運動・トレーニング

朝日インテックとQUANTUMがジョイントベンチャーを設立、自宅とラボで100年歩ける体をつくる歩行専用トレーニングサービス「walkey」を展開

2022.05.26 21:21 更新

 朝日インテックと、QUANTUM(読み方:クオンタム)は、5月13日に、ジョイントベンチャーであるwalkeyを設立した。walkeyは、専用のデバイスとアプリを活用した自宅エクササイズとラボでの指導によって、“100年歩ける身体をつくること”を目指した“歩行専用”トレーニングサービス「walkey(ウォーキー)」を、今年春に本格的にローンチする。今回、ジョイントベンチャー設立と新サービスローンチに際して、発表会と体験会を5月25日に開催した。発表会では、朝日インテックと、QUANTUMから、同サービスの開発に至った背景について説明した他、「walkey」の事業コンセプトやサービスビジョンをプレゼンテーションすると共に、実機を披露しながら実際の動きも交えて、サービスの詳細を紹介した。

 「当社は医療機器分野を主な事業領域とし、低侵襲治療(PCI治療)と呼ばれる冠動脈疾患の治療や狭窄部を広げて血流を確保したり、開腹・開胸することなく、太腿や手首の血管を通じて治療を行うディバイスの開発を行っている」と、朝日インテック 宮田昌彦社長が挨拶。「PCI治療を成功させるためには、PCIガイドワイヤーが患部に到達しなければならない。当社ではこうしたガイドワイヤーやカテーテル製品を展開している」と、循環器系、末梢血管系、脳血管系、腹部血管系のガードワイヤーやカテーテルが主要製品群なのだと語る。「現在、循環器系製品を中心として、110の国と地域に製品を販売し、心臓血管用ガイドワイヤーにおいてはグローバルトップシェアとなっている」と、多くの国々で高い評価を得ているのだと教えてくれた。

 「医療機器分野以外においても、鮎用釣糸や靴用ワイヤー、コピー機の駆動ワイヤー、フィルター掃除機能付きエアコン、腰アシストスーツの部品としてワイヤーを提供している」と、様々な製品に同社のワイヤーが使われているのだと語っていた。

 「そして、中期経営計画(2022年6期~2026年6期)の基本戦略として、連結売上高1000億円を超えてさらに成長するための事業ポートフォリオの構築を行うべく、新規事業に参入することにした。そこで着目したのが、QOLに直結する“歩行”の重要性で、腰アシストスーツ『Way-sist』の製品化につながった」と、新たなビジネスの可能性について模索。「今回、歩行を軸とした新規事業共創をするべく、100年歩ける人生を届けるための共創プロジェクトをQUANTUMと発足した」と、ビジネスパートナーと共に、新規事業開発を推進していると紹介する。「持続的な成長を実現するためのB to Cビジネスへの参入による新規事業の第一歩とするべく、合弁会社walkeyを設立した」とのこと。「walkeyの事業領域は、歩行分野という予防医療分野となる。人生100年時代を見据え歩き続けられる力(=歩行力)を培うサービスを展開することで、トータルヘルスケア領域にまで広げていく」と、治療分野のみならず新たな事業領域にビジネスを拡大していくことで、さらなる成長を目指していくと意気込んだ。

 次に、QUANTUM 共同CEO 川下和彦取締役が挨拶した。「当社はクリエイティビティで事業をつくり、成長させることをミッションに掲げ、moltenと共同開発した車椅子『wheeliy』を展開している」と、同社のビジネスについて紹介する。「walkey事業においては、歩行専用トレーニングを行うための専用ディバイスの開発を行った。朝日インテックと協業することで、歩行に関するトレーニングプログラムを開発することができた。このプログラムによって、人々の歩き続けられる体づくりをサポートしていく」と、これまで培ってきた技術によって誕生したのがwalkeyなのだと述べていた。

 walkeyのサービス概要などについて、walkey 渡辺達哉社長が説明した。「健康寿命を考える上で、移動能力(歩行力)がQOLに大きく影響している。また、歩行力の低下は、加齢による筋力低下から始まり、さらなる歩行障害をもたらし、悪循環になってしまう。さらに筋力は40代半ば以降で下肢を中心に著しく低下、コロナ禍が筋力低下を加速する事態になってしまった」と、私たちは歴史上最も歩いていない時代を過ごしているのだと強調する。

