睡眠・リラクゼーション

ノーリツ、冬のお風呂セミナーを開催、浴室事故「ヒートショック」を防ぐ入浴法も紹介

2014.10.14 18:03 更新

 ノーリツは、湯船につかる人が増える寒い冬に合わせて、同社でお風呂について日々研究している“イケメンお風呂王子”こと、ノーリツ 研究開発本部 要素技術研究部 材料技術研究室の野中隆氏による「お風呂セミナー」を、10月9日に開催した。今回のセミナーでは、とくに冷えた浴室と、お湯との温度差により引き起こされる「ヒートショック」について、その危険性を解説。誤った方法での入浴は危険をともなうことを教えてくれた。

 「季節によって、お風呂の入り方も変わってくる」と指摘する野中氏。「日常は、40℃のお湯に、10分以内の入浴がベスト。入浴タイミングは食事前で、飲酒後の入浴は避けた方が得策だ」と、普段のおすすめ入浴法を教えてくれた。「一方、夏場のお風呂はお湯が39℃、冬場は41℃がよいとされている」と、季節によってお湯の温度を調節するのが望ましいという。「とくに冬場は、湯冷めしないように、ぬるめのお湯にわき下くらいまで浸かるのがよい」とのこと。「湯冷めの原因は、発汗のしすぎと血管の拡張のしすぎなので、汗をかかない程度で湯船から出てほしい」と、熱いお湯に入ると、発汗や血管の拡張を招く恐れが高まるので注意してほしいと促した。

 


 「人の体は2種類の体温で構成されている」とのこと。「皮膚温は32℃ぐらいで、私たちが体温といっている深部体温は37℃程度。体の芯から温める場合には、この深部体温を上げる必要がある」と、深部体温を上げることが重要なのだと力説する。「深部体温を上げるには、41℃のお湯に肩まで約6分間浸かるか、わき下まで約8分間浸かるかのどちらかが望ましい」と、体の芯が温まるとされる深部体温を0.3℃ほど上げる方法について解説してくれた。

 入浴方法は年齢によっても異なるのだと、野中氏は説明する。「高齢者の場合は、みぞおちあたりに10分程度浸かるのが望ましい」とのこと。「子どもは、わき下まで4~5分浸かるのがベスト」と、年齢別の冬場の入浴方法についても言及してくれた。「また、冬場の肩こりなどを解消するには、3分ほどお湯に浸かり体を温めてから、首を中心としたストレッチを行うと、肩こりを解消できる」と、実際に実演しながら、肩のコリを緩和する入浴法についても教えてくれた。

 冬場の入浴は、乾燥を招くなど、女性にとっては、長時間の入浴は避けたいと考える人も少なくないはず。「乾燥肌を防ぐには、角質に水分をしっかり保持することが大切になる。熱いお湯は肌に良くないため、40℃ほどのぬるめのお湯に浸かり、皮脂膜や角質細胞間脂質の脂分で水分をしっかり角質に保持するように努めてほしい」と、水分を保持してくれる脂分はお湯に弱いので、熱いお湯は厳禁であると話していた。「お風呂上がりのケアも重要で、5分以内に肌ケアを行い、水分が蒸発しないようにしっかりフタをしてほしい」と、乾燥で悩む女性に耳よりの情報を伝えてくれた。

 「冬場は入浴事故が多発する時期でもある」と、野中氏は冬場の入浴にはとくに気をつけなければならないのだと訴える。「入浴による死亡事故は、2000年が推計1万4000人で、2011年には推計1万7000人にまで上昇した」と、入浴死亡事故は年々増加しているのだと指摘する。「浴槽内での溺死および溺水は、65歳以上の高齢者が9割以上を占めている」と、高齢者はとくに気をつけてもらいたいという。「入浴事故の主な原因は、ヒートショックなど血圧の変動と、冬場の浴室内の熱中症だ」と、ヒートショックだけでなく熱中症にも気をつけてほしいと語気を強める。「高血圧の人は、あまり深くお湯に浸からないようにしてほしい。また、お風呂を出た直後に、ヒートショック症状を引き起こす人が多いだけに、お風呂あがりはとくに注意してほしい」と説明していた。「熱中症については、お湯の浸かり過ぎによる過剰な温めが原因と思われる。お風呂に入る前に、シャワーで浴室を温めておくなどして、寒暖差をなくしてあげる必要がある」と、入浴事故を未然に防ぐ方法について詳しく解説してくれた。「冬場にも熱中症があるということはあまり知られていないだけに、当社としてはさらなる啓蒙活動に努めていきたい」と、お風呂メーカーとして、入浴事故を減らしていくことが使命であると話していた。

 


 同社では、0.45坪タイプのお風呂を出窓分広げて1坪タイプにリフォームできるユニットバスや、マイクロバブルという湯冷めしにくい泡を浴槽に噴射する装置なども展開。さらには、ユニットバスのオプションとして、自動で浴槽を掃除してくれるシステムも紹介するなど、多彩な商品で、お風呂タイムを快適にしていくのだと意気込んだ。

ノーリツ=http://www.noritz.co.jp/


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