気管や気管支に侵入した病原体を排除する仕組みとは? 細菌やウイルスが肺まで到達すると肺炎を起こす原因に

私たちの体内に病原体(細菌・ウイルス)が侵入し、感染すると、さまざまな症状を引き起こします。例えば、上気道に病原体が感染して炎症を起こすと、鼻水やのどの痛みなどが生じます。この状態が風邪です。ただし、喉の入り口から肺につながる気管や気管支には、体内に侵入した病原体を排除する仕組みが備わっています。では、どのように病原体を排除しているのでしょうか。

気管や気管支には、表面を粘膜に覆われた「線毛」を持つ線毛細胞が無数に存在しています。健康であれば、病原体が気管や気管支に侵入しても、粘液に付着し、線毛の動きによって喉の方に戻されます。そして、食道に入ると胃に到達し、胃酸によって病原体が撃退されます。

しかし、風邪などにかかって免疫力が下がり、それらの病原体が気管に感染すると、線毛細胞が破壊されて剥がれ落ちてしまうため、病原体が肺まで到達しやすくなります。剥がれ落ちた線毛細胞が元に戻るまでには、約3週間かかると考えられています。そのため、風邪を引いた際には、しばらくの間は肺炎を起こしやすい状態になっているので注意が必要です。

肺炎は、病原体の種類によって「細菌性」と「ウイルス性」の2つに大きく分かれますが、その多くは細菌性とされています。気管や気管支の防御を突破した細菌が肺胞まで侵入し増殖すると、体の中の免疫細胞である白血球は、これらの細菌を退治しようと戦います。その結果、浸出液という液体が出てきて、肺胞の中を水浸しにします。すると、空気を吸っても肺胞内の浸出液に邪魔されてしまい、血管内に酸素をうまく送り届けることができず、息苦しくなります。また、肺胞内の浸出液は痰として現れるようになります。

一方、ウイルス性肺炎は、肺胞壁や血管壁、肺胞と血管の隙間を埋めるように存在する「間質」で炎症を引き起こすことが多いのが特徴です。肺胞壁や血管壁が線維化し肥厚したり、硬くなった間質に邪魔されることで肺胞が膨らみにくくなり、空気の取り込みがうまくできなくなってしまいます。ウイルス性肺炎に対しては、ワクチンでの事前の対策が必要と考えられています。(監修:健康管理士一般指導員)


ヘッドライン

連載中コラム

健康管理!教えて!!
【連載】健康管理!教えて!!
マイライフストーリー ~新商品で日常を語る物語~
【連載】マイライフストーリー
健康管理!教えて!!
【連載】健康管理!教えて!!

マイライフストーリー ~新商品で日常を語る物語~
【連載】マイライフストーリー

ランキング

 

カテゴリ