余暇・トラベル

本のフェス「前橋BOOK FES 2022」を群馬県前橋市の街中で開催、本のトレードをメインに食・音楽・アートを楽しめるイベントも展開

2022.08.04 21:14 更新

 前橋BOOK FES実行委員会は、10月29~30日、市制130年を迎える“水と緑と詩のまち”群馬県前橋市の街中を舞台に、「本でみんなが元気になる」をテーマとした本のフェス「前橋BOOK FES 2022」を初開催する。8月3日に行われた発表会では、「前橋BOOK FES 2022」の開催背景や主旨、イベント概要を説明した他、同フェスで活用されるクラウドファンディングなどについて紹介した。また、前橋BOOK FESサポーターとして、漫画家・イラストレーターのみうらじゅんさんと、シンガーソングライターのつじあやのさんをゲストに迎え、「前橋BOOK FES 2022」エグゼクティブ・プロデューサーを務める糸井重里氏とのトークセッションも行われた。

 「今回、本をみんなの新しい価値するというチャレンジを、前橋で始められることを嬉しく思っている。本への思い出をたくさん背負って、ぜひ『前橋BOOK FES 2022』に足を運んでほしい」と、前橋BOOK FES実行委員長を務める前橋市の山本龍市長が挨拶。「『前橋BOOK FES 2022』は、前橋に住んでいない人も、簡単に参加して、楽しんでもらえるフェスとなっている。本のマーケット、本にまつわるトークショー、音楽、食もある。また、多くの人々の家に眠っている本という資源を活かした新しい循環的なエコシステムを生み出す試みでもある。この秋始まる『前橋BOOK FES 2022』を楽しみにしてほしい」と、前橋からスタートする新たな形の「本のフェス」に期待を高めていた。

 続いて、前橋市出身で「前橋BOOK FES 2022」エグゼクティブ・プロデューサーを務める糸井重里氏が、今回のイベント開催に込めた思いを語った。「もともと『本のフェス』をやろうと思いついたのは20年以上も前になる。みんなが家の本棚に溜まっている本を持ち寄ることで、本にまつわる話ができるだけでなく、読みたい人、欲しい人をつなぐことができると考えた。今までなかなか実現できる機会がなかったが、ジンズホールディングスの田中仁代表と出会い、構想を話したところ『それ、前橋でやれないか』との提案があった。そして、山本市長からも賛同を得ることができ、ついに『前橋BOOK FES』として実現することとなった」と、イベント開催に至る経緯を話す。「『前橋BOOK FES』は、本好きだけが集まる場所ではなく、本に興味がある人の家族、友人、知人、さらには本にあまり興味のない人も楽しめるイベントにしていく。歌や踊りのように、本をコミュニケーションのツールとして、前橋の魅力を発信すると共に、前橋に新たな価値を生み出していく」と、前橋ならではの定番フェスにしていきたい考えを示した。「まだ、どんなフェスになるのか想像つかないし、失敗することもあるかもしれないが、とにかくやってみようと思っている。ぜひ、まわりの人に『前橋BOOK FES 2022』が開催されることを伝えてほしい」と、まずは初開催となるフェスの認知度を広げていきたいと述べていた。

 ジンズホールディングス代表で「前橋BOOK FES 2022」エグゼクティブ・ディレクターを務める田中仁氏が、イベントの概要や同フェスで活用されるクラウドファンディングなどについて説明した。「『前橋BOOK FES 2022』は、前橋市の中央通り、弁天通り、けやき通りなど街中エリアを舞台に、10月29日と30日の2日間開催される回遊型のイベントとなる。主なプログラムとして、『本のトレード』エリアを展開する。このエリアでは、本好きが自分のオススメの蔵書を持ち寄り、フェス参加者がポイントと交換することで本を授かることができる。また、そのやり取りの中で、本を介した交流を楽しむこともできる。一般出展者のコーナーのほか、全国から寄贈された本が集まるギフト(寄贈)出展コーナー、著名人からの寄贈本によるゲスト出展コーナーも設置される予定」とのこと。「参加者は、クラウドファンディング、もしくはチケットを購入することで換金性のないポイントを取得し、スマートフォンアプリを使って出展者と本につけたポイント数と交換することで、本を授かることができる。溜まったポイントは本と交換する他、前橋市にまつわる物産などの返礼品と交換することができる。なお、このトレードの仕組みは、前橋が進めるデジタルインフラ『まえばしID』を活用している。またフェスが終わって残った本、寄贈された本はアーカイブされ、図書館や施設の図書コーナーなどをつくりたいと思う人々に提供することを検討している」と、フェスにおける本のトレードの仕組みについても解説した。

