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[アニバーサリー特集]ハーゲンダッツ ジャパン、日本でプレミアムアイスクリームの市場を確立、創業30周年を記念して新規素材を使った商品開発に挑戦

2014.07.25 19:54 更新

 ハーゲンダッツ ジャパンは、1984年に日本でハーゲンダッツアイスクリームを発売して以来、今年で創業30周年を迎えた。同社では、消費者の期待を超える商品やサービスを通して「ハーゲンダッツ・モーメント」を提供することを使命として事業を展開。日本においても多くの消費者に愛されるブランドに成長した。そして今年、創業30周年を機に、素材にこだわった新たなアイスクリーム作りにチャレンジしている。ハーゲンダッツ ジャパンの30年間の歩みと、創業30周年を記念した新たな商品開発への取り組みを紹介する。

 ハーゲンダッツは、1961年にアメリカで創業。社名から北欧の企業というイメージをもつ人も多いが、“ハーゲンダッツ”という言葉自体には意味はなく、創始者のルーベン・マタス氏によって名づけられた造語とのこと。品質にこだわったアイスクリームを提供することをコンセプトに、高品質なミルクをイメージさせる北欧の都市“コペンハーゲン”と、それに合う響きをもつ“ダッツ”を組み合わせて社名にしたのだとか。

 そんなハーゲンダッツが日本に上陸したのが、今から30年前の1984年。まずは、首都圏のデパートや高級スーパーで、ファミリーサイズのパイント商品5種類を販売開始すると共に、東京・青山にハーゲンダッツショップの1号店をオープンした。「当時の日本では、アイスクリームは子どものおやつというイメージが定着していた。そうした市場背景の中で、大人向けのプレミアムアイスクリームという新たなカテゴリーを立ち上げるべく、ハーゲンダッツ ジャパンが誕生した」と話すのは、ハーゲンダッツ ジャパン 広報部の三上さよみ氏。「日本初上陸とはいえ、ハーゲンダッツの存在は、ファンの間ではすでに知られており、“あのハーゲンダッツアイスクリームが日本でも買える”と大きな話題になった。とくに、青山のショップには長蛇の列ができ、予想を上回る好調なスタートを切ることができた」と、ハーゲンダッツの日本上陸は、当時、一大旋風を巻き起こした。

 日本のアイスクリーム市場にムーブメントを起こしたハーゲンダッツに、新たな転機が訪れるのは1990年。アイスクリームの輸入が自由化されたのである。これにともない同社では、新たな商品アイテムとしてアイスクリームバーの輸入を開始。あわせて、スーパーマーケットやコンビニエンスストアにも販路を拡大し、家族だけでなく個人消費者への販売も強化するべくミニカップ商品のラインナップを拡充する。ここから、ハーゲンダッツアイスクリームの認知度は一気に全国へと広がっていくことになる。

 そして1996年、いよいよ日本独自フレーバーの第1号ハーゲンダッツ ミニカップ「グリーンティー」が登場する。「今までは、海外で発売されているフレーバーをそのまま日本でも展開していた。そこで、日本人の好みに合ったフレーバーのハーゲンダッツアイスクリームを提供できないかと考え、1995年に日本での開発拠点『R&Dセンター』を設立した。実は、これ以前から日本向け商品の開発プロジェクトは進められており、企画段階から含めると商品化までに6~7年の期間がかかっている。ゼロから手探りでのスタートだったので、『グリーンティー』がどんなもので、日本の消費者からニーズが高いことを本社に説明するのにも苦労した」と、三上氏は、日本第1号フレーバーの誕生秘話を教えてくれた。

 日本に馴染み深い抹茶のフレーバーを生かした「グリーンティー」は、多くの消費者から支持を得て、一躍、人気商品の仲間入りを果たす。これを皮切りに、日本独自のフレーバーが次々と生み出され、2000年からは、新たに季節限定フレーバーの展開もスタートする。「日本には、海外に比べてはっきりとした四季があるので、季節を感じられるフレーバーへの要望が多く寄せられていた。また、日本のマーケットは、新商品へのニーズも高く、こうした期待に応えるために、季節限定のフレーバーを企画した」と、三上氏は、より日本の消費者ニーズを深掘りして開発されたのが季節限定フレーバーであると話していた。