 「そこで、100年歩ける人生を届けるべく、自宅でできる歩行専用トレーニングサービス『walkey』を提供する」と、自宅でトレーニングし、ラボでチェックする反転ジム形式を取り入れた歩行専用サービスなのだと紹介。「反転ジム形式によって、通常のフィットネスサービスに比べて、店舗面積をかけずに多くの人々をサポートすることが可能。中高年の女性を中心として、自分の体力の衰えや要介護世代の状況から、歩行に不安を感じ始める人々へサービスを提供していく」と、サービスメリットやターゲットについて説明する。

 「walkeyでは、120種類以上の歩行力改善トレーニングができる専用機器を導入。専用機器は300本以上の素線を撚り合わせたワイヤーフォーミング技術、メカニズム設計技術を駆使し、コンパクトでありながら高強度で、しなやかに均一な負荷が提供できるトレーニング機器となっている」と、朝日インテックの技術を活用した機器を開発したとのこと。「130分程度、動画を見ながら、自分のペースで、個人に合わせた自宅トレーニングができるアプリも開発した」と、自宅でのトレーニングをサポートしてくれるアプリなのだと力説する。「ラボでは、70以上のチェック項目で細かく体の状態を確認し、個々の歩行力に合わせてトレーニングをレッスンする」と、ラボでトレーニングをチェックすることで、効率的に歩行力を身につけることができるのだと解説。「歩行を学び、楽しむ場としてイベントや情報発信を行うコミュニティも設ける」と、トレーニングに集中したい人も、緩やかに続けたい人も、幅広くつながれる場を作り、長期で歩行力を支えるパートナーを目指すと訴えた。

 「walkeyの機器開発においては、歩行に関わる下肢強化に必要な床反力を再現。100年歩ける体を作るために重力+αの負荷が重要と考えた」と、ワイヤー技術によってどのような方向からでも均一に負荷をかけられる機器を設計したと説明する。「歩行のバイオメカニクスに基づき、歩行動作に関わる全身の筋力・関節を連動させたトレーニング設計で、専用トレーナーが歩行に関わる身体の状態を分析し、個々の課題に合わせて、必要なトレーニングを提供する」と、一人ひとりに合わせたトレーニングを提供することができる機器になっていると強調した。

 walkey トレーニング・機器監修に携わった齊藤邦秀氏が、デモンストレーションを行いながら、歩行力を高めるトレーニングについて解説した。

 インストラクターがワイヤー引っ張りながら体をかがめたり、起き上がったりするスクワットを実践。足にワイヤーを固定したトレーニングを実践してくれた。

 最後に渡辺社長は、「6月からプレオープンし、無料体験会をスタート。7月4日からグランドオープンし、入会受付を開始する」とのこと。「1店舗目は東京・自由が丘の店舗で運営を開始し、東京都内を中心にエリアを拡大していく」と、今年は1店舗100人の会員を目標とし、2025年には5店舗2000人の会員数を目指す。「料金プランは、歩行力チェック、パーソナルレッスン、トレーニング機器レンタル、アプリ利用料をすべて含んだベーシックプランが2万5000円/月(税別)となっている」と、コンセプト検証や複数の実証実験を重ねて、その評価をもとにサービス内容や価格を設定するのだと教えてくれた。

walkey=https://walkey.co.jp/
朝日インテック=http://www.asahi-intecc.co.jp/
QUANTUM=https://www.quantum.ne.jp/


このページの先頭へ