キリンビール、適正飲酒に向けた取り組みや筑波大学との共同研究などについて紹介する「DRINK FOR FUTURE」体験会を開催

キリンビールと筑波大学 健幸ライフスタイル開発研究センターは、7月15日に「健康に配慮した科学的根拠のある飲み方」などに関する総合的な共同研究に関する契約を締結し、研究を開始することを発表した。この発表に合わせて、同日に開催された「DRINK FOR FUTURE -未来に向けた責任-」体験会では、キリンビールのアルコール有害摂取根絶に向けた取り組みやキリンビールと筑波大学との共同研究、「キリンシティ」での適正飲酒の取り組みについて説明するとともに、「DRINK FOR FUTURE」の考え方に沿ったペアリングメニューを紹介した。

「現在、アルコール規制は国内外で強化の方向にあり、アルコールの有害摂取は世界的な社会課題となっている。当社の実施した調査では、約2割の人が『お酒が嫌い、酔った人に近づきたくない』と回答しており、お酒に対して様々な価値観があることが浮き彫りになった。また、厚生労働省では、昨年2月から『健康に配慮した飲酒に関するガイドライン』を公開しているが、認知度は未だに低く、適正飲酒の推進には具体的・実践的な工夫が求められている」と、キリンビール 企画部の草野結子氏が、社会におけるアルコール関連問題の現状について解説する。「こうした中で、酒類事業を営むキリングループでは、アルコールの有害摂取根絶に向けた取り組みと、人と人・人と社会をつなげるお酒のポジティブな価値を伝えるコミュニケーションの両面のアクションを通じて、お酒の未来を創り、つながるよろびを届け続けることにチャレンジしている。そして、今年1月、責任ある飲酒の促進を掲げたスローガン『DRINK FOR FUTURE』を新たに策定した」と、「DRINK FOR FUTURE」を推進する背景について述べた。

「『DRINK FOR FUTURE』では、お酒のリスクと価値を伝える適正飲酒啓発活動や、商品戦略との連動によるノンアル・低アルの構成比率拡大に取り組んでいる。また、酒類事業者の責任と持続的成長に向けた研究・技術の探求にも注力しており、その一環として、今回、筑波大学との共同研究を開始した」とのこと。「こうした取り組みを通じて、『DRINK FOR FUTURE』が提唱する、『飲む人も飲まない人も、一緒に楽しめる乾杯を』、『ほどよいペースで、心地よい時を過ごせる一杯を』、『一人ひとりに合った飲み方を」という3つの新しい飲み方を社会に浸透させていく」と、責任ある飲酒促進に向けた取り組みを紹介した。

続いて、筑波大学 健幸ライフスタイル開発研究センター長の吉本尚氏が、筑波大学とキリンビールとの共同研究について説明した。「昨年12月に出演したテレビ番組の中で、お酒とのつきあい方の取扱説明書として、1杯目を30分かけて飲むことを提案したのだが、番組内で行った検証で、飲酒量を減らしながら気持ちよく酔えることが実証された。この番組の実証結果にキリンビールが着目し、今回の共同研究につながった」と、キリンビールとの共同研究がスタートしたきっかけを語る。「これまで、『時間をかけて飲む』『飲む際に食事や水を一緒に摂る』『休肝日を設ける』などお酒の飲み方を工夫することで、体内でどのような変化が生じるのかについて、詳細な研究は十分に行われていなかった。そこで、キリンビールとの共同研究によって、健康に配慮した科学的根拠のある飲み方を探求し、飲み方改革の実現を目指していく」と、科学的根拠のある健康に配慮した飲み方を明らかにし、国内外に啓発していくとの考えを示した。

「キリンシティ」での適正飲酒の取り組みについて、キリンシティ 常務執行役員の鈴江義典氏が紹介した。「『キリンシティ』は、1983年にキリンビール直営のビアレストランとして1号店を出店して43年目を迎える。現在は、東京、神奈川、大阪、京都、愛知、宮城に27店舗を展開している。適正飲酒の取り組みとしては、お酒が好きな人、苦手・飲まない人も一緒に楽しめる乾杯や時間を過ごしてほしいという想いのもと、2021年から段階的に低アルコール・ノンアルコールカクテルのカテゴリを拡充してきた。2022年上期のノンアル・低アル出数構成比は8.8%だったが、今年上期には10.6%まで高まっている」と、ノンアル・低アルメニューを拡充してきたと強調する。「また、時間制限にともなう過度な飲酒の抑制や飲み残し、食べ残しの低減につなげたいとの考えから、2021年3月16日をもって、飲み放題付きパーティプランを終了した。さらに、2020年から採用しているテーブルトップオーダーからは、『お水』を自由にオーダーできるようにした他、食事と一緒にお酒を楽しんでもらうべく、ペアリングの提案も積極的に行っている」とのこと。「昨年3月からは、純アルコール量の表示をスタートした。テーブルトップオーダーの画面からQRコードを読み込むと、一覧表で純アルコール量を確認することができる。また、アルコール誤飲防止の観点から、ノンアルコールには専用のグラスや赤いストローを使用し、見た目ではわかりづらいアルコール飲料には『お酒』マドラーを導入している」と、適正飲酒に向けて様々な取り組みを実践しているとアピールした。

左から:サラトガクーラー、自家製レモンスカッシュ、鱧とオクラのフリット、幅広リオナソーセージ、ご馳走ビール ブラウマイスター

この後、「DRINK FOR FUTURE」の考え方に沿った「キリンシティ」のペアリングメニューが提供された。フードメニューは、「鱧とオクラのフリット」(期間限定メニュー)と「幅広リオナソーセージ」(定番メニュー)」の2品。ドリンクメニューは、「ご馳走ビール ブラウマイスター」と、ノンアルコールの「サラトガクーラー」「自家製レモンスカッシュ」の3品。ビールを飲み続けるのではなく、ノンアルコールも挟んで、フードメニューを味わいながらお酒を楽しむことを提案していた。

キリンビール=https://www.kirin.co.jp/
筑波大学=https://www.tsukuba.ac.jp/
キリンシティ=https://www.kirincity.co.jp/


ヘッドライン

連載中コラム

健康管理!教えて!!
【連載】健康管理!教えて!!
マイライフストーリー ~新商品で日常を語る物語~
【連載】マイライフストーリー
健康管理!教えて!!
【連載】健康管理!教えて!!

マイライフストーリー ~新商品で日常を語る物語~
【連載】マイライフストーリー

 

カテゴリ