 「さらにフェスでは、『本のトレード』とあわせて、作家や編集者、文化人やクリエイターなど本にかかわる人、本を愛する人を招いてトークショーやワークショップ、朗読会などさまざまなイベントの開催を予定している。また、連携・関連イベントとして、前橋中央イベント広場ステージで、さまざまなジャンルのアーティストによる音楽ライブを実施する。この他にも、地元の名物やB級グルメが味わえるフードエリア、街中でアートを楽しめる『River to River 川のほとりのアートフェス』、前橋の地域のお祭りとコラボした『前橋めぶくフェス』などを開催する」と、本だけでなく、食、音楽、アートなどの催しを通じて街中を盛り上げていくのだと力を込める。「『前橋BOOK FES』は、今年1年限りのものではなく、これからずっと続いていくサステナブルなフェスにしたいと考えている。そこで、日本初・日本最大級のクラウドファンディングサービス『REDYFOR』で8月17日からクラウドファンディングを開始する。今後、クラウドファンディングを通じて、イベントの主旨に共感してくれる人たちと一緒にフェスを作っていく。リターンとしては、フェスにさらに深く関わってもらえるような特別なものを用意しており、糸井重里氏によるスペシャルなリターンも計画している」と、クラウドファンディングを活用することで、誰にも開かれたフェスとして開催していくと説明した。

 ここで、前橋BOOK FESサポーターとして、漫画家・イラストレーターのみうらじゅんさんと、シンガーソングライターのつじあやのさんが登場し、「前橋BOOK FES 2022」エグゼクティブ・プロデューサーの糸井氏を交えたトークセッションが行われた。つじさんは、「本を読むのがとても好きで、実は今、司書を目指して勉強している。難しい資格なので、簡単には合格できないと思うが、ぜひ取得したいと思っている」と、本が好きすぎて司書資格にチャレンジしているという。これを聞いた糸井氏は、「『前橋BOOK FES』では、司書の人たちにも活躍してもらえる場を用意しているので、ぜひ合格して、来年以降は司書としても参加してほしい」と、つじさんの資格取得を願っていた。

 みうらさんは、「自分は、本を読むのではなく、買うのが好きで、本棚に収めたところで満足している。また、あまり知られていないのだが、実はこれまでに170冊以上の著書を出している。糸井さんにもあとがきを書いてもらったことがあるが、かなり古い本でも、あとがきを読むだけでグッとくるものがある」と、本にまつわるエピソードを披露。糸井氏は、「出版された本は誰にも書き換えられないので、昔の想いや考えがそのまま残されている。それはたとえ本が絶版になっても、必ずどこかに残っているものであり、そうした本が『前橋BOOK FES 2022』に集まってくることを楽しみにしている」と、フェスを通じて本と人との新しい出会いが生まれることに期待を寄せていた。

 今回の「前橋BOOK FES 2022」について、つじさんは、「当日はフェスの会場に足を運んで、いろいろな本を楽しみたいと思っている。また、私はシンガーソングライターなので、会場で音楽ライブができる機会があるとうれしい」と、音楽ライブのステージに出演することを宣言してくれた。みうらさんは、「170冊以上も本を出しているのに、なかなか本屋に置かれることがないので、フェスの会場に自分のすべての著書を展示するコーナーを作ってほしい」と、フェス会場に「みうらじゅんコーナー」が設置されることを熱望していた。最後に糸井氏は、「立派な志を持たずに、ぜひ興味本位でフェスに来て、本はもちろん、さまざまなイベントを楽しんでほしい。また、クラウドファンディングには、私自身、命がけのリターンを考えているので、注目してほしい」と、本に興味があってもなくても、とにかく前橋のフェス会場まで足を運んでほしいとアピールした。

[「前橋BOOK FES 2022」開催概要]
日程:10月29日(土)~30日(日)
会場:前橋市まちなかエリア(中央通り、弁天通り、けやき通りなど)
主催:前橋BOOK FES実行委員会
共催:前橋市

前橋BOOK FES 2022=https://www.maebashibookfes.jp/


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