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ハルメク、今年と来年のシニアトレンドを発表、"親目線"推し活やカジュアル終活・古着でSDGsなど意外なシニア世代の一面が浮き彫りに

2021.12.08 21:23 更新

 女性誌部数No.1(日本ABC協会発行社レポート38.5万部(2021年1月~6月))の雑誌「ハルメク」を発行するハルメクは、生きかた上手研究所による、今年のシニア世代の動向を振り返り、今年のシニアトレンドと、来年のシニアトレンド予測を発表した。12月7日に行われた発表会では、今年のシニアトレンドが、「“親目線”推し活」「カジュアル終活」「古着でSDGs」などで、来年のシニアトレンドが、「リベンジ小旅行×シューズ」「シニア×フェムテック」「健康寿命+貢献寿命」などであることを発表した。

 「女性誌部数No.1の雑誌『ハルメク』は、50代からの女性が前向きに明るく生きるための価値ある情報を届けている」と、雑誌「ハルメク」の山岡朝子編集長が挨拶。「販売方法は定期購読で、雑誌を自宅へ直送している」と、読者に直に届ける方法をとっているとのこと。「『ハルメク』の強みは、単号あたり、半年の製作期間をかけて、徹底的な読者へのヒアリングを元に顧客インサイトを分析している」と、3500名規模の会員組織「ハルトモ」や毎月2000通以上の読者はがきから、読者も気づいていないニーズを企画に反映していると力説する。「『ハルメク』は、雑誌というコンテンツを入口に事業を展開。様々な事業を支える屋台骨として『生きかた上手研究所』というシンクタンク機能を有している」と、生き方上手研究所で得られた知見から、今回今年および来年のシニアトレンドをまとめたと話していた。

 そして、ハルメクホールディングス 生きかた上手研究所の梅津順江所長がシニアトレンドを発表した。「生きかた上手研究所は、シニアの調査・分析を行い、インサイトを発掘している。コロナ禍を経て、シニア世代でもこれまでになく変化があった今年。今、シニア世代はどういったモノに関心があるのか、どういった価値観を重視するのか、これからどのように過ごしたいと考えているのか。リアルなシニアの今を明らかにするために、2021シニアトレンドおよび2022シニアトレンド予測を発表する」と、今回のシニアトレンドをまとめた主旨について紹介した。

 「今年のシニアトレンドでは、『“親目線”推し活』という、次世代アスリートやリーダーシップのある若い知事への応援マインドが高まった。若い選手が自分の限界に挑戦して、自身を表現した結果がメダルというのが新競技の特徴と思ったといった意見も聞かれた」と分析した。

 「『スマートシニア元年』が見られた。シニア女性のスマホ保有率が調査以来、今年初めて9割超となった。スマホ決済とかワクチン接種の予約など、ネットを使えないことで損をしたくないという気持ちがスマホ保有率の高まりにつながった」と解説した。

 「顔を華やかに見せたいシニア女性にとって、マスクは手軽に個性が演出でき、顔を明るくできるメイクアイテム。若い世代がマスク生活で眉やアイメイクなど顔の上半分に凝るのとは対象的に、シニア世代は『華やかマスク』で顔の下半分に凝るようになった。呼吸が苦しくて、コロナが終わったら早く外したいと思っていたが最近は違う。マスクは口もとのしわやほうれい線、たるみが隠せてむしろ都合が良いといった意見も聞かれた」と、シニアのおしゃれアイテムになっていると述べていた。

 「コロナ禍2年目、シニア世代はメンタルよりも慢性的なカラダの疲れが悩みになった。そのため“室内用のルームサンダル”“ラクに着られるリカバリールームウエア”“身体の寝ぐせを考えた敷き布団・抱き枕”等の『本気いたわりグッズ』がヒットした」と、良質な疲れ取りグッズに注目が集まったと語っていた。

 「『“おさぼり上手”料理』提案がヒット。“たんぱく質が手軽にしっかりとれる一汁一菜レシピ”や“あんかけの具”(冷凍食品)など、手間をかけなくてもおいしい料理が受け入れられるようになった」と、手抜きとは違う手間抜き料理で賢い利用をしていたようだ。

 「自宅療養、終末期が身近になった2021。これまであまりオープンに語られなかった死についてカジュアルに語る“デスカフェ”が話題になった『カジュアル終活』にも注目が集まった。“死生観光トランプ”等のツールを使いながら語らう場も登場。また、瀬戸内寂聴さんが遺した前向きな言葉にも共感が続々あがった」と、死や終活について考える機会が増えたようだ。

 「“SDGs”と意識せずとも自然に取り組むシニア世代。衣類等の寄付が途上国のポリオワクチンになる“ハルメク 古着でワクチン”の寄付額が100万人分を突破した。誰かのためになりたいという気持ちが後押しになって『古着でSDGs』を試みるシニアが増えた」と分析した。

 「コロナ禍で病院に行くことが難しくなった状況で、“血液・尿検査”を自宅で簡単にできる郵送型検査キット“おうちでドック”などの自宅ヘルスケアサービス等の利用が増加。『おうちで検診』をするシニアが増えた」と述べていた。

 2022年シニアトレンド予測もみてみよう。

 「『プチ贅沢×プチおやつ』が注目されると思われる。かわいい見映えと食べ応えで若者の間で人気となった“マリトッツォ”。同じスイーツ好きでも、太りたくないから量は少なめ、かつカラダに優しい美味しいおやつが欲しいというシニア女性のわがままニーズを叶える“ひと口で満足できるヘルシーおやつ”が来る」と予測していた。

 「『リベンジ小旅行×シューズ』も注目を集めるものとみられる。元々外出好きで旅行に行けていないうっぷんが蓄積しているシニア世代。外出にまつわる反動消費とともに、シニアにとって健康維持のためにも重要なアイテムである靴の需要が高まる」と予測していた。

 「『ポジティブカラー×シーズンフリー』もトレンドになるとみられる。衣替えしない“シーズンフリー”の流れ。シニア女性が元々好きな、気持ちが明るくなる“ポジティブカラー”に加え、“長持ちする”“使いまわせる”“応用できる”という季節を気にせず着られることがこれからの重視ポイントになる」と予測していた。

 「『シニア×フェムテック』も注目を集めるものとみられる。女性特有の健康課題ソリューションとして注目されるフェムテック。更年期後の女性のカラダの研究も進み、世代特有のニーズに応える商品も増える」と予測していた。

 「『健康寿命+貢献寿命』に関心が高まるものとみられる。シニア世代の強みである“経験・知識”“人脈”に“デジタル進出”がプラスされ、社会で活躍するシニアが増える。健康寿命だけでなく、誰かの役に立っていると感じられる貢献寿命を伸ばしてこそ幸せな人生設計の新たなカギになる」と予測していた。

ハルメク=https://halmek.co.jp/


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