国土交通省、落語家・林家たい平さんを起用した「バス車内事故防止アナウンス」を制作、高齢者の転倒事故防止へ協力を呼びかけ

「バス車内事故防止アナウンス」をPRする落語家の林家たい平さん

国土交通省は、事業用自動車における事故防止意識の向上を目的とした啓発事業の一環として、老若男女問わず幅広い世代に親しみのある落語家・林家たい平さんを起用し、乗合バスの利用者向けに乗車時の注意事項を知らせる「バス車内事故防止アナウンス」を制作したことを発表した。2月25日に行われた「バス車内事故防止」啓発アナウンス発表会では、アナウンスを担当した林家たい平さんが登壇し、乗合バスにまつわるエピソードや車内アナウンスに込めた想いを語ると共に、高齢者の車内事故防止への協力を呼びかけた。

国土交通省 物流・自動車局 安全対策課の太田誠一氏

「国土交通省では、乗合バスやタクシー、トラックなど事業用自動車の事故防止のために様々な安全対策を講じている。その中で乗合バスの事故については、走行中に乗客がブレーキや発進時の揺動によって転倒し、負傷する『車内事故』によるものが約3割を占めているという現状がある」と、国土交通省 物流・自動車局 安全対策課の太田誠一氏が説明。「特に乗合バスの車内事故による負傷者は、高齢者の割合が非常に多い。実際に、2020年から2024年までの5年間で1359件の車内事故が発生しているが、事故による負傷者の約半数が65歳以上の高齢者であった。今後、高齢化がさらに進む日本において、このことは乗合バスの安全上の大きな課題となりつつある」と、高齢者は車内事故による負傷リスクが高いと指摘する。

「車内事故を防ぐためには、乗合バス事業者の各ドライバーに対して、安全運転を徹底してもらうことが重要である。しかし、事業者側の努力だけでは、車内事故を大きく減らすのは難しく、バスが完全に停車する前に立ち上がらない、走行中はつり革・手すりにしっかりつかまるなど、利用者の協力も大切になる。そこで、昨年からバス車内事故防止のための啓発動画を制作し、注意喚起を促している」と、車内事故防止に向けたこれまでの取り組みを紹介。「そして今回、さらに多くの利用者に啓発メッセージを届けるべく、幅広い人に親しまれている落語家の林家たい平さんを起用し、7パターンの『バス車内事故防止アナウンス』を新たに制作した。次年度から順次、全国の乗合バスで放送していく予定なので、ぜひ車内アナウンスに注目してほしい」と、林家たい平さんによる啓発アナウンスが車内事故の減少につながることに期待を寄せていた。

バス運転手の姿で登場した落語家の林家たい平さん

ここで、乗合バス車内で実際に放送される「バス車内事故防止アナウンス」が披露され、アナウンスを担当した林家たい平さんがバス運転手の姿で登場した。「僕は昔からバスの運転手が大好きで、今も乗合バスはよく利用している。浅草から上野の演芸ホールに向かう際には、バスの中で落語の稽古もできて、すごく幸せな時間だと感じている。また、落語界の大先輩には、無料で乗合バスを利用できるシルバーパスを持っている人も多いので、バスはとても身近な存在になっている」と、乗合バスは生活に密着した移動手段になっているとのこと。「最近では、バスの車内で立ちながらスマートフォンを操作している若者も多いが、つり革や手すりにしっかりつかまっていてほしい。若い人でも、油断しているとバスの揺れで大きく体が動かされてしまう。実際に、バスの揺れによって若者が高齢者にぶつかり、車内で高齢者が倒れてしまったシーンを見たことがある」と、バス車内事故の現場に遭遇したエピソードを話してくれた。

「バス車内事故防止アナウンス」を担当した林家たい平さん

今回、「バス車内事故防止アナウンス」を手がけたことについては、「今までテレビ番組のナレーションなどを担当したことはあるが、乗合バスの車内アナウンスをするのは初めて。収録の際には、かっこよくしゃべるのではなく、バスを利用する高齢者の人たちの耳にしっかりと届く声で、言葉の意味が心にまで伝わるように意識した。高齢者は、転倒によって骨折するリスクが大きく、回復にも時間がかかってしまう。このアナウンスをきっかけに、車内事故防止への意識を高めてほしい」と、アナウンスに込めた想いを語る。「また、乗合バスを利用する若い人たちも、高齢者の車内事故防止のために協力してもらいたい。もし、目の前の優先席が空いていたら、立っているのではなく座ってほしい。そして、高齢者が乗ってきたら譲ってあげてほしい。バス車内でのコミュニケーションが難しくなっている現代において、僕の啓発アナウンスが車内事故防止の一助になることを願っている」と、「バス車内事故防止アナウンス」をきっかけに、一人ひとりがバス車内での行動を見直してほしいと話していた。

バス車内事故防止のオリジナルキャラクターを披露する林家たい平さん

最後に、林家たい平さんが「バス車内事故防止」啓発アナウンス発表会にあわせて制作したというオリジナルキャラクターを披露。「今回、国土交通省の人たちと一緒に『バス車内事故防止アナウンス』を制作してきたが、みんな真面目で、真剣に取り組んでいる姿に感動してしまった。そこで、彼らを応援するために、オリジナルキャラクター『つり革おにぎり君』と『手すりおにぎり君』を描いてきた。これからも乗合バスの車内事故防止に向けて頑張ってほしい」と、エールを送ってくれた。

国土交通省=https://www.mlit.go.jp/


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