- Drink&Food2025/08/07 15:00
キユーピー、市販用介護食「やさしい献立」シリーズの“かまなくてよい”区分から7品を新発売

キユーピーは、市販用介護食「やさしい献立」シリーズの“かまなくてよい”区分(日本介護食品協議会が定めたユニバーサルデザインフード(UDF)の自主規格。かむ力や飲み込む力に応じた4区分(容易にかめる・歯ぐきでつぶせる・舌でつぶせる・かまなくてよい)と、とろみ調整で構成)から7品を発売する。
“かまなくてよい”区分の商品は、ペースト状やゼリー状など、そのまま飲み込める状態のやわらかさになっている。同区分のやわらかさを手作りするには食事をミキサーにかける等の手間がかかり、また適切な状態に仕上げることが難しい物性。近年、増加するビジネスケアラーにとってこれらの商品を活用することは調理時間の短縮になり、時間の余裕を生み出すことにつながる。今回の新商品で「なめらか野菜 かぼちゃ」など既存の「素材」系の商品に、ぶり大根や揚げだし茄子、グラタンなど、消費者が慣れ親しんできた『メニュー』系の商品が加わり、豊富なラインアップで展開する。「いつまでも“食べるよろこび”を感じてもらいたい」というキユーピーの思いをこれらの商品に込めている。
日本では6人に1人が75歳以上となり、高齢化が急速に進んでいる。また、厚生労働省の調査によると、60歳を超えると食べにくさを感じる人が増加し、70歳以上では左右両方の奥歯でしっかりかみしめられないと回答した人が4割を超えている(出典:「令和4年国民健康・栄養調査結果の概要」(厚生労働省)の「第5章 歯・口腔の健康に関する状況」より、「図33 食事中の様子(20 歳以上、男女計・年齢階級別)」に赤枠を追記)。
同社が実施したインタビューによると、高齢者や介護を受ける人には「出来る限りこれまでと同じメニューを食べたい」というニーズがあり、また、「元々好きだったメニュー」や「以前好んでいたメニュー」は、食欲が低下する中でも食べたいという食事に対する前向きな気持ちを呼び覚ますきっかけになることがわかった。
新商品は、「大好きだったあのメニューのおいしさが楽しめる」ことをコンセプトに、慣れ親しんできた味わいを追求した。和風から洋風メニューまで7品の豊富なメニュー展開となっている。
キユーピーは今後も「食べるよろこび」をサポートする商品開発に取り組み、介護をする方の負担軽減と、介護を受ける方の生活の質向上に貢献していく考え。

「やさしい献立 なめらかぶり大根」は、ぶりと大根にしょうゆとかつお節のうま味をきかせ、なめらかに裏ごしして煮込んだ。ほんのりゆずが香る。
「やさしい献立 なめらか牛すき焼き」は、玉ねぎと牛肉を炒めて長ねぎや豆腐を加えた。しいたけのうま味をきかせ、なめらかに裏ごしした。
「やさしい献立 なめらか煮込みハンバーグ風」は、肉のうま味と炒め玉ねぎのコクが感じられる、ドミグラスソースで煮込んだハンバーグ風の味わい。口当たりも楽しめるよう仕立てた。
「やさしい献立 なめらか海の幸のグラタン」は、かにやえび、じゃがいもをなめらかに裏ごしした。海の幸の風味豊かな味わいを楽しめるクリーミィなグラタンとなっている。
「やさしい献立 なめらか揚げだし茄子」は、揚げたなすをしょうゆとかつお節だしで味つけし、なめらかに裏ごしした。揚げなすの風味を楽しめるように仕立てた。
「やさしい献立 なめらかさつまいもと栗のきんとん」は、甘く味付けした、なめらかなさつまいもと栗のきんとんとなっている。
「やさしい献立 なめらかほうれん草のポタージュ」は、ほうれん草にじゃがいもととうもろこしを加え、なめらかに裏ごしした。バターが香る、食べやすいポタージュとなっている。
[小売価格]各216円(税込)
[発売日]9月4日(木)
キユーピー=https://www.kewpie.com