- Drink&Food2025/12/03 19:15
ぐるなび、今年の日本の世相を反映し象徴する食「今年の一皿」には「お米グルメ」が決定

ぐるなびは、今年の日本の世相を反映し象徴する食として、2025年「今年の一皿」に「お米グルメ」を発表した。
選定理由として、猛暑による不作や価格高騰によって、米の安定供給への関心が高まり、食料安全保障の観点からも日本人の主食である米の存在感が改めて認識された。玄米や雑穀米などの健康米市場が拡大。備蓄米を美味しく食べる調理の工夫や高温耐性米が注目されるなど、米の新たな価値観が広がった。米の流通経路が多様化したほか、米粉、酒、長粒米など活用法も広がり、外食においても様々な米の楽しみ方の提案が加速している--点を挙げた。

準大賞は「抹茶」となった。海外の健康志向や日本食への関心の高まりを背景に、日本の「Matcha」が世界に発信され、2025年のインバウンド消費を牽引した。緑茶の輸出額が過去最高額を記録し、加工用と飲用問わず、抹茶の品質価値が国内外で再認識された。急激な需要の増加により、抹茶の原料である「てん茶」の不足を招き、次世代へつなぐための持続可能性の追求がより一層活発化した--点を選考理由に挙げた。

ノミネートの「麻辣湯」は、健康志向の高まりを背景に、野菜やたんぱく質を手軽に摂取でき、多種多様な食材や辛さ、量を選ぶことができるカスタマイズ性が、ウェルパを重視する若年層を中心に人気が高まっている。専門店が都市部のみならず全国で急増、さらには家庭にも波及し、中国発祥の食文化に触れる機会が増え、ブームを超えて新たな食の選択肢として広く市場に浸透した。

ノミネートの「ご当地うどん」は、物価高騰の中、手頃な価格で満足感が高く、各地域の文化を表現する食として幅広い世代から支持された。これまで各地域で愛されてきた味が、飲食店を通して都市部へ進出し、地方への興味喚起とメディアでの話題化によって、市場が全国的に活性化した。
「今年の一皿」は、優れた日本の食文化を人々の記憶にとどめ、より豊かな食の未来の進化、発展につなげるために2014年に開始し、今回で12回目となる。ぐるなびは、飲食店情報サイト「楽天ぐるなび」の総掲載店舗約42万店、総有料加盟店舗4万2428店(11月時点)が発信する一次情報と、2850万人(10月1日時点)のぐるなび会員などの閲覧履歴や行動履歴などを掛け合わせて分析したビッグデータを保有している。
2025年「今年の一皿」では、そのビッグデータから、検索数や上昇率などの一定条件を満たしたワードを調査。それらを選択肢として、ぐるなび会員を対象にアンケートを実施し、30ワードを抽出。さらにメディア関係者による審査の得票数を加味し、4つのノミネートワードを選定。その中から、(1)その年に流行または話題になったこと、(2)その年の社会の動きと関係が深く世相を反映していること、(3)食文化の記録として後世に受け継ぐ価値があること、の3つの条件を満たしていることを「今年の一皿」実行委員会で確認して、「お米グルメ」を2025年「今年の一皿」として承認・決定した。
ぐるなびは「食でつなぐ。人を満たす。」という存在意義(PURPOSE)のもと、「今年の一皿」の発表を通して、日本の優れた食文化を国内外へ発信するとともに、そのさらなる発展へ貢献できることを願っている。
