 また、日本独自開発の商品として忘れてはならないのが、2001年に発売された「クリスピーサンド」だ。「消費者に感動を与えるアイスクリームを追求しているハーゲンダッツでは、新フレーバーだけでなく、新たなコンセプト・形態の商品開発も進めていた。その中で、日本の消費者を驚かせるようなアイスクリームを提供したいと考えて、『クリスピーサンド』が誕生した。タコスからヒントを得て、アイスクリームをサクサクのウエハースでサンドすることで、食感も楽しめる新感覚の商品に仕上げている」と、「クリスピーサンド」は、日本の消費者をターゲットに開発した新形態のアイスクリームであるという。現在では、世界各国で発売されており、まさに逆輸入商品として、ハーゲンダッツアイスクリームの定番商品へと成長している。

 こうして、日本でプレミアムアイスクリームの市場を確立し、そのトップブランドとなったハーゲンダッツ ジャパンは、今年で創業30周年を迎えた。「創業30周年を迎えるにあたり、ハーゲンダッツアイスクリームを30年間愛し続けてくれた日本の消費者に感謝の気持ちを込めて、今までにない全く新しいフレーバーのアイスクリームを届けたいと考えた」と、ハーゲンダッツ ジャパン 広報部の太田香織氏は、創業30周年に込めた想いを熱く語る。「とくに、新規性のある素材にこだわり、創業30周年を記念するフレーバーにチャレンジした」という。

 この創業30周年記念商品として、今年2月に発売されたのが、期間限定商品のハーゲンダッツ ミニカップ「30th アニバーサリー サクラ」と「30th アニバーサリー ローズ」である。ネーミングからもわかるように、「30th アニバーサリー サクラ」は“桜”、「30th アニバーサリー ローズ」は“薔薇”という、お祝い事にふさわしい華やかな2種類の花をフレーバーに採用した意欲的な商品で、それぞれ、サクラアイスクリームにチェリーソース、ローズストロベリーアイスクリームにプラムソースをアクセントに使い、ハーゲンダッツならではの上質なフラワーアイスクリームに仕立てている。パッケージもそれぞれの花が全面に咲く印象的なデザインとなっている。

 さらに、創業30周年に合わせて、5月には新カテゴリーの商品「スプーンベジ」をリリースした。同商品のテーマは“野菜”。「近年、野菜を使ったデザートも増えてきているが、ハーゲンダッツが作れば、ベジタブルアイスクリームはここまでおいしくなるという提案をしたかった」と、太田氏は、アイスクリームの素材に野菜を選んだ理由を話す。「今回のラインナップは、『トマトチェリー』と『キャロットオレンジ』の2種類。野菜だけでなく、フルーツのフレーバーも組み合わせることで、スイーツとしてのおいしさにこだわった。野菜とフルーツの味わいのバランスをとるのが非常に難しかったが、野菜のおいしさを存分に引き出した自信作に仕上がっている」と、創業30周年にふさわしい渾身のアイスクリームが完成したと胸を張っていた。

 創業30周年を経て、今後の展開について三上氏は、「これからも革新的なアイスクリームに挑戦し、日本の消費者に驚きと感動を与えると共に、幅広い人たちに愛される商品を提供していきたいと考えている。新商品や期間限定商品も積極的に展開していくので、期待していてほしい」と、さらなる新フレーバーの開発に取り組んでいくと意欲をみせた。これから先、どんなフレーバーが登場してくるのか、ハーゲンダッツアイスクリームの新作を楽しみに待ちたい。

ハーゲンダッツ ジャパン=http://www.haagen-dazs.co.jp/


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