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[ドクター連載 第1回]深刻化する高齢化社会の医療問題、 「早期受診・早期治療」意識が重要に--連載開始にあたって

2012.03.27 06:01 更新

  みなさん、今自分がいる日本という国は果たして安全と言い切れるでしょうか? 世の中には、ギリシャ経済破綻、年金制度崩壊、消費税増額、そしてさらに進む高齢化社会と暗いニュースが毎日メディアから流れています。とくに、高齢化社 会は今後深刻さを増すことが予想されます。

 2010年は、5人に1人が高齢者という社会でした。かなり先の未来にはなりますが、平成67(2055)年には、2.5人に1人が65歳以上、 4人に1人が75歳以上という超高齢化社会がやってくるといわれています(内閣府 平成23年版 高齢社会白書より)。このままいけば、若年層の労働力不足、国力の低下、最悪のシナリオでは日本経済の破綻など、残念ながら近い将来、日本が困難な状況に 陥ることが、かなり明確に想像できる世の中となっています。

 そして、高齢化社会の進展は、医療現場にも間違いなく影響を及ぼします。現在でも、医療現場の人材不足は確実に起こっています。勤務シフトを組みたくても人がいない。働き手がいない。今後、この状況はさらに進んでいくことでしょう。

 私たち偕行会グループでは、1月24日にインドネシアから留学生3名を迎え、2月19日に行われた看護師国家試験をバックアップしました。渡航費 や滞在費などをすべて負担して全力でサポートしました。今はたった3名の支援だけなのかもしれません。ただ、深刻な人手不足が起こってからでは遅いので す。「今、自分たちがやれることをまずはやる」これが大事なことだと思い、忙しい業務の間に、みんなで協力し合いながらお世話をさせていただきました。昨 日(3月26日)に結果が発表され、1名の留学生が看護師国家試験に合格しました!今後も可能な限り多くの留学生を支援していく計画です。

 話はもっとグローバルになりますが、今世の中で話題になっているTPPでは、市場原理のもとで、株式会社による営利だけを目的にした病院経営や医 療保険が運営されることになるでしょう。しかも、外国資本が病院や保険の経営に参入してきます。この結果、採算のとれない地域や診療部門は切り捨てられる ことが予測されます。採算を維持するために、民間の保険会社に高額な保険料を支払える高所得者だけが、高度な医療を受けられ、低所得者は限られた医療しか 受けられなくなります。安価な公的医療保険でしか支払えず、採算がとれない低所得の患者さんは切り捨てられ、医療難民が続出します。受診をあきらめざる人 も出てくることでしょう。本当に暗い未来が待っているといっても過言ではありません。

 では、私達は一体今から何ができるのでしょうか。蓄え? 転職?、確かにそれも大事ですが、まずは「自分の健康は自分で守る」ということではないでしょうか。健康的な食事、規則正しい生活、日頃からの健康管理な ど・・・悲しいことに、それでも病気にはなってしまいます。しかし、「いかに、早く、どんな症状が出たら要注意なのか?」??このことをわかっている人と わかっていない人では、病気の早期発見に大きな差が出て、その後の健康な生活に戻れる確率も変わってきます。また、治療費や治療期間にも差が出てくるの で、費用負担金やご家族の負担も変わってきます。

 今年1年間、偕行会グループのドクターが「自分の健康は自分で守る」ことの重要性について交代で伝えていきます。たくさんの診療科の先生がいるの で、色々な角度からみなさんに有益な情報を提供しようと思っています。1年間という長いスパンになりますが、お付き合いいただければ幸いです。みなさん が、またみなさんのご家族がいつまでも元気でいられますように、心から願いながらこの連載を始めていく所存です。

 どうぞ、お付き合いください。そして感想やご意見などをお寄せいただければ、時にはドクターに限らず、管理栄養士など立場の異なるスタッフによる情報を発信していくことも考えています。

 この1年、一生懸命がんばりますので何卒よろしくお願いいたします。(医療法人偕行会グループ 広報室長 井上紀恵)

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