- Drink&Food2025/08/08 23:27
キリンとアツいまち、「第12回アツいまちサミット2025」を開催、「免疫ケア」をテーマに猛暑の新たな健康対策を議論

キリンホールディングス(以下、キリン)と一般社団法人アツいまち(以下、アツいまち)は、7月31日に環境省をはじめ埼玉県、高知県、岐阜県、山形県、各市後援のもと、「第12回アツいまちサミット2025」を開催した。今回のサミットでは、日本の歴代最高気温を記録した5都市である浜松市(静岡県)・熊谷市(埼玉県)・四万十市(高知県)・多治見市(岐阜県)・山形市(山形県)のまちづくりを考える行政職員や企業、学生等26名が集結し、各地の暑さ対策の発表を行うとともに、“暑さ対策先進都市”としての知見を持ち寄り、長期化する猛暑下における健康対策について議論した。
日本全体における猛暑日の発生は、直近10年間でおよそ1.5倍、1980年代と比較すると4倍近くに増加しており、夏の長期化が顕著になっている。異常な暑さは夜間の寝苦しさや冷房による冷え、食欲不振など、知らないうちに心身へ負担をかけやすい状況を生み出し日常生活にもさまざまな影響を及ぼしている。こうした中、夏の猛暑に対応するために、冬だけでなく、一年を通じた「免疫ケア」の重要性が高まっている。猛暑下の健康管理が重視され、水分・塩分のこまめな補給の習慣が定着しつつある中で、暑さ対策が最も進んでいるアツいまち5都市では、独自の健康対策が実践されており、他の地域でも参考になるような先進的な取り組みが次々と生まれているという。

サミットの開催に先立ち、アツいまち 代表理事の中島雄平氏が挨拶。「アツいまちは、暑さ日本一の記録を持つ浜松市、熊谷市、過去に日本一の記録を保持していた四万十市、多治見市、山形市の民間団体がタッグを組み、より良いアツいまちにするために毎年夏に取り組みを行っている団体となる。『アツいまちを住みよくするために私達にできること』を理念に掲げ活動している」と、アツいまちの活動概要について紹介。「日本有数のアツいまちである各都市が暑さ対策推進モデルを構築し、毎年サミットで進捗を報告している。良かったプログラムの事例は、他地域に共有し、それぞれの地域に合った形に変換して実施している」とのこと。「これまでは、暑さ対策として即効性のある水分補給を重視して啓発活動を行ってきたが、それだけでは熱中症を防ぐのは難しい状況になってきた。そこで、今年度からは、水分補給はもちろん、暑さに負けないカラダをつくっていくことをテーマに活動を進めており、今回のサミットでもこのテーマを含んだ発表に期待している」と、暑さに負けないカラダづくりの重要性を訴えた。

サミットの第一部では、東海大学医学部総合診療学系健康管理学領域 主任教授の西崎泰弘先生が登壇し、長期間の猛暑が続く今夏において特に注意すべきポイントと免疫の重要性についてレクチャーした。「夏の猛暑日は1990~2000年代から2010年代にかけて倍以上増加しており、日本の夏が暑く、長くなることであらゆる健康被害も懸念される。特に熱中症で死亡する人の数は年々増加し、近年は年間1000人を超えることも珍しくなくなっている」と、異常な暑さによる健康被害が増加していると指摘する。「暑さで交感神経が活発になると、睡眠の質が下がり、睡眠不足につながる。また、暑さがストレスホルモンを増やし、自律神経のバランスが崩れることで、免疫機能も弱まる。さらに、高温による食欲不振や、冷房と外の温度差も免疫低下の原因になる」と、猛暑によって免疫機能が低下する仕組みを解説してくれた。
「こうした中で、免疫細胞と温度に関する新たな研究成果として、通常は高温条件下において、免疫細胞(pDC)の働きが低下するが、L.ラクティスプラズマ(プラズマ乳酸菌)の添加によって活性低下が抑制される傾向が確認された」と、高温条件下におけるプラズマ乳酸菌と免疫細胞(pDC)の関係について最新の研究成果を紹介。「免疫の落ちた状態で熱中症になると、重篤化しやすい可能性があることが明らかになっている。今年の夏は、しっかり睡眠をとること、バランスの良い食事、適度な運動に加えて、プラズマ乳酸菌を摂取することも心がけて、夏でも免疫力を保ってほしい」と呼びかけた。

第二部では、5都市の関係者が参加するワークショップが実施され、夏の新たな健康対策について活発な意見交換が行われた。ワークショップの実施にあたり、キリンホールディングス ヘルスサイエンス事業部の林絵里香氏が挨拶。「猛暑による睡眠不足やストレス、食欲低下などが免疫機能の低下を引き起こすことから、実は夏こそ『免疫ケア』が必要になる」と、冬だけでなく夏の猛暑期にも「免疫ケア」を習慣化する重要性を強調する。「そこで今年の夏は、猛暑の影響が深刻な自治体や、健康対策に力を入れる施設と連携し、プラズマ乳酸菌飲料の配布や啓発イベントを実施することで、夏の健康維持をサポートしていく」と、アツいまち各都市のカラダづくりの活動でプラズマ乳酸菌の免疫ケア商品を提供していく考えを示した。

