矢野経済研究所、宝飾品(ジュエリー)市場に関する調査、2025年国内小売市場は前年比106.8%の1兆2070億円と予測

矢野経済研究所は、国内宝飾品(ジュエリー)市場について調査を実施し、製品セグメント別の動向、参入企業動向、将来展望を明らかにした。その結果、2025年の国内宝飾品(ジュエリー)小売市場規模は、地金価格上昇による製品単価上昇、ブライダルジュエリー市場の回復と価格上昇などによってプラス成長と予測する。

2025年の国内宝飾品(ジュエリー)小売市場規模は、前年比106.8%の1兆2070億円を予測する。

ロシアのウクライナ侵攻、イスラエルによるガザ地区での紛争に加え、トランプ関税など、日本経済は依然として先行き不透明な状況が続いている。ただ、2025年以降も金地金価格の高騰が続いており、さらにプラチナ価格も急騰していることから、宝飾品参入企業各社は販売価格の改定を継続しており、製品単価が上昇していることから宝飾品(ジュエリー)小売市場は拡大する見通しである。

価格上昇に加え、富裕層以外の一般層による低価格帯ジュエリ―の需要増加、婚姻組数(データ出所:厚生労働省「人口動態統計」)の微増に伴うブライダルジュエリー市場の回復などが重なり、宝飾品(ジュエリー)全体の需要が底堅く推移していることが主な要因であると考えられる。

2024年のブライダルリングの平均単価は前年に続き大幅に上昇している。

エンゲージメントリングの平均価格は2023年には30万4000円であったが、2024年(速報)には31万8000円となり、いずれも30万円を超えている。マリッジリング(1人当たり)は2019年に7万6000円であったものが、2023年には11万6000円となり、2024年(速報)では13万3000円に達している。

ブライダルリングは価格が上昇しても購入される傾向が強く、必需品に近い存在であると考えられる。そのため、2024年はエンゲージメントリングでは前年比4.6%増、マリッジリングでは同14.7%増の単価上昇となっている。

[調査要綱]
調査期間:2024年9月~2025年8月
調査対象:宝石専門店チェーン、百貨店や時計宝石店および呉服などの異業種宝飾参入企業、インポートジュエリーブランド企業等
調査方法:同社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、電話によるヒアリング、および郵送アンケートを併用
[小売価格]19万8000円(税込)

矢野経済研究所=https://www.yano.co.jp


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