- 健康管理!教えて!!2026/01/13 22:07
体内におけるナトリウムとカリウムの働きとは? 細胞内外のイオンバランスを保ち水分調整

栄養学でいうミネラルとは、体内を構成する元素のうち、炭素、酸素、水素、窒素を除く、残りの約5%を占める元素のことです。ミネラルには、人が生きていくうえで必要な様々な機能があります。例えば、カルシウムやリンは骨や歯を形成するなど体の構成成分となります。また、DNAやたんぱく質の合成に関わる酵素の中には、亜鉛と結合することで機能するものがあります。そして、体液の浸透圧(細胞膜を通して液体の移動を起こす圧力)を保つ働きを担っているのが、ナトリウムとカリウムです。
細胞外と細胞内には、それぞれ細胞外液、細胞内液が存在し、細胞外液にはナトリウムイオンが多く、細胞内液にはカリウムイオンが多く含まれています。物質は、基本的に濃度の高い方から低い方へと移動するため、細胞外に多いナトリウムイオンは細胞内へ入ろうとし、逆にカリウムイオンは細胞外に出ようとします。
しかし、この流れに任せたままだと、「細胞外にナトリウムイオン、細胞内にカリウムイオンが多い状態を保つ」というバランスを維持することができなくなります。そのため、正常な細胞では「ナトリウム-カリウムポンプ」を使い、ナトリウムイオンを細胞外へ、カリウムイオンを細胞内へ、エネルギーを利用して輸送を行い、細胞内外のイオンバランスを保っています。
ミネラルの濃度の変化に引き続いて起こるのが、水の浸透です。例えば、塩辛いものを食べたときには、血液中のナトリウム濃度が上がるため、その濃度を薄めようと、体内の水は細胞内から細胞外(血液中)に自然と移動します。これが、食塩を取りすぎたときに血圧が上がってしまうメカニズムです。このように、体重の約60%を占める水は、ミネラルなどの物質の濃度の変化に応じて細胞内外を行き来しているのです。(監修:健康管理士一般指導員)
