続いて、歴代最高気温を記録した5都市の関係者をはじめ、学生らがグループに分かれ、各地域における近年の暑さの実態や健康課題について意見を交わした。ディスカッションでは、“元気なカラダづくり”を軸とした猛暑下での新たな健康対策について、「免疫ケア」に絡めて多様なアイデアが提案された。

ワークショップの中では、とくに地域資源を活用した独自の取り組みが大きなテーマとなり、熊谷市からは夏の1日を健やかに過ごす新提案として「水かけ祭り」やバランスの良い食事、十分な睡眠などを盛り込んだ1日の中での夏の免疫ケアプラン、山形市からは猛暑健康づくりにもってこいの地域資源を活用した「山形で夏の健康作りバスツアー」が発表された。

では、ワークショップで発表された各都市の取り組み内容を紹介しよう。人口80万人を抱える政令指定都市の浜松市では、「駅前から始まる夏の免疫ケア」をテーマに、地域全体での啓発活動を展開している。7月1日から8月31日までの2ヵ月間、JR浜松駅前に大型広告を掲出し、通行人への認知を広げている。さらに、7月18日には駅前広場「ソラモ」でPRイベントを実施したほか、8~9月にはイベントスタッフにも「キリン iMUSE(イミューズ)ヨーグルトテイスト」「キリン iMUSE オフ・ホワイト ヨーグルトテイスト」「キリン iMUSE グリーン」(以下、キリンのプラズマ乳酸菌飲料)を提供し、街を挙げて健康対策を継続していく計画。

過去に日本最高気温を記録した日本一暑い熊谷市いわれる熊谷市では、7月13日に中心市街地の商業施設やまちづくり会社、地域団体と連携し、「熊谷発・暑さに負けない!カラダげんきプロジェクト」を発足したという。アズ熊谷では、館内のウォーキングイベントやキッズ向け運動体験会の実施、ニットーモールでは、夏を楽しんでもらうために水遊び空間を設置したり、八木橋では、温度計の傍で元気なカラダづくりを呼びかけている。また地域団体やまちづくり会社が連携し、8月16日には毎年恒例の「水かけ祭り」を星川通りにて開催する。これらの活動を通じて、保護者へカラダづくりを啓発し、キリンのプラズマ乳酸菌飲料を配布する計画もあるとのこと。この夏は、大人も子どもも楽しみながら健康を意識できる取り組みを予定している。

四万十市では、地域のにぎわいを生かしながら、健康への意識を高める取り組みを展開している。「ナスフェス」などの地域イベントを活用し、気軽に始められる「免疫ケアの第一歩」を提案した。キリンのプラズマ乳酸菌飲料を来場者に無料で配布し、暑さと健康の関係性について、身近な視点から訴求するという。また、地元の旬の食材に触れたり、自然と親しんだりする機会を通じて、食と暮らしの中での体づくりの大切さを啓発する。地域の魅力を生かしながら、住民の健康意識向上に貢献していく考え。

岐阜県多治見市では、児童教育を軸としたユニークなアプローチとして、小学生向けの暑さ対策学習教材「あっつうドリル」を制作・配布している。昨年度は、市内すべての小学校の児童約5000人にドリルを配布し、大きな反響を呼んだ。今年度はさらに進化し、ドリルに加えワークショップを実施するとのこと。ドリルは国語・算数・総合問題を通じて、楽しみながら暑さ対策を学べる構成となっている。ワークショップでは、実験・勉強・運動の3つの視点から暑さ対策を楽しく学べるものとなっている。地域企業と連携し、地域全体を巻き込んだ暑さ対策の次世代教育を推進している。

山形市では、大学・企業・商業施設が連携し、“遊びながら学ぶ”ことをテーマにした水分補給の啓発イベントを展開している。8月5日には、山形駅前で「お水ゴクゴクパークII」を開催し、ペットボトルを使ったボウリングや輪投げを通じて、楽しく必要な水分量を体感できるプログラムを展開。子ども向けの景品には、環境に配慮した「シーグラス」を採用し、環境教育の要素も取り入れている。また、8月6日以降は商業施設「エスパル山形」とのコラボ企画も予定されており、市民の健康意識向上を図る多角的な取り組みを続けていく。さらに、山形大学では「免疫」や「プラズマ乳酸菌」に関する授業も実施されており、科学的視点からの理解を深める教育プログラムも進行しているという。
アツいまち=https://www.atsui-machi.com/
キリンホールディングス=https://www.kirinholdings.com/
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