れたてを使用。まさに「フレッシュ」な状態で仕込むことで、ホップ畑を抜ける涼やかな風のような香りを表現した。
ホップの香りの元となる成分「ルプリン」が、通常のホップの4倍濃縮する製法で加工されたホップであるCRYO(クライオ)ホップには、アロマホップの代表格であり、グレープフルーツやオレンジのような柑橘香を持つ品種「カスケード」を採用。カスケードの持つ爽やかな香りを存分に引き出した。

2種類のホップと合わせるもう一つのボタニカルは、会津で収穫された紫蘇。土地の力強さを感じさせる香り高さと、きりりとした清涼感が、ホップの柑橘系の香りや苦味と見事に調和している。
さらに、青々とした草を連想させるレモングラス、同社の代表的なボタニカルである固有植物・かやの実、ジュニパーベリーの香りを重ね、爽やかですっきりとした味わいになっている。
ひとくち口に含めば、青草を刈った後のような“夏の風景”が目の前に広がり、涼やかな風が通り抜ける・・・そんなジンに仕上がった。
季節限定ジン「naturadistill紫蘇忽布蒸溜酒(Shiso Hop GIN)」のキャッチコピーは“涼風まとい、越境する香り”。ビールの香りの主役であるホップが、ジンという別の境地で生かされていく。ビール業界で経験を積んだ代表がその時の知識や経験、人との関わりを携え、ジン業界に乗り込んでいく。そんな想いが込められている。
naturadistillは、ジンを単なる嗜好品というだけではなく、「土地を記憶する媒体」だと捉えているとのこと。同社が目指すのは、地域資源を蒸留し、土地の記憶を香りに閉じ込めて、世界へ届けるジンづくり。一杯のジンが、土地の記憶を遠くまで運んでいく。香りに誘われるように、土地と出会い、人と繋がり、地域の未来を紡いでいく。今回の紫蘇忽布蒸溜酒も、そんなきっかけになることを願い、福島の風土と生産者への敬意を丁寧にボトルに閉じ込めた。

naturadistill川内村蒸溜所は、福島県双葉郡の中西部に位置し、阿武隈高地の裾野にある自然豊かな村として知られる川内村にある、元薬店倉庫を改装した小さな蒸留所。昨年11月にオープンした。
福島県内で唯一、上水道施設がなく、全世帯が地下水をポンプでくみ上げて生活している川内村。面積の90%を占める山林が豊かな地下水を育んでおり、村内を歩くとそこかしこで清らかな水の流れに出会う。同蒸留所は、この豊かな水の恵みをいただきながら、日本固有の素材を活かしたジンを製造している。

蒸留には、世界でもまだ珍しい、減圧・常圧どちらも可能なオーダーメイドの国産ステンレス製蒸留器を採用。素材ごとに一番良い香りを抽出できる温度で個別に蒸留し、後からそれぞれの原酒をブレンドして完成させる製法をとっている。
ゆくゆくは蒸留所2階にレストランバーがグランドオープン予定。ここでしかできない食体験を提供し、実際に足を運んでもらえるような場所としての展開を目指している。
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