紳士靴ブランド「三陽山長」が伝説の靴職人・関信義氏が遺した誂(あつら)え靴を復刻、「謹製」と銘打った3モデルを発売

 三陽商会が展開する紳士靴ブランド「三陽山長」は、ブランド創業20年の集大成として昨年春に発売しヒット作となった「プレステージライン」の今年秋冬シーズンの新作として、かつて三陽山長のオーダーシューズを製作していた日本を代表する靴職人「関 信義」氏が遺したアーカイブを、もてるすべての技を注ぎ込み復刻した。「謹製 星之丞(きんせい ほしのじょう)」「謹製 義之丞(きんせい よしのじょう)」「謹製 蔵之丞(きんせい くらのじょう)」の3モデルを、「三陽山長」5店舗および同社直営オンラインストア「サンヨー・アイストア」にて11月23日から一斉発売している。

 「プレステージライン」は、20年の技術を結集したトップグレードシリーズとして“ビスポークシューズ(オーダー靴)に限りなく近い一足に仕立てる”をコンセプトに、革から仕上げまですべて上質なクオリティで製作している。これまで7モデルを発売し、いずれも消費者から好評を得ている人気シリーズとなっている。“「プレステージライン」という最高峰シリーズを始動させた今こそ関氏の作品を復刻したい”、その想いを形にしたのが、今回発売する3モデルとなっている。

 コロナ禍でリモートワークが浸透し、装いにおいてビジネスアイテムの着用頻度が減少する傾向が長引いたものの、今秋冬はオフィス回帰の動きもあり、ビジネスアイテムに復調の兆しが見られている。そして生活が変化した中、ファッションへのニーズは、より価値のあるものが求められたり、長く使える上質な定番品の需要が高まるなど、選ぶ基準に変化が現れている。

 紳士靴ブランド「三陽山長」では、昨年にブランド創業20周年を迎えたことを機に、20年の技術を結集したトップグレードシリーズとして「プレステージライン」をこれまで計7型発売し、上質を求めるビジネスパーソンから反響を得てきた。こうしたことを背景に、今秋冬も最高峰の本格紳士靴を消費者へ提案するために、希少素材と匠の技を駆使し、伝説の靴職人・関信義氏が遺した誂(あつら)え靴を復刻した「謹製 星之丞」「謹製 義之丞」「謹製 蔵之丞」の3型を、今年秋冬シーズン「プレステージライン」の新作として発売するという。

 「三陽山長」の神髄であるグッドイヤーウェルト製法(グッドイヤーウェルト製法:靴の中底にアッパーを吊り込み、ウェルトと呼ばれる棒状の革を巻きつけながら縫い付け、最後にウェルトとアウトソールを縫い付ける製法)の革靴は、日本の革靴作りの聖地として知られる浅草にある1949年創業の老舗靴工場で製作している。一般的な靴工場では工程ごとに細かな分業制が敷かれ、それぞれの職人が決まった工程を担当するところ、「三陽山長」の靴を製作する工場では、底付け職人がコバ塗りなどの仕上げも行うなど、日によって異なる工程を担当し、職人ひとりひとりが受け持つことができる幅が広いため、職人が靴を熟知していることが特徴となっている。各工程において手仕事を施し、長い歴史の中で伝承され更新し続けてきた“いい靴”づくりを大切にしている。こうした工場で生産することによって「三陽山長」の品質が保たれている。

 「関 信義」という名は、本格靴愛好家にとって極めて特別な響きをもっている。戦後間もない少年時代には父が立ち上げた靴の修理解体業を手伝い、10代で靴職人の道へ。抜きん出た技術を身につけて頭角を表し、腕利きの手製靴職人として数々のメーカーを渡り歩く。機械化の波が押し寄せた1960年代後半以降も一貫して自らの技を守り、靴職人ブームに沸いた1990年代以降は“日本を代表する靴職人”として憧れの的になった。まさに本格靴業界のレジェンドだという。そんな関氏は、かつての現役時代に「三陽山長」のオーダーシューズを製作していた人物でもあった。ブランドが目指す“ニッポン靴の最高峰”。その象徴というべき存在だったのだという。

 関氏が手がけた靴はオンリーワンの誂あつらえ靴ゆえ、多くの過去作を保管している「三陽山長」のアーカイブにもほとんど残されていないとのこと。しかし今回、かつての限定企画としてわずかに製作された数足の既製靴サンプルを発掘した。「プレステージライン」という最高峰シリーズを始動させた今こそ、“もてるすべての技を注ぎ込んで関氏の作品を復刻したい”。そんな想いを形にしたのが、今回発売する「謹製 星之丞」、「謹製 義之丞」、「謹製 蔵之丞」の3モデルだという。デザインやディテール、そこに込められた職人技を限りなく忠実に再現しつつ、木型は「三陽山長」が蓄積した叡智えいちの結晶といえる「R2010」および「R2010S」を採用し、さらなる進化を図った。あわせて、型紙もイチから引き直している。

 伝説の職人が遺したかつての銘靴を、現在のノウハウで蘇らせる。それはいうなれば、時を超えた“至高の職人技”の融合となる。「三陽山長」の歴史に名を残す力作、と胸を張れる仕上がりとなった。

[小売価格]各16万5000円(税込)
[発売日] 11月23日(水)

三陽商会=https://www.sanyo-shokai.co.jp/


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